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「国立国会図書館デジタルコレクション」という最高のサービス(無料)

この記事を見ている方はご存じの方も多いかもしれないが、「国立国会図書館デジタルコレクション」という素晴らしいサービスを利用し始めた。

国立国会図書館デジタルコレクションの内容については、HPに以下のように解説されている。

国立国会図書館デジタルコレクションについて
国立国会図書館デジタルコレクションは、国立国会図書館で収集しているデジタル資料を閲覧できるサービスです。発行当時そのままの形でデジタル化した資料や、インターネット上の刊行物を収集して公開しています。権利状況によってインターネットで公開できない資料については個人送信や図書館送信、遠隔複写サービスで閲覧いただけるものもあります。

https://dl.ndl.go.jp/ja/

要は国立国会図書館による資料のデジタル化施策により提供されているサービスだ。国立国会図書館による資料デジタル化の取り組みは、国立国会図書館が平成10年に発表した電子図書館構想 (*1) というものに端を発している。

このサービスの素晴らしいところは、単に検索ができるだけではなく、「個人向けデジタル化資料送信サービス」というものを利用すると「絶版等の理由で入手が困難なもの」に限ってはインターネット上で内容を閲覧できるところだ。国立国会図書館が提供しているサービスなので、もちろん無料である

例えば、私は以前からフロイトの「トーテムとタブー」という論文を読みたいと考えていたのだが、岩波のフロイト全集では以前から品切れとなっており中古でプレミア値がついて15,000円以上、最近復刊されたものでも9,680円だ。本は5,000円くらいまでは値札を見ずに買うことにしているが、10,000円近いとさすがに少し躊躇する。

そこで国立国会図書館デジタルコレクションで検索してみると、(個人向けデジタル化資料送信サービスで閲覧できるものは絶版している本なので)版が古く翻訳が読みにくいが、しっかり全文を読むことができる。素晴らしい。

『フロイド精神分析学全集』第7巻,春陽堂書店,昭和15. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1913311 (参照 2024-08-05)

なお、個人向けデジタル化資料送信サービスを活用するには利用者登録(本登録)が必要であり、氏名や住所に加え本人確認書類の登録を行い、踏力処理に数営業日を要する。早めに登録して、いつでも使える状態にしておくのがオススメだ。優良書を集めた古本屋で立ち読みし、いつでも無料で本を家に持ち込めるようなものである。


*1 国立国会図書館電子図書館構想
高度情報社会への貢献を企図して電子図書館の実現を目指した構想。https://dl.ndl.go.jp/contents/1000791/7d5290d0-7828-41ea-bb2d-e6305691fbef/cf599448-c1f7-40d5-8e21-47fd3a0fd8dc/cf599448-c1f7-40d5-8e21-47fd3a0fd8dc.pdf


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