クルーズ内でのお酒

3食食べ放題で気前のよいクルーズ船だが、酒類に関してはとっても厳しい。

まず最初も寄港地も船に乗るときX線検査があるので、酒の瓶などは持ち込めない。正確に言うとある量は持ち込めるが船預かりとなり、下船のときに渡される。船では飲めない。

イタリアのスーパーで2ユーロで買えるビールが船内だと11ドルするのがなんとも悔しい。酒代で文句を言うとクルーズ会社が勧めてくるのがドリンクパッケージだ。

Celebrityの場合、ドリンクパッケージを事前に買うと、クラッシックパッケージが$67, プレミアムが$80、これが一日の値段。乗船中一日だけとか買うことは出来ず、買うときはX日数で買う。このほかにノンアルパッケージが$40。これでカプチーノやコーラ、ボトルの水も飲み放題だ。

クラッシックパッケージでもらえる酒は一杯$10以下のドリンク。レストランメニューを見ると、バドライト程度のビールかグラスワインの一番安いのしか頼めない。プレミアムだと一杯$17まで頼めるので、ビール、グラスワインのほとんど、普通のカクテルは頼み放題。

私は酒に強い方ではないので、これでは多分元は取れない。バドライト一日7杯は一日中船の日なら飲めないことはないが、特にうれしくはない。

ノンアルパッケージの方だが、機械で出てくるジュース、給水機の水、普通のコーヒーは終日無料なので、コーラ中毒の人以外は不要かな、と思う。私はコーヒー大好きだが、レギュラーコーヒーを出してもらえれば、どうしてもラテやカプチーノの方が欲しいとまでは思えない。どうしても飲みたい日があれば一杯5ドル払って飲めばいいことだ。

それでもパッケージに興味があるのは、船のデッキのバーでいちいち会計しないとビール、ワイン、カクテルが頼めないのがわずらわしいからだ。船内はキャッシュ精算ではなく、船専用のカードで払うのだが、わざとらしくサインを要求してきたり、わざと注文プロセスをめんどくさくしてパッケージ購入に誘導してくる。このあたりは相当いやらしい。

今回の旅行中、この問題を解決するため、寄港地で観光するとき、船に戻る直前で下界のレストランで一杯やってから船に戻ることにした。クロアチアの街だと中ジョッキが5ユーロくらいでいただける。港やクロアチアの街の景色を眺めながらジョッキを傾けてから船に戻り、夕食は機械から出てくるジュースで済ます。

なぜ船に戻る直前なのかって？　街中をたくさん歩くので、下船後すぐに飲んだら歩くのが苦痛だからである。