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平出和也さんと中島健郎さん。

昔から、冒険とか探検が好きだったんですね。

全く本を読まない子供でしたが、「十五少年漂流記」だけは何度も読んでましたし、マジで「授業中とか社会科見学中とかに何かのアクシデント的なものが起きて、好きな子を含めた友達とかで漂流したい」って思ってました。

植村直己から始まって、星野道夫や、アフリカから世界に拡散していった人類の発祥と移動のルーツを南アメリカの最南端から逆に旅していく旅をした関野吉晴とかも好きでした。

最近は、角幡唯介とか服部文祥の本を読みまくってます。

冒険でも探検でもないでしょうが、沢木耕太郎の「深夜特急」という旅行記を読んで大学3年4年の就職活動を一切放棄して、卒業後バイトしてカネを貯めて旅に出た旅好きな私ですが、この数日間、極めてメンタルが不安定でした。

K2を登攀していた平出和也さんと中島健郎さんが7000m付近から滑落し、救助隊がヘリで2人の位置を確認しているものの、あまりにも急峻な場所であり、ヘリを止めることはもちろん、救助作業を出来る場所でもない。

そして滑落してから3日以上、2人に全く動きがないということで、所属している石井スポーツも救助を断念するというアナウンスを発表し。

残念ですが、事実上、死亡していることを受け入れた結果でしょう。

平出さんを初めて知ったのは、服部文祥さんの情熱大陸の番組回において「自分の登山の邪魔にならない人ならば随行を許可する」ってことで、プロ登山家でありプロカメラマンである平出さんが選ばれ、その時に服部さんが山から滑落し、平出さんのケアによって生還した事実があったということですね。

登山家の最高峰の賞であるピオレドール賞を何度も受賞していて、彼に関する動画・記事等はそこそこチェックしてましたが、コロナ禍で世界の全てが止まった数年前、平出さんと中島さんがK2に挑戦する姿勢を見せている動画がね、泣けます。


2人とも、明るく気さくな気の良い兄ちゃんって感じですが、情熱大陸の最後で「冒険とは目的を成し遂げ生きて帰ることだ」って言っていたセリフが叶うことなく終わってしまったことが悲しくてしょうがありません。

登山家とか冒険家というのは、極めて「死」に近く、死に挑み、死に向かい、死に突っ込むところはある商売です。

だから、その世界に入っていく人が死んでいくのを見るのは当たり前のルーティーンと言って良いレベルのものかもしれません。

平出さんの前のパートナーだった谷口けいさんも山で亡くなっている。

けどね、寂しいです。悲しい。本当に悲しい。

平出さんも中島さんも大好きだった。

ずっと元気で色んなところにいって、この先もずっと素敵な映像を見せ続けてほしかった。

悲しい。

お2人の御冥福を心からお祈りすると共に、ご家族の皆さんの心が平穏であることを願わずにはいられません。

悲しいです。

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