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2023皇后杯2回戦【鴨川vs湯郷】

2023年11月26日、Axisバードスタジアム(鳥取市)を会場に、
皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会 2回戦
オルカ鴨川FCvs岡山湯郷Belle
の試合が、14時キックオフで開催されました。


前日から当日朝

2023年11月26日(日曜日)に皇后杯観戦で鳥取に行く事は前から計画していました。
ただ、土曜日昼過ぎまで仕事があり、そこから出発して約6時間くらい運転。福井県某所まで来てこの日は宿泊。次の日はホテルの朝食を食べて、朝出発して・・・と思っていたら、夜、先発隊(既に長野から鳥取入りしていた方々)からLINEが。
「明日の朝、9時15分に〇〇で朝食です!」
これは、来いということですかね笑

夜明け

当日。5時30分起床、6時前に出発。ほぼ言われた時間ピッタリに鳥取県鳥取市鳥取漁港に到着。大きな市場もあり、先発隊や鳥取の皆さん(長野と鳥取のJ3サポさんの間で交流があります)と合流後、お土産を買ったり朝食を食べたり。

北前船定食

朝から豪華な北前船定食(お刺身定食)。税込1,180円。安くて量もあり美味しかったです。

メニーナvs周南公立大学

朝食の後、私だけ再び離脱、一足先にAxisバードスタジアムへ。

小型スクリーン

スタジアム通路にあった小型スクリーン。通路に出てしまうと試合は見えませんが、トイレや売店に出掛けた時などでも試合経過を確認できるのは良いなと思いました。ここに着いた時には、既にメニーナが先制。
スタグル等はありませんでしたが、皇后杯のプログラム販売と共にお菓子やカップラーメンが販売されていて、そちらで昼食にしている方もいました。

Axisバードスタジアム

市街地から少し離れた、のどかな景色が広がるスタジアム。
私だけ来たこの試合のお目当ては、メニーナの11番、松永未夢選手。以前U17ワールドカップの記事で書いた選手ですので、ご興味ある方はこちらもどうぞ。

松永未夢選手

既にベレーザデビューもしていて知る人ぞ知る選手ではありますが、この日の時点ではまだ高校生ですので一応後ろ姿で。
で、この日のメニーナですが、私が思ってる悪い方のメニーナっぽい試合。技術があるのでボールは回るのですが、相手守備の強度が上がるペナルティエリア付近からはパワーで押し戻され、なかなか追加点を奪えない展開。
周南公立大学のシュートは計7本(前半2、後半5)でしたが、カウンターであわやのシーンもありました。

須長穂乃果選手

メニーナで目を引いたのが、背番号8番の須長穂乃果選手。ベレーザの10番木下選手に似て、長短のパスで試合を組み立てたりドリブルで運んだり。まだ中学3年生、これから更に巧くなりそうです。動画の通り、幼少期から巧かったみたいですけど。

試合終了

そのままスコアは動かず、メニーナが勝利しました。

オルカ鴨川FCvs岡山湯郷Belle

さて、この日のお目当て。第2試合、オルカ鴨川FC対岡山湯郷Belleの試合前。
※以降、文内の略称は「オルカ」「湯郷」と書きます。

オルカ側ゴール裏
鈴木陽選手横断幕
関口真由選手横断幕

私もお手伝いして、横断幕掲示。
地元鴨川からのサポさん、長野組や鳥取の皆さんも合流し、ゴール裏は十数人。
我らが総大将、MVP鈴木陽選手の横断幕も。また、今回の遠征に帯同はしていませんでしたが、応援団の皆さんに許可を貰い、関口選手の横断幕を今シーズン初めて掲示させていただきました。

練習

田谷春海選手
浦島里紗選手
鈴木陽選手

なでしこリーグ1部ベストイレブンを受賞した、GK田谷選手、MF/FW浦島選手、FW鈴木陽選手も揃ってスタメン。

古舘知都選手

リーグ戦後半は途中出場も多かった古舘選手、この日は先発。
鈴木陽選手と古舘選手は、対戦相手の横山選手、内田選手とAC長野パルセイロレディース時代のチームメイト。この対決を見に、私は長野から鳥取まで来たようなものです。

横山久美選手
内田好美選手

横山選手と内田選手も揃って先発。
横山選手のプレーを見るのは、2019年皇后杯以来。まあ昨年の池ヶ谷選手&泊選手引退記念試合でも見てはいますが、人数めちゃくちゃだったり遊びみたいなもんでしたので、公式戦でのプレーは4年ぶり。
内田選手のプレーを見るのは、2020年なでしこ2部の十文字VENTUS所属時以来。

岸野早奈選手

諸事情あって、長野で私含め数人が個人的に応援している岸野選手。この日はリザーブから。

鳥海由佳選手

チャレンジリーグEAST(当時)得点王の実績もある鳥海選手。1回戦の札幌大学ヴィスタ戦では先制点を決めています。

松田望選手

左利きの天才、今年驚きの現役復帰を果たした松田望選手。

初めてプレーを見たのは、多分佐久陸での2017皇后杯、AC長野パルセイロレディースvsバニーズ京都SC。

そして、最後にプレーを見たのは、みぞれが舞う石巻での2020年皇后杯。群馬FCホワイトスターvsバニーズ京都SC。その試合の数日後、突如この2チームの事実上の合併が発表され、松田選手はそのまま引退しました。その試合で、バニーズ京都SC最後のゴールを決めたのも、松田選手でした。まさかまたプレーが見られるとは。

鳥海選手と横山選手

明るい雰囲気で練習を終えた岡山湯郷Belle。

練習後に円陣

対して、先発組が練習引き上げ前に円陣を組むなど、いつも以上に気合が入っているように見えたオルカ鴨川FC。

入場・記念撮影

岡山湯郷Belleはアウェーユニ
オルカ鴨川FCはホームのブルーユニ
山田優衣選手

オルカの山田優衣選手は、岡山湯郷Belleのアンダーから作陽高校→国際武道大学→オルカ鴨川FC。この日は古巣対決。知人も多く応援に来ていたようです。

オルカの試合前円陣は最近ずっと2列だったんですが、この日はベンチ向きの1列バージョン。

若干緊張気味?の古舘選手。

前半

オルカボールで前半キックオフ。
今年の皇后杯は中継が無いので、写真を多めに置いていきます。
左から右に攻めるオルカ、右から左に攻める湯郷。

4分。キックオフから押し気味に試合を進めていたオルカは、MF高塚選手から右サイドに渡ったボールをDF高村選手がアーリークロス。

これをFW鈴木陽選手が相手GK手前でヘディング。左右逆だけど、リーグ戦vsスフィーダ世田谷FCで関口選手→鈴木陽選手のヘディングが決まったのと似た形。

早過ぎる失点だけど、湯郷にとっては時間はまだ多く残っています。ここからどう反撃するか。

その後も、鈴木陽選手のポストプレーでタメを作り、両サイドの河野選手や齊藤選手、SBの山田優衣選手や高村選手がライン際まで上がり、クロスを上げたりCKを得たり。CKは前半オルカが5、湯郷は1でした。

この日先発のCB、三秋選手と山幡選手。
山幡選手は、4年間在籍したオルカを退団することが発表されています。この皇后杯がラストステージ。

湯郷の反撃は、中央で勢いを削がれることが多く、単発に。

なでしこ1部ベストイレブンのオルカGK田谷選手と、横山選手の直接FKの対決も楽しみ(半分恐怖)にしてましたが、直接シュートはありませんでした。

湯郷の横山選手と、オルカの古舘選手。
2016年から2019年、横山選手がドイツにレンタル移籍した期間を除く約3年チームメイト。当時、横山選手がエースとして華々しい活躍を長野で見せ、代表にも選ばれ、ブンデスリーガへ渡った一方、古舘選手はケガに苦しみ、長野でのリーグ戦初出場は3年目の秋。
対照的なキャリアの両者が、長野退団から約4年、ここで再び相見えることになるとは。

横山選手には常時複数人がマークに付き、セットプレーも最大限の警戒。

湯郷とオルカのゴール裏。

24分。左サイドで再三突破を見せていた河野選手のクロス。

これを鈴木陽選手が頭で合わせて、この日2点目のゴール。

なでしこリーグ1部MVPの貫禄を見せ、早くも2得点。
今年のリーグ戦では得点ランク2位タイでしたが、これだけゴールを決められたのは、本人が元々あまり得意ではないと言っていたヘディングでのゴールが増えたことも一因かもしれません。

皇后杯を最後に退団が発表されている野田朱美監督。オルカの監督後任には辛島氏が就任することが発表されていますが、野田監督自身の行き先はまだ発表されていません。

古舘選手とのマッチアップから、高塚選手も含めたオルカの守備的MF2枚の間を突破する横山選手。ドリブル突破は健在でした。
昔、日体大FIELDS横浜のCB関口選手が長野時代の横山選手のマークに付いた時に、日体大の監督から「関口ぃ~!くっつくな!!」と再三指示が出ていたのを思い出していました。距離が近いと、DFを軸にして回られてしまうんですよね・・・。

鈴木陽選手のプレスをかわす湯郷のGK程思瑜選手。湯郷もオルカ対策をしてきたなという見所が随所にありました。

内田選手をかわした鈴木陽選手のシュートは枠の左。

笑顔の野田監督。
でも4審に凄い皮肉言ってた気がします。

ハーフタイム

オルカ2-0湯郷で、前半終了。

並木選手と松尾美月選手は、早めに練習切り上げ。

この日のリザーブには渕上選手、児玉選手、山田彩未選手、暁選手と退団や引退が発表されている選手が多め。

湯郷の岸野選手の出番はまだ・・・?

15時を過ぎ、段々と空も夕暮れに向かっていく時間に。

やはり準備をしていた並木選手と松尾美月選手が、後半から交代出場。
古舘選手と齊藤選手が交代。

多分ポジションを確認している、鈴木陽選手と浦島選手。

こちらも何か打ち合わせ中の、内田選手と横山選手。

後半

後半は湯郷ボールでキックオフ。

前半よりは、湯郷がボールをキープし攻撃を仕掛ける時間も増えました。

単独突破を図る鈴木陽選手。内田選手は振り切ったものの、湯郷のSB多崎選手が回り込んでカバー。

別のシーンでは、鈴木陽選手が相手を引き付けてパス。しかし浦島選手より先に湯郷GK程選手がキャッチ。

その後は一進一退の攻防。
前半はシュート数で差が付きましたが、後半は両チーム共にシュートは3本でした。

作陽出身の内田選手vs山田優衣選手のマッチアップ。

湯郷FKの後のCK。GKキャッチの少し後に接触した内田選手に、主審から注意。

試合後にまっちゃんと話した時にもそうだったでしょと言われた、長野の頃とはプレースタイルが違う横山選手。こんなに激しく球際の競り合いはしてなかった印象があるし、時にはSBのカバーに戻っての守備も。そして全体のバランスを常に気にかけた指示。そして、まさかのシュートゼロ。シュートかなと思ったクロスもありましたが、以前ならこの距離でも撃つ!と感じた場面でもシュートではなくパス選択だったり。

両チームの5番、オルカMF高塚選手と湯郷DF内田選手のマッチアップも見応えがありました。
後半、内田選手は時間帯によってポジションが替わっていて、前半のCBの位置よりも右サイド中盤にいる時間が多くなっていました。

70分。湯郷は谷口選手に代えて秋元選手。

74分。カウンターでサイドを突破しようとしたオルカの河野選手を、斜め後方から湯郷の鳥海選手が倒し警告。

78分、オルカは河野選手に代えて近藤選手。

83分、湯郷は松田選手に代えて岸野選手、新谷選手に代えて木須選手。

終盤、湯郷は内田選手を前線に残し1点を奪いに。

86分、オルカは鈴木陽選手に代えて山田彩未選手。
リーグ戦ではフル出場が多かった鈴木陽選手ですが、前半2得点の上に接触プレーも多くなってきたので、御役御免。

最後にピッチに残ったメンバー。

90+2分。湯郷の内田選手のドリブルに足を引っ掛けてしまったオルカの三秋選手。主審から警告。

ちょっと角度は悪いけど狙うかな?と思いましたが横山選手はクロスを選択。

観客からどよめきが起こったシーン。
オルカの高塚選手と近藤選手と対峙した横山選手。真横にスライドするような股抜きの形で高塚選手をかわし、足先に引っ掛けて高い弾道のクロス。

アディショナルタイム、やはり湯郷は横山選手にボールを託しますが、なでしこ1部最少失点のオルカも、集中して人数をかけてディフェンス。

試合終了。
オルカ鴨川FCが岡山湯郷Belleに2-0で勝ち、3回戦に駒を進めました。

試合終了後

引き上げるオルカの選手たち。

かつては長野で2トップを組んでいた鈴木陽選手と横山選手の握手。

浦島選手に気付いてもらえて、鈴木陽選手と古舘選手も加わってのスリーショット。
同日に行われた朝日インテック・ラブリッジ名古屋vsヴィアマテラス宮崎の試合では、1部準優勝でオルカが唯一負け越した名古屋が、2部優勝の宮崎に敗戦。アカデミーから古賀選手や谷川選手が代表に選ばれたり、なでしこ2部上位のレベルは確実に上がっています。岡山湯郷Belleも難敵でしたが、3選手も勝利に貢献しました。

退団が決まっているDF児玉耀選手。
シーズン途中でゲームキャプテンも務めたりした主力の1人ですが、この日は出場無し。

湯郷の横山選手と、オルカの野田監督。
湯郷の松田選手も加わり談笑。2人は20分くらい話してたでしょうか。積もる話も色々と。今年初めての観戦だったんで湯郷の選手も撮りたかったんですが、横山選手を待ってる間に皆さん控室へ。こちらのお話は終わりが見えなかったんで諦めました笑

夕食・翌日

試合後、両チームのバスをお見送り。
先発隊や鳥取の皆さんとも現地で解散。ありがとうございました。
車に乗って、南へ。一般道を1時間と少し走って向かった先は岡山県美作市。本日の対戦相手、岡山湯郷Belleの本拠地から4kmほどの場所にある「大阪お好み焼き まっちゃん」で夕食。

まっちゃん

湯郷の選手たちも良く通うお店。
私は2018年の豪雨災害時にボランティアで倉敷市に行った後、湯郷の練習を見学し、その足でまっちゃんに初訪問しました。当時も池ケ谷選手(現、パルセイロレディースGKアシスタントコーチ)や内田選手、先日引退を発表した中野真奈美選手、そして三谷選手と湯郷や作陽高校に縁のある選手が長野にいて、ご主人から色々な話をお聞きしました。その後、試合会場でお会いしたことはあるものの、お店に伺うのは多分5年ぶり。

焼き始め

「まっちゃん焼き」と「みま焼きそばモダン」をいただきました。
お昼を抜いていたのもありお腹が空いていて、完成品は写真を撮らずに両方とも完食してしまいました・・・。
先に来ていたお客さんは、私と同じくオルカvs湯郷の帰り。まっちゃんさんとその方と私と3人でサッカー談義。ありがとうございました。
店内には、ご縁のある女子サッカーチームや女子フットサルチームのポスターやグッズが沢山並んでいますので、お近くに来た方は是非お立ち寄りください。運が良ければ選手に会えるかも・・・?

まっちゃんを後にして、昨日宿泊したホテルに連泊。

永平寺

翌日は、福井県内の一乗谷朝倉氏遺跡や永平寺を観光しながら、北陸道で長野に帰りました。
2泊3日で合計1,400km弱の運転。高速代もガソリン代もかかったけど(給油した中では京都が一番安かったかな?)楽しく思い出に残る観戦旅になりました。
オルカ鴨川FCは、12月2日(土曜日)13時30分キックオフの皇后杯3回戦で、高校女子サッカーの雄、藤枝順心高校と対戦します。
現在、AC長野パルセイロレディースに藤枝順心出身も多く在籍していて、現1年生にはパルセイロシュヴェスターから入学した選手もいます。帯同するかどうかは分かりませんが、色々と楽しみな対戦です。

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