見出し画像

試練の船出【WEリーグ開幕戦】

2023年11月12日、味の素フィールド西が丘を会場に、
2023-24WEリーグ第1節
日テレ東京ヴェルディベレーザvsAC長野パルセイロレディース
の試合が、14時03分キックオフで開催されました。


ベレーザパーク

ガチャ

西が丘のDゲート近く、通称「BELEZA PARK」には、グッズ売り場やフードコートが設けられています。
午前中の仕事から西が丘に向かったんですが、現地に到着して近くのコインパーキングに停車し、ここに着いた頃には選手入場っぽい音楽が。ここで慌てても仕方ないので、グッズ売り場で柏村選手のキーホルダーを購入。

mahana

前回は「ワイワイキッチン」さんだったと思うので、今回は「mahana」さんで購入。お昼を食べていないので、ハーフタイムでいただくことにしてメインスタンドに移動。

前半

3戦連続同じ席

今年3度目の西が丘。相変わらずメインアウェー側最前列。
近くて良い席なんですけどね。アップの選手やスタッフさんが出ると、ゴール前とか見えない笑
ちょうど座って観戦準備(荷物整理とかカメラとか)していた前半10分に、ベレーザが先制。
後日ハイライトで見るとニアで3村松選手のマークが完全に離されていてそこに見事に合わされた形だけど、その前にファーでも22坂部選手と19山本選手がマークを外してフリー。キッカーの8菅野選手にとっては、いくつもの選択肢が出来ていたように見える。誰がマークを外されてたかもわかるけど、これだけ外されてると個人の他に構造的な問題もあるのかな。

梅村真央選手

先発は、昨シーズン多く出場していた伊藤有里彩選手ではなく、梅村選手。リザーブには風間選手。

大ピンチ

前半は、新シーズン中央を主戦場に右に左に躍動するベレーザの11藤野選手や、その後方から時々攻撃参加する10木下選手に振り回される展開。

廣瀬ドラゴン

リーグ戦デビューとなった廣瀬監督。
「防戦一方の戦い」と試合後に評した前半、特に対策を打たなかったのは後半勝負だったから?

川船選手

時折繰り出す長野のカウンターも、攻撃に出る選手の人数が少な過ぎて孤立し、単発に。

中央では大久保選手と藤野選手のマッチアップ回数が多かったが、写真のシーンでは手で倒してしまい警告。

ベレーザ19山本柚月選手。
昨年はサイドが主戦場、今年は植木&小林の2トップが移籍でどっしりCF、かと思いきや中盤から前線まで走り回るスタイル。藤野選手や15土方選手、7北村選手と頻繁に距離を縮めたり拡げたり。

この日の長野の中盤の底は、大久保&三谷コンビ。
決して悪くはなかったが、特に攻撃の土台という部分では効果的なパスが少なく(これは受け手の問題もあるけど)状況の打破には繋がらなかった。

試合結果の登録見るとFWだけど、FWとも中盤ともとれる動きを山本選手と連動して上下左右に動いていた藤野選手。前後半合わせて両チーム最多のシュート8本。

守備の時間が続く中で両CBを中心になんとか耐えて、前半は1点ビハインドでの折り返し。

ハーフタイム

さっきmahanaさんで購入した「あいがけ(カレー&白ごま坦々ポーク)」温玉トッピング。美味しかったです。

リヴェルン。悔しいがかわええ笑

後半

後半はパルセイロレディースのキックオフ。
互いのゴール裏方向に攻める形に。

前の選手だけど守備もサボらない山本選手&土方選手。
この2選手も含め、この日のベレーザのメンバー(リザーブ含め)の内7選手は、4年前に関東女子サッカーリーグでメニーナのメンバーとして(群馬FCホワイトスターの)対戦相手だった選手たち。前から上手かったけど。

それでも、前半とは違い後半はサイド攻撃で敵陣深く攻め込み、CKやFKから得点機会を窺う長野。

59分、鈴木選手と稲村選手に代えて、タニガーン選手と伊藤めぐみ選手。
タニガーン選手、きれいな仏教式合掌低頭。

ゲームキャプテンの奥川選手から、腕章が伊藤選手に。

交代後ベンチに戻る2選手。
特に稲村選手は、サイドのポジションでの先発だったと思うけど、前半ベレーザに押し込まれていた時の位置がずっと低くて、現地で見てたら久々にボランチで出てるのかと感じるくらい。或いは意図的に4-3-2-1の3だったのか。
この交代でタニガーン選手と伊藤選手が前線に入り、川船選手がサイドに。

65分、ベレーザのカウンター一閃。
藤野選手が抜け出すも、シュートはGK梅村選手が触ってコーナーに。
パスを中盤でカットして藤野選手にスルーパスを出したのは、山本選手。

69分、またも中盤から山本選手のスルーパス。抜け出したのは北村選手。
これを落ち着いて決め、2-0。ベレーザのリードは2点に。

タニガーン選手にパスを要求する川船選手。この辺のコンビネーションはまだ不足しているように感じる。
タニガーン選手は「まずはボールを失わずに味方に繋ぐこと」というコメントにもある言葉を意識し過ぎて、バックパスや安全なプレーが多かった印象。前線の起点と言う面ではそれで良いかもしれないが、FWとしては物足りない。特に、2回ほどバックヘッドで後ろ(ゴール側)に落とせばチャンスになりそうなヘディングの競り合いが2回ほどあったが、自陣方向へのヘディングパスを選択した場面。ちょっと勿体無かったなあ…。

柏村選手とのマッチアップ

実際、空中戦は173cmの長身を利してほとんど勝ってたんだから、もう少しここを得点に直結したかった。
あと、これだけ高さで勝ってるんだから、ショートコーナー仕掛けて失敗とか無駄な事してるより、コーナーは単純にタニガーンor岩下or岡本の3択の方が良いと思うんだけど。

長野も75分、奥津選手の大きなクロスをエリア内左で菊池選手が折り返し。トラップした伊藤選手のシュートはDFに当たってゴール。
ただ、もう少し早く、出来れば2点目を取られる前にゴールを決めたかった。それが出来ていたのが昨シーズン終盤のベレーザ戦(3回の同点弾)。

79分、菊池選手に代えて安倍選手。
安倍選手はほぼ1年振りの出場。DF登録とはいえ空中戦に強いCFでもある安倍選手を入れたってことは、奥津選手中心にクロス上げまくってエアバトル勝負?と思ったが、現地で観てた限りはあんまり最前線にいるようには感じず。この辺どうだったんだろう。

開幕戦、1,138人。
客の入りが多いはずの開幕戦にしては少ない。6月から数えて3回目の同じ対戦相手で、ベレーザサポさんに飽きられてしまったか・・・。

84分、ベレーザに追加点。
中央で宮川選手の浮き球パス、最前線に上がっていった10木下選手にピタリ。

まあ見事なパスでしたけどね・・・。うーん長野の守備が。
昨シーズンの試合の小林選手に決められた3点目もそうだったけど、長い距離のパスで左サイドの裏、ベレーザは狙ってやってる。多分、他のチームも狙ってくる。ここで何度もやられるようなら、シーズン通してキツい。

みんなやってたけど何かのギャグでしたっけ?

安倍選手は左サイドにいました。

川船選手、3シーズン連続開幕ゴールならず。
そういえば、一昨年ビッグスワン、去年埼スタ。今年西が丘。長野ってWEリーグになってからずっと開幕戦アウェー。


試合終了後

試合は結局、ベレーザ3-1長野で終了。個人技術の差に加え、チーム力も西が丘3連戦で見れば3-3、2-1、3-1。差を付けられています。
結構厳しい言葉で感想を書いてた方もいますけど、私はここに書いたくらいかなあ。リバフロでやってる練習の意図は、開幕戦ではあまり見られなかった。ただ、これが新監督だからとか若いチームだとか甘ったれたこと言ってると、昨シーズンみたいに開幕から連敗を重ねる同じ轍を歩むことになるのかな。
これから、他のチームに比べハンデとなる厳しく寒い長野の冬が来て、暖かい場所でキャンプなんてSNSできゃっきゃしてるチームを横目に野球場の雪かきをする時期が来る。チーム全体の意識の最適化、個々のレベルアップや奮闘がなければ、今年は7位も危ういなあと何となく思うアウェー開幕戦でした。
ただ、元々応援していても強いんだか弱いんだか上手いのか下手なのか良く分からないチーム笑。昨年終盤の謎のブーストのように、何かがキッカケで好転してくれることを信じて。できればそのキッカケを土曜日のホーム開幕戦で見せて欲しいと思います。

梅村選手。
中継解説の海堀さんが「GKノーチャンス」って言ってたし失点シーンは難しいものが多かったけど、藤野選手との1on1防いだり見せ場もありました。

ゴールを決めた伊藤めぐみ選手。カップ戦に続き、ベレーザ戦(というか西が丘)2試合連続ゴール。先発で良かったのに。

中盤の要、大久保選手。藤野選手に振り回され大変な一日。
ただ、もう個人の出来に終始するレベルではないと思ってます。キャプテン経験者としても、チームの出来を底上げすべく、若手の尻を蹴り上げてください。

川船選手。
前述の通り、開幕戦連続ゴール記録はここで終了。
ただ、前2シーズンは開幕戦のみのゴール(野球用語?だとスミイチ)だったので、本人は「ここからゴール量産します!」と前向きに捉えていました笑

ホーム開幕戦は次の土曜日、11月18日14時キックオフです。
迎え撃つ相手はサンフレッチェ広島レジーナ。リーグカップウィナーであり、開幕戦を行わなかった(相手のレッズレディースが女子ACLプレ大会の為)ので休養も十分。厳しい相手です。
骨折からの復帰を目指す瀧澤千聖選手(元、長野の10番。岡谷市出身)は帯同するかどうかわかりませんが、カップ戦の決勝でも先発した渡邊真衣選手(日体大→広島。松本市出身)もいます。代表選手とか好きな方は、最近注目を集める中嶋淑乃選手とかもいますよ。是非、長野Uスタジアムに来てみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?