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日本国憲法のお話

難しいお話にはしませんので、少しだけお付き合いください。

皆さん、日本国憲法というものを聞いたことがあると思います。
凄いもの、なんか難しいもの、堅苦しい、自分にはあんまり関係ない
そんなイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、本文ではなくて前文、憲法が書き始まる前につらつらと書いてある
前文についてお話したいと思います。簡単ですよ。

『国民は、国会議員を通して政治に参加します。』
『私たちの子どもたちのために、世界の人たちと仲良くして、国内では自由を尊重して、日本政府が戦争をしかけることがないようにします。』
『主権が国民にあることを確認して、この憲法を定めます。』
『国会の権威は国民の投票によるものなので、権力者は国民の代表者として行動します。なので、国が行う福祉は国民に与えられるものです。』
『というか、こんなことは人類の当たり前の事なんで、これに反する法律も天皇の命令もぜーんぶ無効にすんよ!』
『国民は平和を願い、人間同士の正しい関わり合い・正しい社会を良く理解し、平和を愛する世界中の人々の、正しさを判断する心と、約束を守る心を信頼して、日本の安全と生存を保っていこうと決めた。』
『私たちは、平和を保ち、独裁政治と奴隷制、押しつけと差別を地上から永遠に無くそうと頑張っている国際社会において、尊敬される立場になりたいと思っている。私たちは、全世界の国民が、戦争や飢えから解放され、平和に生きていける権利を持っていることを確認している。』
『どんな国も、自分の事だけを考えて他の国を無視してはいけない。』
『正しい政治のルールというものは世界共通のものであり、このルールに従う事は、自分の国の権利を維持して、他の国と対等の関係になろうとするそれぞれの国の責任であると信じている。』
『国民は、日本という国の名誉にかけて、全力で高い理想を目指すことを誓います。』

日本国憲法の第何条が~、第何条が~って聞くことがありますが、それよりも何よりも前文を読めていないと駄目です。
【平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。】
日本国憲法の前提では、世界中の人たちが平和を愛してして正しさを判断する心と約束を守る心を持っているって決めてるんです。第一条から第百三条まで、前文があって初めて効果があるんです。全文が守られないとき、本文も意味を持ちませんよね。

ちなみに・・・ドイツ憲法は東西統一後24回改正してます。フランスは歴史が長いので、新しい第五憲法(1958年~)の回数でいきましょう。こちらも24回ですかね。アメリカは、修正自体はたった6件ですが、修正案の提出自体は10,000件を超えています。
世界中で、「憲法は変更してはいけない」というルールは無く、むしろ国民主権国家であるならば憲法を改正するのは当然の行為なのです。

以上、簡単な日本国憲法のお話でした。


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