シリーズ:「10.7ハマステロ」を考える〜ファッキンイスラエルの視点から〜「その2 『アルアクサの洪水』って何ぞ?─前篇」
1.ジェノサイドはなおも続く
独裁侵略国家ロシアと双璧をなす戦争犯罪超大国イスラエルが、パレスチナ自治区ガザに対し民族消滅を狙ったジェノサイドを始めて1年が過ぎた。
犠牲者は既に42,000人を超え、今もなお増え続けている。そう、俺様がこの下手くそな文章に文字を打ち込んでいるこの瞬間にも、ガザの罪なき人々や赤ん坊が「イスラエル国防軍(IDF)」を僭称する殺人鬼集団によって虫けらのように殺され続けているのだ。
更につい先日、テロ組織モサドによるものと目される、イスラム教シーア派組織ヒズボラの構成員を狙った卑劣な爆弾テロも起こった。この爆弾テロはヒズボラ構成員に爆薬を仕掛けた通信機を渡す、という卑怯極まりないもので、まさにモサドを擁するイスラエル国家の陰湿で残酷な性格がよく現れている。
そして、この非人道的な爆弾テロを皮切りに、ヒズボラの主な活動拠点である隣国レバノンでもジェノサイドが始まり、既に2,000人を超える死者を出している。そして今、ジェノサイドの魔手は遠く離れたイランにまで伸びようとしている。
そんな中で、イスラエルの首相ネタニヤフは、「交戦相手のハマスと停戦交渉に臨め!」という民衆の声に耳を塞ぎ、今日も今日とて首相の椅子にしがみつき、権力亡者としてのその醜悪な姿を世界中に晒し続けている。パレスチナ人殺しを国民的娯楽として楽しむ鬼畜外道国家イスラエルによる、この「ガザ・ジェノサイド」はいつ終わるのだろうか…。
ここまで、イスラエルに対する悪罵を書き連ねてきたワケだが、俺様がこの文章並びにシリーズで論じるのは、戦争犯罪の見本市と化したこのジェノサイドのことではない。むしろ、その契機となった事件についてだ。
その事件とは、パレスチナ自治区ガザを主な活動拠点とするレジスタンス組織ハマス率いる武装集団によるイスラエル民間人襲撃事件「アルアクサの洪水」のことだ。この事件について、極一部の間ではあるが歪んだ言説が横行している現状があり、その憂慮からこの文章並びにシリーズを書いている。なお、この文章は先日書いた以下の駄文の続きである。
2.俺様やそのイデオロギーについて
本題に入る前に俺様について軽く紹介しておこう。俺様の名は「俺様のツイート」。勿論本名ではない。自分のことを面白い奴と勘違いしている中学生じみたハンドルネームと一人称を使ってはいるが、四十代半ばのれっきとした中年男だ。
そんな俺様の主なイデオロギーは以下の通りだ。
ファッキンUSA
ファッキンイスラエル
ファッキンロシア
ファッキントランプ
ファッキンネタニヤフ
ファッキンプーチン
ファッキン侵略戦争
ファッキン自民
ファッキン公明
ファッキン維新
ファッキン日本保守党
ファッキン参政党
ファッキン資本主義
ファッキン帝国主義
ファッキン国家権力
日本国憲法第9条サイコー!
というコテコテのサヨクである。そんなサヨクの1人として、俺様も含む一般人には「テロ」と認識されているこの事件を、ファッキンイスラエルの観点から論じてこう、というのがこの「『10.7ハマステロ』を考える」シリーズの趣旨である。
3.「アルアクサの洪水」とはどんな性格の事件だったのか
3-1.事件のあらまし
このシリーズで扱う事件「10.7ハマステロ」こと「アルアクサの洪水」の概要を確認しておこう。
この事件は2023年10月7日にハマス軍事部門「カッサーム軍団」等によって起こされたものだ。
ガザ地区から、約2,200のロケットがイスラエル領内に撃ち込まれ、同時に同軍団を中心として構成されるパレスチナ武装集団がイスラエル領内に侵入、イスラエル各地を襲撃した。国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」が先日に発表した調査報告によると、この事件では、イスラエル側で1,200人弱(そのうち民間人が815人)が死亡、251人がガザ地区へ拐われた。
そして、これが今日まで続く「ガザ・ジェノサイド」の始まりとなった。
3-2.事件の本筋
さて、俺様がこの文章で論じるのは、この事件がどんな性格を持っているのか、その「本筋」の部分である。
俺様がこの文章を書いている段階で考える本筋は以下の3つとなる。
1つ目、こいつはハマス達がイスラエル各地で同時多発的に行った民間人殺害等の凶悪犯罪である、ということ。
2つ目、こいつは被占領者側の政治結社による占領者側民間人を標的とするテロリズムである、ということ。
3つ目、こいつは長年に渡る占領─抑圧関係を打開しようとするテロリズムである、ということ。
この3つについての詳細は、次回(そんなもんがあれば、だが)に改めて論じることとしよう。
4.「ハマス」ってなんぞ?
4-1.ハマスは「テロ組織」なのか
ハマス─正式名:イスラム抵抗運動─という組織の成り立ちや組織系統に関しては様々な識者による良質な文献が数多く出回っているからそちらを参照していただくとして、ここではこの組織がどんな性格を有しているのか、俺様の見解を述べる。
ハマスを「テロ組織」と呼ぶことに対して、「それはあまりにも一面的な見方だ」という見解がある。「その呼び方はハマスがガザの人々の生活を、慈善活動等の様々な形で長きにわたって支えてきた、という事実を無視しているのだ」と。
俺様自身もこの見解を基本的に支持するものではあるが、一方でハマスには「テロ組織」という一面「も」あるとも考えている。もっと言えば、その軍事部門である「カッサーム軍団」に対しては「テロ組織」と呼んでいいとさえ考えている。奴らはこの「アルアクサの洪水」に限らず、イスラエル民間人をたびたび攻撃してきたという実績があるからだ。
で、結局俺様自身がこいつらをどう捉えているかというと、「イスラエルの占領に対してあらゆる形態での抵抗を試みる運動体」、端的に言うと「レジスタンス組織」ということになる。この「あらゆる形態での抵抗」の中には「テロ」も含まれている。
「慈善組織」としての面、政党としての面、「テロ組織」としての面、そういういいとこ悪いとこひっくるめて「レジスタンス組織」というわけだ。
4-2.「10.7ハマステロ」という呼称について
この「前篇」の最後に、俺様が「アルアクサの洪水」を「10.7ハマステロ」と呼ぶ理由を説明しておこう。
ぶっちゃけて言えば「釣り」だ。イスラエルをわっしょいする人が引っ掛かってこのシリーズを読んでくれるのを期待してるってことだ。
後、端的でわかりやすいってこともある。こう言えば、大抵の人はどの事件のことを言っているのか分かってくれるはずだろう?
てなわけで、このシリーズでは今後、「10.7ハマステロ」の呼称を用いることにする。
5.後書きのようなもん
前回から大分日が経ってしまったが、一応こうして発表することが出来てよかったと思っている。相変わらず完成度の低い文章ではあるが、「巧遅は拙速に如かず」の精神で発表し続けていく所存である。
一応このシリーズはまだまだ続けていくつもりなので次回も読んでちょんまげ。
後、感想もよろしく!特に論理の矛盾とか事実認識の間違いの指摘とか大歓迎です!
それでは今回もこんなところまで読んでくださり、ありがとうございました。