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おしごと寺子屋テーマNo.2「自律」自律の目を向ける対象をどこにするのが自身を成長させる心構えになるのか。

こんにちは!言語化ファシリテーターの加藤です!

今日は12/12(火)のオンライン勉強会・おしごと寺子屋でお話した、「自律」の内容を言語化していきたいと思います。

なお、次回の寺子屋の開催予定とテーマは、こちら!

12/25(火) 19:00~  テーマNo.2「自律」振り返り会
1/16(火)  19:00~ テーマNo.3「ビジョン」



・自律と聞いて、思い浮かぶものは?

勉強会に参加した皆さんにも
「自律と聞いて、思い浮かぶものはなんですか?」と聞いてみました。

「自分で選べること」
「自身で決めて進む事」
「責任のある自由」
「ルールを理解し、自分自身を適応させていくこと」
「自律自走できることかな…チームビルディングのイメージです」
「自分で考えて行動する人」
「物事を他責して考えない」
「臓器のようにそれぞれが役割を全うしている状態」
「言動に対しての責任」

「」

という意見をいただきました。
そして皆さんからお話を聞きながら僕の中で言語化してみました。

意志:自分の信念や判断、選択したという実感を伴っているか
行動:行動する目的や意味を理解し、自走している状態
責任:結果を受け止めて、改善したり対処する心構え

時間軸にすると

「現在」  →  「未来」
行動    :  責任
自分で決める:  自分で受け止める
意志→→→→→→意志→→→→→→意志

と言ったイメージでしょうか。


・自立と自律は違う。

加えて、勉強会で出たお話で面白かった内容を。

自立:自分で自分の生命や自由を維持し、発揮すること。
→自由意志のようなイメージ?

自律:律するという言葉には、他者との関係性がある。人と人との関わり合いの中で意識するもの。自律は調和であり、人がいないならこの単語はないかもしれない。

自立は、保有している行動力や発揮しているパフォーマンスも対象になります。

自律を考える上で、何を中心に、何を対象に考えるか?

この視点が大きいなとこの話を聞いて思いました。

自分中心に考えるのか?
相手中心に考えるのか?
チーム中心に考えるのか?

自分の自律を考えるのか?
相手の自律を考えるのか?
チームとして自律を考えるのか?

この視点の違いでもこの言葉から得られる学びはぐっと変わってきますね。

・自律の反対にある言葉は?異なるものを見つめると見えるもの。


自律の反対の言葉は?

「支配」
「他律」
「指示100」
「他責」
「混乱」
「受け身」
「行動した結果に、たいして文句を言う、愚痴を言うのは違う気がする」

自律は、自分のルールで動くこと。

であれば、その反対は自分ではない他者のルールで動くということで、
「他律」ということになります。

意味の似ている言葉として「自責、他責」が混同される場合あるよね。という話も出ました。

あくまで、律=ルールということで、行動の基準となるものということに、イメージを絞ると行動の判断基準がどこにあるか?という視点でみなさんも「自律」について考えてみてくださいね。

・自律はほんとに良いもの?フラットに眺めてみて、気付いたこと。

自律で仕事したい?
実際、仕事で自律で動けているか?
自律自走と指示命令も使いどころ
自律が良いのに、他律になっちゃうのか

このあたり、みなさんに上記の質問について、フリートークをしました。
印象的だったのが
「何している時の自分は自律なのか?」
「自律は良いものと考えていたけど、他律にも良い面がある。」
といったコメントでした。

その後掘り下げてお話を聞いていくと
「他律で動いた期間に学んだこと、経験したことが自分の器を広げてくれている」というコメントもありました。

他律によって、自身の成長を促したり、自分の視点の外にある学びに気づけるという良い面もあります。

自分がこの話で思い出したのが、アオアシで、青森星蘭高校に転校をすることを決めた、羽田選手のシーン。

サッカーをするのに充実した最高の環境。何もかも与えられるユースの環境では自分は成長できないと感じた彼は、高校サッカーの強豪、青森星蘭高校に転校を決意しました。

自分たちが練習するためのグラウンドを雪かきで自ら整備したり、限られた練習時間という制約だらけの環境。
主体的に考え行動しないと与えられない環境の中で、羽田選手は自身の才能を覚醒させていきました。

学びや成長とは、与えられる環境で得られるものではなくて、その人が勝ち取るプロセスにあるのかもしれない。そう考えると勝ち取るプロセスで生まれる「自律」という気持ちは、成長エンジンになり得ますね。

・それぞれのストレングスファインダーと自律

「自律」を自分のルールで動けている状態と考えたときに、
自然とやってしまうこと「強み(ストレングスファインダー)」は切っても切り離せないのでは!と思いました。

例えば、調べたり考えたりが好きな分析思考が上位の人は、自発的に考えたり、調べたりします。
共感性や内省が上位で、聞くのが好きな人は自発的に話を聞いたりします。

コミュニケーションにおいて話している人が主体的な印象を持ちがちですが、相手は積極的に「話を聞く」選択をしている場合もあるわけです。

逆に学習欲が低い人は、学ぶことよりも具体的な手順で実践することを好みますし、いつ使うかわからない知識は意図的に遮断している。リソースを割かないことを積極的に選択していると考えることも出来ます。

そう考えると
自分の上位の強みは「自発的に選択して行動している(しない)状態」、
自分の下位の強みは「自分が納得できる状態に身を委ねること」
が出来ている時間は、自律を感じることが出来そうですね。

・自律の対象は?

自律にも他律も成長や行動を促す効果はある。動くためのエネルギーがないときや、動きたくないけど行動しなきゃいけないとき、他律だと省エネだから動ける場合もある。

上記のようなお話をしていくうちに思ったことは
「他者に対して、自律しているかどうか判断することも出来ないし、その視点でこちらから見詰めるのも違う気がする」
ということです。

積極的に自分は聞き役に徹しているかもしれない。どんな行動もその人は自身の意志を尊重して、行動しているかもしれない。

だとしたら、「自律」しているかどうか、それは自分自身について向ける視点で充分なのではないだろうか。自分にだけ問うものではないか。

自分の居心地の悪さや自分がご機嫌で居るために。
「それはちょうどいい。〇〇するチャンス。」と考え、目の前の行動や課題に自分の意志や成長を重ねることができれば、健康な気持ちになれますね。

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