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「Google Podcast」から見る音声コンテンツの未来

在宅勤務の合間に、よくPodcastを聞いている。
家事をしながら聞いたり、ちょっと散歩をしながら聞いたり。

しばらくApple純正を使っていたが、試しに「Google Podcast」を使ってみた。非常に使い勝手がよく、今ではすっかり純正は使わなくなってしまった。


そんなGoogle Podcastのおすすめポイントと、音声コンテンツの未来について。


「0.1倍単位」で倍速再生ができる

iOS純正アプリの欠点として、1.7や1.8倍といった間の速度で聞けないことがあった。
Google Podcastは0.1倍単位で設定でき、よく使う1.0, 1.2, 1.5倍速なんかは選択式で、間の速度は選択した後にスワイプすると0.1倍単位で変更できる仕様になっている。

長く続いていてどのエピソードも良質なPodcastは、制作過程で音質も良くなってくる。音が良質なPodcastは、1.8倍速くらいでも全然聞ける。

長いPodcastだと2時間とか。これを1.5倍で聞くと80分、1.8倍で聞くと66分なので、4本聞くと1時間くらいの時間節約になる。

そんなにな気もするけど、「最適化できてる感」はストレス無く継続して使っていくうえで個人的には超重要なポイントだ。


再生キュー機能で聞くものを「主体的に選択」できる

良い番組だけど、別にすべてのエピソードを聞きたい訳じゃないという番組も多い。

Google Podcastでは、エピソードを再生キューに追加するとWi-Fi下で自動的にダウンロードされ、再生キューを上から順に聞いていくというのが基本的な作りになっている。

そのため、番組として購読はするものの、実際に何を聞くかは自分で再生キューリストを作って聞く形になる。
これが情報洪水を引き起こさない設計になっており、非常に良い。

情報洪水が無くなれば、新しい番組やエピソードを聞いてみるハードルも急激に下がる。

これが次に紹介する「エピソード単位のレコメンド機能」と相まって、聞く領域を広げてくれる仕組みとなっている。


レコメンドから「エピソード単位」で番組を探せる

検索画面では、聞いている番組に応じておすすめのPodcastが表示される。

もちろんテキストを入れて検索すればそれに応じた結果が返ってくるのだが、基本的にはレコメンドから新しいPodcastを探す。

これが番組単位だけではなく、エピソード単位のレコメンドも合わせて表示してくれる仕様になっているため、「トピック的に気になるもの」をベースに新たな番組やエピソードに出会うことができる。

たぶん今の段階では「聞いた番組」ベースでしかレコメンドされてないっぽけど、「聞いたエピソード」単位でのレコメンドが強化されれば、一つのトピックについて集中的に聞けば聞くほど関連するコンテンツがレコメンドされたり、駆け出しのPodcasterのエピソードも取り上げられる可能性が上がりPodcastの在り方自体が変わってくると期待している。


Google Podcastから見るキュレーション型音声メディアの未来

これまでのPodcastは、番組単位でとらえているプラットフォームが多かった。番組単位で探して、購読して、リスナーは番組がアップデートされたら新しいエピソードを聞く。

これだといずれ情報洪水を起こし、一人が安定して未聴処理できる番組は、せいぜい10個くらいだろう。


これがエピソード単位に変わると、リスナーはより柔軟に聞く番組を選択でき、配信側も「見つかる」可能性がぐっと高まる。

おそらく音声解析技術を使用して音声データをテキストデータにして、その情報をベースにエピソード間の関連性を見出してレコメンドされるようになってくる。
そうすると音声メディアも記事と同じようにエピソード単位でパーソナライズされ、SmartNewsみたいにキュレーションして表示されるようになるのかなと思っている。


そんな感じで短い音声コンテンツが量産され個人に合わせてパーソナライズされる、というのがGoogleがYouTubeのノウハウを生かして音声市場でやりたいことなんじゃないかなーとか。
いや、全然知りませんがそんな感じで音声コンテンツが増えていけば、面白いなと思っています。


では。

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