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泣かなかったら、えらいのか

 息子と朝散歩していたら、息子がアスファルトの上でこけてしまった。思わず、「泣かなかった。えらい!」と声をかけてしまったが、「えらいのか?」と自分自身に突っ込んでしまった。
 彼がこけたところではなく、立ち上がって涙をこらえたところに応答したのだが、「だいじょうぶか?」とも、「痛いなあぁ」とも言わなかったことに引っかかって、何度もひざこぞうの擦りむいたところをみつめる息子に対して、手をぎゅっと握りしめるしかできなかった。「気持ちは声に出していいよ」という意味で、次は「痛いなあ」と彼の言葉にならなかった気持ちを聴けるといいなと、朝から何度もふりかえってしまった。うーんっん。


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