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答えは同じかもしれないけれど、考え方が違う

 2年生の子どもたちに「17+4はどうやって計算するのかな」と聞くと、「21」とある子どもが答え、「同じです」と続く。「答えは同じかもしれないけれど、みんな考え方は同じ?違うでしょ」と教師が聴くと、「7+4=11 これに10たすと21」と、ある子どもが発表する。「なんで、7+4をするの?」と聞くと、「7+4はできるから」という。「同じこと、言える?」と子どもたちに繰り返し発言することを求めると、どうも同じではないような発言が続き、子どもたちもしっくりとしない。すると、ある子どもが、「ぼくは違って」と手を挙げ、「まず、17+3をする。そして、20に残りの1をたす」と発言する。「どうして、17+3を先にするのか」には、「きりがいいから」と答えたという。
 繰り上がりのたし算の仕方を学びながら、「算数は、答えを出せばいいのではなく、どんな考え方をしているかを聴き合う教科だ」とジャンルの特性を子どもたちと確認していく。「同じです」に潜む子どもたちの算数に対する授業観と対話しながら、「同じです」を子どもたちと乗り越えていく。  
 昨日、京都大学の石井英真さんと、日本教育方法学会の課題研究に関する打ち合わせを、21:00~22:00にした後、妻から日々の格闘を聞いた。


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