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4月14日

 三股町で学校づくりを協議した。
 一人の子どもも取り残さない、やさしい社会をつくるために、人間関係の悩みやトラブルなどから学校に行きたくても行けない子どもたちや学校になじめずにさまざまな理由で学校に行きたくないと思っている子どもたちを積極的に受け入れる学校をつくりたい。なぜなら、彼らを、不登校の子どもととらえるのではなく、他者との関係に悩み自分自身と葛藤し、自分くずしと自分つくりという発達のプロセスにある子どもであり、学校の「おかしさ」に気づいたけれど学校には「おかしい」という声を聴きとられなかった子どもであり、どの子どもにも安心してごきげんにすごすことのできる、のびやかでゆるやかな学び舎をともにしなやかに創っていく学校改革のパートナーだからである。居場所をおとながつくって提供するだけでなく、当事者が場そのものをつくりかえていくことができるところこそが居場所になると考えるのである。
 他者との関係に悩み自分自身と葛藤している子どもたちには、タテヨコナナメと多面的なコミュニケーション関係があり、子どもたちや保護者のニーズを満たす多機能がある場が必要となる。学校と地域が連携するのではなく、多様でインクルーシブな関係がある地域そのものを生かした学校という場をつくってはどうか。非日常な体験活動を愉しむおとな、自分がしたい新しいことにチャレンジするおとな、一人ひとりの子どもに寄り添う個性豊かなおとなが集い、話を聴いてもらえる場、気ままに自分一人ではできないことに取り組める場、好きな自分を過ごす場がある、地域であり学校である。 
 

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