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非暴力を貫くところに、教育の方法が生まれる

 教育の方法にハウツーやマニュアルはありません。教育実践は、失敗や過ちの連続です。教育の方法は、人と人の間に生まれて、他者に学ぶことで自分自身が変化するなかで成立してきます。
 子どもが言うことが聞かないから、教室に立たせる。何か悪いことをしたから、廊下に正座させる。そうした体罰という暴力行為は論外としても、係活動の種類を教師だけで決めてしまっていたり、秘密の取引をして子どもに取り入ったり、子どもの意見表明や拒否の自由を奪うような暴力的な関係をいつのまにか子どもに強要していることに、私たちは気づかないまま日々を過ごしているかもしれません。また、「自分が甘やかしているから、○○くんがじっとできないと、まわりの先生に思われているのでは……」と教師も自分を責めていることが多く、比較や競争といった暴力的な関係に教師自身が巻き込まれていることもあります。
 非暴力を貫こうとするところに、教育の方法は生まれてきます。非暴力を貫きながら子どもたちと向き合うために、いつまでも学び続ける教師でありたい。毎月続けてきたChildren First という小学校教師との研究会の名称には、そうした願いが込められています。

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