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定期通販市場のカテゴリ設定「美容」と「コスメ」の違いについて解説します!

近年、美容・コスメ業界における定期通販(サブスク)サービスが人気を集めています。

従来の店頭販売とは異なり

  • 自宅に商品が届く手軽さ

  • お得な価格設定

  • 厳選されたアイテムとの出会いの楽しさ

などが魅力です。

しかし、一口に「美容・コスメのサブスク」といっても、様々な種類があります。

さらに、自社製品を美容とコスメのどちらに登録すればいいのかわからない、という方も珍しくありません。

そこで今回は、定期通販市場における「カテゴリ」の選び方について解説します。

定期通販市場のカテゴリ設定:美容とコスメの明確な違い

定期通販市場において、美容とコスメは混同されやすいカテゴリですが、実は明確な違いがあります。

それぞれのカテゴリの特徴を理解し、適切な設定を行うことで、顧客ターゲティングや商品戦略の精度を高めることができます。

1. 美容とコスメの定義

  • 美容
    外見だけでなく、内面の健康や心身の調和、生活習慣の改善などを含めた、総合的な美しさの追求を指します。

  • コスメ
    肌や髪などの外見を美しく見せるためのメイクアップ用品やスキンケア用品を指します。

2. カテゴリ設定のポイント

  • 顧客ニーズの理解
    美容に関心を持つ顧客は、健康食品やサプリメント、運動器具など、外見だけでなく内面的な美しさも追求する傾向があります。
    一方、コスメに関心を持つ顧客は、メイクアップ用品やスキンケア用品、ヘアケア用品など、外見を美しく見せるための商品を求める傾向があります。

  • 商品ラインアップ
    美容カテゴリには、健康食品やサプリメント、運動器具、エステサロンのチケットなど、コスメカテゴリには含まれない商品も含まれます。

  • ターゲティング広告
    美容カテゴリとコスメカテゴリでは、それぞれ異なるターゲティング広告が有効です。
    美容カテゴリでは、健康やアンチエイジングに関心を持つ層への広告が、コスメカテゴリでは、メイクやファッションに関心を持つ層への広告が効果的です。

3. 通販市場における美容とコスメの人気度年表

2010年代

2010年:
美容とコスメの通販市場は、約1兆円規模に成長。

2011年:
東日本大震災の影響で、一時的に市場規模が縮小。

2012年
スマートフォン普及に伴い、EC市場が拡大。美容・コスメの通販市場も再び成長軌道に乗る。

2013年
韓国コスメブーム到来。通販市場でも韓国コスメが人気商品となる。

2014年
美容系YouTuberやインフルエンサーの影響で、美容意識の高まりが加速。通販市場でも美容関連商品の需要が高まる。

2015年
パーソナライズ型コスメサービスが登場。顧客のニーズに合致した商品を提供できることから、人気を集める。

2016年
サブスクリプション型サービスが美容・コスメ業界にも進出。定期的に商品が届く手軽さや、お得な価格設定から、多くの顧客を獲得する。

2017年
動画配信サービスの普及により、ライブコマースが台頭。美容・コスメの通販市場でも、ライブコマースを活用した販売が活発化する。

2018年
メンズ美容市場が拡大。男性向けの美容・コスメ商品も人気を集める。

2019年
サステナブルな美容・コスメ商品への関心が高まる。環境に配慮した素材や製造方法で作られた商品が人気となる。

2020年代

2020年
新型コロナウイルス感染症の影響で、外出自粛が進む。その影響で、通販市場全体が大きく成長。美容・コスメの通販市場も過去最高の規模に達する。

2021年
マスク生活が長引く中、目元メイクやベースメイクに重点が置かれる。アイシャドウやマスカラ、ファンデーションなどの需要が高まる。

2022年
美容医療への関心が高まり、医療系コスメも人気を集める。

2023年
多様性への意識の高まりから、ジェンダーレスコスメやユニバーサルコスメが注目される。

2024年
メタバース空間での美容体験が普及し始める。バーチャル空間で試着や購入ができるサービスが登場する。

(この年表はあくまでも参考情報であり、実際の市場動向とは異なる場合があります)

美容・コスメの通販市場は今後も成長が期待されています。

最新のトレンドを把握し、顧客ニーズに合致した商品やサービスを提供することで、成功を収めることができるでしょう。

私が美容市場を選んだ理由

これまでにも紹介したとおり、私の商品は「地元の廃棄農作物を利用した白髪ケアシャンプー」です。

これは、黒く美しい髪(外見)を実現しますが、健康的な髪を作る(アンチエイジング)ことが前提となるため、どちらかといえば美容のジャンルになると思います。

また地元の廃棄農産物を利用しているため、環境や健やかな生活、理念に共感する顧客を見込め、その点でも健康や内面的な美しさの追求に通じるものがあると言えます。

私がこの業界を選んだ理由は、まず第一に市場の大きさでしたが、反面、競合他社が多いというデメリットもありました。

そんな中に参入することに不安もありましたが、市場調査を繰り返すことで、「高機能の白髪ケアシャンプー」というスタート起業でも勝負ができそうなニーズを見つけることができました。

美容関連の市場はニーズが無くなることがありませんし、人の人生に最後まで寄り添うものであるともいえます。

このように、今では美容分野を選んだことに大きな将来性を感じているのです。

定期通販市場において、美容とコスメは明確な違いがあります。

それぞれのカテゴリの特徴を理解し、適切な設定を行うことで、顧客ターゲティングや商品戦略の精度を高めることができるのです。

この解説が、あなたの定期通販ビジネスの成功に役立てば幸いです。

次回のお知らせ

定期通販の商品開発を計画する際、さまざまな壁があります。

開発にかかる期間、コスト、運用費、生産・在庫管理、マーケティング戦略など、考えることは山ほどありますが、次回は最終的に考えなければいけない採算分岐点について解説します。