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クラウドファンディングで心に響く、「ユニークな商品」開発の秘訣

近年、クラウドファンディングは、新たな商品やサービスを世に送り出すための有効な手段として注目を集めています。

しかし多くのプロジェクトが立ち上げられる中、ユニークな商品で支援者を引きつけ、成功を収めるのは簡単ではありません。

今回は、クラウドファンディングで心に響く、共感される「ユニークな商品」開発の秘訣について解説します。

商品開発で必要なこと

1. ターゲット層を明確にする

まず重要なのは、誰に商品を届けたいのかを明確にすることです。

ターゲット層を明確にすることで、彼らのニーズや課題に合った商品アイデアを思いつくことができます。

これにより、共感を得やすいストーリーを構築し、効果的なマーケティング戦略を立案することができます。

ターゲット層を明確にする際には、以下の点を考慮しましょう。

  • 年齢層

  • 性別

  • 職業

  • 趣味・嗜好

  • 価値観

また、ターゲット層が抱えている課題や問題を理解しておくことも重要です。

2. 革新的なアイデアを生み出す

ユニークな商品とは、既存の商品にはない独創的なアイデアに基づいた商品です。

革新的なアイデアを生み出すためには、

  • 常識にとらわれない発想をする

  • 様々な視点から考える

  • 既存の商品を改良する

  • 全く新しい商品を開発する

などが大切です。

また、

  • 最新技術を活用する

  • トレンドを取り入れる

  • ユーザーの声を反映する

といったアプローチも有効です。

過去に誕生した農業界の革新的アイデア商品

例えば農業の世界では、生産性の向上、労働負担の軽減、環境負荷の低減、消費者のニーズへの対応などを目的に、様々な革新的なアイデア商品が誕生しています。

  • 垂直農法
    垂直農法は、高層ビルや倉庫などの限られた空間で、植物を垂直方向に栽培する方法です。
    垂直農法の利用により、都市部での農業生産、土地利用効率の向上、年間を通じての安定した収穫、水資源の節約などの効果が期待できます。

  • IoTセンサー
    IoTセンサーは、温度、湿度、光、土壌の状態などを計測し、データをクラウド上に送信することができます。
    IoTセンサーの利用により、農場の状態をリアルタイムで把握する、最適な農薬散布や水やりを行う、病害虫の早期発見、収穫量の予測などの効果が期待できます。

  • フードテック
    フードテックは、情報通信技術(ICT)を活用して、食品の生産、加工、流通、消費などの課題を解決する取り組みです。
    フードテックの例としては、オンライン食品販売、フードデリバリー、フードロス削減のためのアプリ、培養肉、昆虫食などがあります。
    フードテックの利用により、消費者のニーズに合致した食品を提供、食品ロス削減、新たな食文化の創造、農業の持続可能性の向上などの効果が期待できます。

これらの革新的なアイデア商品は、農業界の課題解決に貢献するだけでなく、新たなビジネスチャンスの可能性も秘めています。

※ 上記の商品はほんの一例であり、他にも様々な革新的なアイデア商品が誕生しています。

革新的なアイデアを生み出すための5つのステップ

近年、VUCA時代と呼ばれる、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)が社会の中心となるような時代を迎えています。

このような時代の中で、社会課題を解決し、新しい価値を生み出すためには、革新的なアイデアを生み出すことが必要です。

しかし、「革新的なアイデア」とは、一体どうしたら生み出せるのでしょうか?

1. 常識にとらわれない

革新的なアイデアを生み出すためには、まず常識にとらわれないことが重要です。

常識とは、多くの人が当たり前だと思っている考え方や価値観です。

しかし、常識は必ずしも正しいわけではありません。
むしろ、常識にとらわれることで、新しいアイデアが生まれないことも少なくありません。

常識にとらわれないためには、

  • 「なぜ?」と常に疑問を持つ

  • 様々な視点から物事を考える

  • 固定観念を捨てる

  • 失敗を恐れない

などの意識を持つことが大切です。

革新的なアイデアは、既存の要素を組み合わせることで生まれることも少なくありません。

例えば、スマートフォンは、携帯電話とインターネットという2つの要素を組み合わせたものです。

また、

  • 車とインターネットを組み合わせたカーシェアリング

  • 音楽とインターネットを組み合わせた音楽配信サービス

  • 読書とインターネットを組み合わせた電子書籍

など、様々な組み合わせから革新的なアイデアが生まれています。

既存の要素を組み合わせる際には、一見関係ないように見える要素を組み合わせることで、思いもよらないアイデアが生まれることがあります。

3. 発想の転換

革新的なアイデアを生み出すためには、発想の転換が重要です。

発想の転換とは、物事を違った角度から見ることです。

例えば、問題を解決するという視点からではなく、問題を別の形に変換するという視点から考えることで、新しいアイデアが生まれることがあります。

また、

  • 課題をチャンスと捉える

  • 失敗を成功への糧と捉える

  • 競合他社を協力者と捉える

など、物事の見方を変えることで、新しいアイデアが生まれることがあります。

4. 情報収集

革新的なアイデアを生み出すためには、幅広い情報収集が重要です。

情報収集は、インターネット、書籍、雑誌、セミナー、講演会、展覧会など、様々な方法で行うことができます。

情報収集を行う際には、

  • 自分の専門分野だけでなく、全く違う分野の情報も収集する

  • 最新の情報を収集する

  • 信頼できる情報源から情報収集する

などの点に注意しましょう。

5. 行動に移す

革新的なアイデアを生み出すためには、行動に移すことが重要です。

いくら良いアイデアが思いついたとしても、行動に移さなければ、何も変わりません。

行動に移すためには、

  • 小さなことから始めてみる

  • 失敗を恐れずに挑戦してみる

  • 周囲の人々に協力を求める

  • 諦めずに続ける

などの姿勢が大切です。

フードロス×常識破りの挑戦事例:廃棄予定のパンを使ったクラフトビール

常識にとらわれない発想と社会課題を解決する挑戦を組み合わせた、革新的なアイデア事例として、廃棄予定のパンを使ったクラフトビールの開発があります。

このアイデアは、大量のパンが廃棄されるという社会問題を解決したいという思いから生まれました。

開発者は、廃棄予定のパンをビールの原料として活用できないかと考え、様々な実験を重ねた結果、廃棄予定のパンを使ったクラフトビールの開発に成功しました。

このビールは、独特の風味と味わいが特徴で、多くのクラフトビール愛好家から高い評価を得ています。

また、廃棄予定のパンを有効活用することで、フードロス削減にも貢献しています。

この事例は、常識にとらわれない発想と社会課題を解決する挑戦によって、新しい価値を生み出した好例と言えるでしょう。

私の場合

私は「廃棄農作物を利用した白髪ケアシャンプー」でクラウドファンディングを行いました。

私の場合、まずはじめに「農産業に利益還元できるような商品を開発したい」という前提がありました。

とはいえ、加工食品だと原材料の安定供給や(賞味期限があるため)在庫管理の難しさなど、従来の農産業の問題解決には繋がりません。

そんな試行錯誤の末に辿り着いたのが、「廃棄農作物を利用した定期購入商品(スキンケア製品)を開発する」というアイデアです。

そしてそのスキンケアのジャンルとして、自分自身が悩んでいた白髪を改善するための「白髪ケアシャンプー」を選びました。

「廃棄農作物」と「白髪ケアシャンプー」。

この二つを掛け合わせることで、新しい発想の商品を開発することができました。

また、ターゲットのペルソナを「30代以上の女性/お金をかけてでもこだわりの商品を買いたい/地元への愛がある/農業を応援したい」

と具体的に設定することで、「誰のための商品か」が明確になり、より戦略的な商品開発が可能になったのです。

次回のお知らせ

次回は、商品開発にはかかせない「価値創造」についてわかりやすく解説します。

商品開発は新しいばかりが全てではありません。
既存商品を参考に、少し視点をずらした商品は数多く存在します。

ではその商品の価値を創造するには?

こんな内容をお届けいたします。