見出し画像

第2章 心理学・カウンセリングを学ぶ②

自分が意識的・無意識的に理想とする人・物・状況(上質世界)が、人の行動(思考・行為・感情・生理反応)の源泉となる。

上質世界や行動それ自体、上質世界と行動の過程を細やかに見ていくことが、自分をより良く知るための手助けとなった。

はじめは常識にとらわれ、何かの数値目標の達成や物質的な何かを得たいという欲求が上質世界であると勘違いしていたけれども、感情や生理反応はそれを拒否していた。自分の感覚に素直に、日常の中で観察を続けるうちに、純粋に自由や楽しみを求める自分の本心が明らかになっていった。

自分にとっての自由は、心の自由、時間の自由、お金の自由、人(人間関係)の自由。楽しみは、好奇心が満たされる学びや体験。

上質世界と行動との間は、思いもよらない創造的なシステムが働く世界で、選択理論では、その間の営みを「創造性」と表現されていた。

中学時代に敵意に敵意で返し、自ら他者との厚い壁を作っていった自分。
一見、目の前の問題解決には不合理な行動をしたように見えるけれども、自分が本当に求めていた自由や楽しみを得るためには、まず自分にフォーカスし、自分の世界に入る時間を多くすることが最善だった。まさに創造的に選択された行動がそこにはあった。

そのときの自分はそんなことに気が付いてもいないし、無意識的な行動ではあったけれども、人のあらゆる行動は、自分が本当に求めているものにとって常に最善で、決して不合理なものはないのだと感じた。

大切なことは、本当に何を求めているのかに気がついていくこと。
本心への気づきの純度が高ければ高いほど、世間からは素直な行動と評価されやすいけれども、素直な行動も一見不合理に見える行動も、その人が心から求める何かの発露だという点で決して優劣はなく等しい。あらゆる人は常に最善を尽くしており、そこに序列はない。

そんな自分なりの理解が、選択理論に基づくカウンセリング、「リアリティセラピー」への学びに繋がっていった。

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?