自己紹介

はじめまして。とある化粧品会社で法務部門を担当しているK・ヨシモトです。
さて、noteを始めたきっかけは、本業でお世話になっている電子契約のクラウドサイン(弁護士ドットコム株式会社)のユーザーコミュニティ運営に参加させて頂くこととなり、その活動の一環として執筆を勧められたことです。知財・法務の世界に入って20年弱。これまでも、自分のやってきた企業法務の仕事や趣味のことについてブログやSNSをやろうかなと思う機会は何度もありました。しかし、業務自体がとても忙しかったりして、行動に移すことはありませんでした。今回はちょうどいいきっかけかなと思って、きょうから書いていくことにしました。

まずは自己紹介ということで。ビジネスパーソンとしての生い立ちを語ってみようと思います。

わたしは大阪生まれ奈良育ち、生粋の関西人です。年は43歳(2021年現在)。大学卒業後、大阪の特許事務所に入社し、主に商標権を担当させて頂きました。様々な業種のお客様から商標のご依頼を受け、先願調査、出願、意見書などの対応を行う仕事です。大学で法学を学び、知財も勉強したつもりでしたが、実務で通用するはずもなく、在籍した3年強のあいだ、勉強また勉強という感じだったです。社会人としても初めての会社でしたので、ビジネスマナーやクライアント仕事の進め方、見積や請求といった仕事の基礎の基礎を学ばせてもらったと思います。初めての仕事が知財だったというのは、結果としてその後の法務キャリアにすごく活きることになりました。

特許事務所での仕事は、勉強したことをフルに活かせることばかりで、日々成長する実感もあり充実していましたが、知財部や法務部で働くクライアント様とのやりとりの中で、企業法務という仕事があることを知り、そっちも楽しそうだなという気持ちがありました。そこで、思い切って転職し、上場を目指すIT企業の法務機能立ち上げに参画しました。参画といっても1人です。そうです、悪夢の1人法務の始まりです笑

無事上場を果たしたその会社には結局7年ほど居たのですが、会社の成長とともに日々課題があるような感じで、しかも法務は1人ですので、常に試行錯誤。これでいいのかな?と不安に思いながらも、当時の上司や関係部署の方々のおかげで、自分なりの法務のやり方を任せてもらって、幸せだったと思います。最終的には法務とIR(開示や投資家向け広報を行う機能)を担う3名の部門に成長し、それなりに自分なりの法務スタイルが確立できたかなと思えるようになりました。この7年の間には、会社法の施行というビッグイベントがあったほか、内部統制(J-SOX)報告書制度も始まるなど、ガバナンス法務に関しては目まぐるしい変化の中にあって、まだどの企業も直面したことがない疑問や課題というのが今より多いときだったと思います。葉玉匡美先生の「会社法であそぼ」というブログを毎日一生懸命読んでました笑。制度趣旨に戻って自分の頭で考えることだったり、専門家を上手く頼ること、さいごは自分なり、自社なりの結論を出すという事など、法務としての仕事の面白さを追求できたと思います。

その後、法務でやっていくならガチのメーカー法務をやってみたい!と思うようになり(若気の至りですね 笑 )、タイヤ・スポーツ用品のメーカに転職しました。なるほどこれが大手のやり方か、とか、そういう発想はなかったな、とか、学びが多かった一方で、自分なりに法務とはこうあるべきと思ってやってきたことは、そう間違いでなかったなと確認できたような部分も意外と多かったです。株主総会や取締役会の運営の仕方、リスクマネジメント活動など、正しいやり方を身をもって体験できたことが今に繋がっていると思います。

その後、再びIPO案件にトライしたり、法務やるなら商社だよね!と思ったかどうかは別として、商社法務に転職したりと、公私ともにあわただしい時期を過ごしました。商社でのミッションは法務・コンプライアンス・与信管理(審査部機能)という面白いものでした。約4,000社ある取引先の財務や信用状態を管理しながら法務をやるという貴重な経験ができ、数字にも少し強くなったかもしれません。つごう6年ほど在籍したなかで、うち2年ぐらいを大規模な架空循環取引の後始末の中で過ごし、そちらのほうでも様々な学びがあったと思います。多数の関係者が絡む民事訴訟に刑事訴訟、その会社側として準備書面をいじったり弁論準備手続に臨席するなど、通常の法務では体験できないことができたのかもしれません。ビジネス法務面では中国企業との超大型プラント契約とその代金回収を成功させることができ、法務が事業に貢献したと心から思える経験をしました。商社として、合計100億規模の代金を1円残らず回収できるスキームが必達で、銀行や保険会社ともチームを組んで色々な策を講じました。中国企業との契約交渉は半年にわたり、調印式を迎えたときは感無量でありました。中国企業との間では契約後も色々とあるものでして、詳細は言えませんが、何より嬉しかったのは製造出荷と貿易が無事終わり、契約どおりに回収が完了した時です。こういう大きな仕事があるのは商社法務ならではですね。

2019年からは今の化粧品会社に入り、法務とコンプライアンスを担う部門の責任者をしています。いままでの経験を全てこの会社に注ぎ、会社と一緒に成長していけたらいいなと思って仕事をしています。

だいぶ長くなってしまいましたが、だいたいこのように歩んできた人間です。今思い出すと色々なことがあったので、またこのnoteのなかで紹介できたらなと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

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