【Rー18】ヒッチハイカー:第5話「どうしても南へ行きたいんだ…」③『ヤツの狩りが始まった』
「うわあっ!」
「きゃあっ!」
最前列の運転席と助手席に座っていた伸田伸也と皆元静香が、ガソリンスタンドの爆発の閃光をフロントガラス越しに最初に目に浴び、真っ先に叫び声をあげた。
爆発炎上は直線距離にして伸田達の乗る車から200mくらいの距離だろうか…閃光の後、数秒も経たない内に爆風が車に向かって押し寄せて来て、フロントガラスのワイパーで払い切れていない雪を一瞬で吹き飛ばした。道路も爆発の振動で揺れた様だった。
だが、伸田はこの男にしては賢明な判断で急ブレーキは踏まなか