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創元社「あいだで考える」シリーズがキテる!
超一流の書き手たちが、中高生にも読めるようなわかりやすい文章で、哲学や思想などを語る。しかも、大人が読んでも非常におもしろい──そんな夢のようなシリーズの刊行が始まった。
創元社の新たなレーベル、「あいだで考える」だ。
シリーズ「あいだで考える」とは
不確かな時代を共に生きていくために必要な「自ら考える力」「他者と対話する力」「遠い世界を想像する力」を養う多様な視点を提供する、10代以上すべての人のための人文書のシリーズです。
私は既刊のもの(2023 7/6現在)を今のところ2冊読んだが、2冊とも、まさに、看板に偽り無し。「10代以上すべての人のための人文書のシリーズ」と言えるだろう。
まず、頭木弘樹『自分疲れ』。
心と体のままならないありようを直視しながら、そんな自分自身とどう共に生きていくのかを模索する。「心」でもなく「体」でもなく、「心体」の「あいだ」を生きる──こうしたメッセージは、現代思想にも通じる非常に大切な考え方だと思う。
「自分疲れ」という言葉に流行語大賞をとらせたい。
— 小池陽慈 (@koike_youji) July 5, 2023
なぜって?
それは、この言葉とその乗り越え方が広く知られれば、きっと多くの…本当に多くの人たちが救われるから。生きていこうと思えるから。
頭木弘樹『自分疲れ』(創元社)
全力で推します。
10代から、大人まで。https://t.co/Hjg8IVpx9S pic.twitter.com/19dTU4OSNK
あるいは、戸谷洋志『SNSの哲学』。
新進気鋭の哲学研究者が、10代にも読めるやわらかな文体で、しかも、決して妥協せずに本質的な記述を用いながら、SNSの持つ危険性と可能性──とりわけ、公共圏の構築について思索する。
こういう薦め方はゲスいとわかっているし、著者も本意ではないだろうが、それでもあえてツイートする。
— 小池陽慈 (@koike_youji) June 21, 2023
戸谷洋志『SNSの哲学』(創元社)
は、たぶん、これからの中学入試や高校入試で、かなり出題されることになる。小学校高学年、中学生は、絶対に読んでおいたほうがいい。https://t.co/FUIeqGASd3
そして先日、奈倉有里『ことばの白地図を歩く』も発売となった。
こちらはまだ未読だが、既読の2冊のクオリティに鑑みるに、文字通り、期待しかない。著者はロシア文学の研究者であり翻訳者で、そんな著者が、異文化や読書ということについて綴っているらしい。
![](https://assets.st-note.com/img/1688600078603-BGInjxJN3x.jpg?width=800)
これから刊行されるすべてのタイトルも、全部読むつもりだ。
創元社「あいだで考える」シリーズ。
間違いなく、この社会を支える知的な基盤となる。
皆さんも、ぜひ。
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