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思ったこと、考えたこと。

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日常のなかで思ったこと、考えたことなどを、綴っていこうと思います。
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#文学

【国語トーク】国語と文体について。

 先日、threadsでこんなことをつぶやきました。 https://www.threads.net/@koike_yoji/post/C2Wdu20PkBg/?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA==  どうしてこんなことを考えたか……と言うと、そのきっかけは、伊波敏男『ハンセン病を生きて』(岩波ジュニア新書)を読んだことです。  なぜこの一冊を読んで「国語」と「文体」というものについて考えたか。ご興味を感じられた方は、以下の放送をお聴きいただければと思います。

私、この企画展には必ず行きます。皆さんも、ぜひ。

 東京は東村山市の国立ハンセン病資料館で、「ハンセン病文学の新生面 『いのちの芽』の詩人たち」という企画展が始まるとのこと。会期は[2023年2月4日(土)~5月7日(日)]。詳しくは以下のリンク先をご確認ください。  私、実は極端なほどに出不精のインドアな人間で、家の外に出ることが嫌で嫌でたまらない、かなうなら一年365日、ずっと家にこもって生きていたい人間なのですが、この企画展に関しては、必ず、絶対に、そして可能なら複数回、行きたいと思っています。その理由は、石井正則『

今あえて、文学の《実用性》を考える。

 文学――今、国語教育に携わる人たちの中で、その言葉が話題になっています。それは、今回の教育改革――大学入学共通テストに象徴される入試改革も含む――のなかで、「文学が軽視されているのではないか…?」という懸念が広まっているからです。  果たして本当に、文学は教育改革の中で軽視されているのでしょうか? そしてもし軽視されているのならば、それは許されることなのでしょうか? 実用文と文学と 文部科学省が発表した『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 国語編』では、国語におけ