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思ったこと、考えたこと。

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日常のなかで思ったこと、考えたことなどを、綴っていこうと思います。
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#現代文

【国語トーク】「読んだ本の内容を忘れちゃうんです…」

国語とか現代文とかを教えていると、しばしば、こんな質問や相談を受けることがあります。すなわち、 だなんて。そしてそうした質問や相談に対する私の第一声は、 おお、なるほどなるほど。実は私も! です。 というわけで、今回の【国語トーク】、お題は「読んだ本の内容を忘れちゃうんです…」。どうぞお聴きください!↓↓↓ 【自著の宣伝】 『無敵の現代文』(かんき出版) どうしても読んだ本の内容を覚えておかねばならないときは、やはり[要約]が効きます。学参ですが、広く大人の皆様に

【国語トーク】複数テクスト問題について思うこと

もはや、なし崩し的に世の中に受け入れられた感すらある現代文の[複数テクスト問題]について、私はやはり、懸念を抱いています。これまでもあちらこちらで発言してきたことですが、出題の仕方によっては、"思考力"なるものとは対極的な方向へ行ってしまうのではないか、と。 【自著の宣伝】 『14歳からの文章術』(笠間書院) 伝わる文章を、いかに構成するか──というテーマについて、豊富な具体例や対話などを通じて楽しく学べる一冊です!

【国語トーク】「おすすめの詩や詩人を教えてください!」と言われたら?

国語や現代文の授業で、「詩、読もうぜ!」みたいな話をすると、「どんな詩がオススメですか?」とか、「読んだほうがいい詩人を教えてください」みたいな質問を受けることがあります。 嬉しい。 とても嬉しい。 とても嬉しい……のですが、私、こうした質問に答えるのがめちゃくちゃ苦手なんです。なぜって、 詩ほど、個々人で好き嫌い、わかるわからないが別れる文章もなかなかにない! と思うゆえ……。 というわけで、stand.fm[ちゃんねるヨージ]【国語トーク】の第2弾は、「『おす

「肌色」と、僕の自由と。

「肌色」という概念を無くそうという試みは、果たして「言葉狩り」なのでしょうか。 社会や時代の状況が変わり、使うべきでない言葉が新たに生じたとき、あるいは、今まで何気なく使っていたけれども、その言葉が誰かを傷つけ、排除するものであるとわかったとき、その使用を控えようとする倫理を「言葉狩り」などというステレオタイプな表象で括るのは、思考停止に過ぎないと思います。 僕もこれまで、何人も、いわゆる"黄色"ではない肌の生徒を教えたことがあります。その子たちの存在を前にして、あるいは、こ