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[無料]ブログをもとに手術経過を振り返る【俺の骨延長イリザロフ手術】

こんにちは。骨延長経験者のGen(@Gen_ilizarov)です。

2018年に+10cmの骨延長イリザロフ手術を受け、167cmから177cmに身長を伸ばしました。東欧アルメニアに5ヶ月滞在し、帰国後3ヵ月で日常生活に復帰してます。費用は全部で500万円でした。

僕の情報発信はもともと「アルメニアでイリザロフ手術を受けてみた!」というブログから始まりました。

今思えば「見づらい、読みづらい」部分が多々あるので、加筆・修正し、このnoteにまとめます。

ちなみに、帰国2年後にはこれくらい歩けてます

骨延長の全経過を書いていたブログをまとめるので、全部読むには1時間くらいかかるかもしれませんが、最後まで是非お付き合いください!

20代前半で手術決意、数年間準備する


身長を伸ばす手術があるということは、漫画や映画の影響で知っていましたが、当時はまさか自分が手術を受けるとは思ってもみませんでした。

ある日、何の気なしにGoogleで検索したときに、イリザロフ手術の情報や、体験談ブログなどを見つけました。

「これぐらいのコストと勇気さえあれば、背が高くなれるのか~」

人生設計やお金の問題を試算し、「なんとかなりそう!」とめっちゃワクワクしたのを覚えています。

・予算は500万円
・10cm伸ばしたい
 ⇒下腿だけでなく、大腿も伸ばす必要あり

この条件だと、日本・韓国・北米・西ヨーロッパは無理です。

そんな中で、旧ソ連国ということもあってかイリザロフ医師から直伝の医師、Dr.ミルゾヤン率いるアルメニアのYCLLRという選択肢を見つけました。

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↑Dr.イリザロフとDr.ミルゾヤン

日本語のホームページもあり、日本語通訳さんを介して何度も質問できたのも決め手になりました。

ところで一般的に、「身長≒両手を広げた長さ(ウイングスパン)」です。

僕もその通りで、両方ほぼ167cmでした。

この両者に10cmを超える差が出てくると、バランスが悪く見えることが分かっています。

なので、180cmの夢は諦めて、素直に原則どおりに10cmの延長を目標としました。

術式は、帰国までの期間が約半分に短縮できるLON(Lengthening over nails)という方法を選びました。

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数年間でコツコツと500万円を貯めた


総費用は$43,100でした。
(+航空チケット代がexpediaで片道$800程度)

LON法で10cm骨延長:$35,500
アパート毎月$1600×6ヶ月分:$9,600
治療経過を撮影する割引:-$2,000

ちなみに費用は米ドルで現金払いです。

仕事、私生活、お金などの課題が全てが解決してすぐに、アルメニアに渡航しました。

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2018/5/23、午前11時、首都エレバン空港に降り立つ


「入国審査で色々きかれたらどーしよー」と思ってましたが、なんも聞かれませんでした。(通訳さんから事前に大丈夫と言われてましたが、やっぱ不安でした)

入国ゲートを越えると、通訳さんと若いドクターが迎えに来てくれていました。そこから病院に向かいます。

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綺麗な病院です。

(後に分かりますが、病院食がマズいのと、Wi-Fiが貧弱です笑)

病院で、担当ドクター4人、ヘッドナース、秘書的なスタッフさんとティータイムをしました。

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その日のうちに、AMERIA BANKという銀行で口座開設しました。

口座開設にはDr.ガリクと通訳のイベッタさんも連れ添ってくれました。

その後、ホステルに移動しました。

入院までの数日はホステルで過ごします。

ホステルに着いてすぐ、ネットバンキングで「SMBC信託銀行プレスティアのマルチマネー口座(米ドル)」から、開設したばかりのAMERIA BANK口座への送金手続きも行いました。

予想より早く着金し、5/27(到着5日目)に現地口座から米ドルを引き出し、ドクターに手術費用を現金払い。

5/28(到着6日目)、再び病院を訪れ、脚のCT、血液検査、心電図、レントゲンなど検査して、そのまま入院し、病室に泊まります。

翌日は遂に手術です。

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アルメニア到着7日目、最初の手術


全身麻酔から目覚めると、病室のベッドでこんな感じでした。

「うぉぉ、、遂にやっちまった、、、」

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麻酔が切れてくるとさすがに痛いので、ナースコールして点滴から痛み止めをうってもらいます。

なんもしてないと痛みがつらいけど、Kindleで本読んだり、スマホで映画見たりしてると気が紛れます。

夜は眠くなる点滴をしてもらいましたが、ぐっすりとはいかず、とぎれとぎれの睡眠でした。寝返り打てないのがつらい。

術後数日は強力な痛み止め(硬膜外麻酔;背中のヤツ)が使われるので、思ったほど痛くなかったです。

ベッド上にいる分にはほとんど気にならないです。 

硬膜外麻酔が終わってからは、飲み薬の痛み止めになります。

痛み止めが切れてくると、強い筋肉痛のような鈍い痛みが出てくるので、薬の間隔を調整しながら飲んでました。 

むしろ辛いことのは、寝返り打てないことでした。

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ところで僕が受けた術式は、創外固定器(イリザロフリング)だけでなく、髄内釘というインプラントを併用する術式で、LON法(Lengthening over nails)という骨延長手術です。

ちなみに手術は全3回です。(抜釘も含めれば全4回)

ここでは、「手術①、②、③、④」と表現しています。

手術①:最初の対角(Lスネ/R太もも)の「骨切り+創外固定器+髄内釘

手術②:残りの対角(L太もも/Rスネ)の「同上」&「①の創外固定器外す

手術③:「②の創外固定器外す

手術④:抜釘任意;全ての髄内釘を抜く)


【↓手術①翌日の歩行練習】


【↓手術①術後2日目のリハビリ】


【↓術後3日目から 1日1mm ずつ延長を始める】
※動画は後日アパートにて撮影


【↓手術①術後5日目】
痛み止め飲みながらだけど、手術直後よりはすごくラク
この日に 病室→アパート に移動

いざ手術を受けて感じるのは、

「ネットの発達にかなり助けられているなぁ」ってことです。

ベッド上から動けないし、とにかく暇です。

手持ち無沙汰だと、余計に痛みに意識がいっちゃう。

プライムビデオで映画やアニメ見たり、LINEで友達や家族と連絡とったりできるのは、メンタル的にすごく大事です。

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病室より快適なアパートでひたすら骨延長とリハビリの日々


アパートは、病院から車で10分くらいの場所にあります。

病院より快適なWi-Fiもアリ。

【↓抜釘で再渡航した際に撮影】


食事は3食、メイドさんが作ってくれます。病院食よりずっと美味しい。

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もちろんリハビリは継続です。毎日同じリハビリセラピスト(デビットさん)が来てくれるので、だいぶ仲良くなりました。最初はワンツースリーだったカウントもアルメニア語になりました(笑)

【↓手術①術後11日目のリハビリ】


包帯交換時には、創外固定器と皮膚がどう繋がっているのかがよく見えます。ちょっと刺激が強いかもしれません。


↓手術①術後11日目:大腿(ふともも)

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↓手術①術後11日目:下腿(すね/ふくらはぎ)

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傷の状態は良いようです。

感染症の兆候がないかチェックのために、ドクターもナースも毎日来てくれます。


【↓手術①の2週間後のレントゲン:大腿】

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【↓手術①の2週間後のレントゲン:下腿

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手術①から2週間後のレントゲンです。術後の経過を見るためにアパートから病院に移動して撮りました。もちろん移動は介助してくれます。

真っ白に写ってるのが、金属(創外固定器、髄内釘)で、

淡く白い部分が骨です。

ドクター曰くは「骨形成は順調」とのことでした。

順調と分かり、安心して延長&リハビリを継続できます。


【↓手術①の術後24日目の歩行練習】


さて、術後24日目の歩行の様子です。背は2cmくらい高くなっている状態です。

ピンが刺さっている皮膚を動かすとひっぱられて痛いですが、そんなにひどくはないです。

筋肉や神経が引き伸ばされるような痛みも特になかったです。

単純計算では延長開始から50日で50mmの延長が完了しますが、誤差もあるので「一般的にプラス5日から10日はかかる」とドクターに言われました。

延長が完了する頃にCTとレントゲンで骨の状態を確認して、手術②に向かいます。

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最初の「5cm」の延長が完了


そうこうしているうちに延長を開始して50日目となりました。

計算上50mm延長が完了しているはずの時期です。

客観的に状態を見るため、病院でCTスキャンを撮りました。

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すると、みぎ大腿は目標値まであと3mm、ひだり下腿はあと10mmという結果でした。

なので、プラス10日延長を継続し、その後、2回目の手術に向かう計画となりました。

ドクターから事前に聞いていましたが、単純計算よりも延長期間が長くなることは想定内です。

この時点でも筋肉や神経が引き伸ばされるような痛みはありませんでした

ピンの皮膚の痛みも、傷が治るにつれてそれほど感じなくなりました。

リハビリの進捗状況(膝関節の曲がる角度)はベストとは言えませんでしたが、なんとか手術②に進める段階までは来ていたので、8/4に手術予定となりました。

【↓パッと見でも、「みぎ膝」の方が胴体から離れているのが分かる】
~手術②の直前のタイミング~

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一番キツかった「2回目」の手術


手術②を終えるとこんな感じ。(写真はアパートに戻った後に撮影)

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一つ前に載せてる写真と比較して分かるように、創外固定器の位置が左右逆になっています。まるで、左右反転させたかのように。これが「交差同時延長法 -Cross lateral method-」の特徴です。

リングが外れた脚の骨(ひだり下腿&みぎ大腿)には髄内釘が入っています。これがLON法 -Lengthening over nails- の特徴です。

↓ややこしいので再記

手術①:最初の対角(Lスネ/R太もも)の「骨切り+創外固定器+髄内釘

手術②:残りの対角(L太もも/Rスネ)の「同上」&「①の創外固定器外す

手術③:「②の創外固定器外す

手術④:抜釘任意;全ての髄内釘を抜く)

↓LON法の特徴

●メリット:早く創外固定器が外せる(約半分の期間)
●デメリット:髄内釘抜去の分だけ手術回数が増えてしまう


さて、今回の手術②ですが全4回の中でも最も身体へのダメージが大きく、手術時間も長くなります。
それもあってか、術後~2日目くらい結構つらかったです。麻酔後の吐き気も含めて。
一番つらいときは「なんで俺こんな事してるんだろ。。」って思っちゃう瞬間もありました。
術後3日目くらいからはだいぶ元気が出てきました。

術翌日から「歩行器を使って立つ」のを試みますが、さすがにフラフラです。腕の力でかなり踏ん張っても30秒位で頭がクラクラしてきて、ベッドに戻る感じでした。
ちなみに延長完了した《ひだり下腿》のアキレス腱の伸びが悪くて、床に踵がつかない状態です(尖足)。なのでサンダルをハイヒール状に加工してもらいました。リハビリを頑張らなければなりませんな!

術後5日から延長を開始し、術後9日でアパートに移動しました。アパートのほうが快適です(笑)

さて、術後13日目に撮った傷の写真を載せます。手術①の創外固定ピンが入っていた場所です。

【↓みぎ大腿:ピン抜去後13日目】

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ピンが太い(直径5mmくらい)ので、大腿はけっこうな跡が残ります。今後どこまで自然になるのか。また数カ月後の状態もお見せします。
ぼくは放置のつもりですが、追加料金で美容整形的な修正術も受けられるそうです。

【↓両ひざの周辺:ピン抜去後13日目】

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【↓ひだり下腿:ピン抜去後13日目】

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膝より下の傷跡はほとんど気にならないです。

ピンが細い(直径2mmくらい)からだと思います。

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一番キツい時期を乗り越え、再び延長とリハビリの日々へ


前回と同様に、術後2週間でレントゲンを撮ります。

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切れた骨のスキマにうっすら淡い白いモヤモヤがあるのが、新しい骨が出来つつある様子のようです。

ドクターいわく、順調とのこと。

【↓手術②術後18日目の歩行練習】


【↓手術②術後21日目の歩行練習】

この数日前まで立つのが精一杯だったので、こんなんでも大きな進歩です。

手術①&②のダメージ、筋力低下、拘縮がダブルパンチで来ているので、手術①の術後よりも回復に時間がかかりそうです。

もともと痩せ型(167cm57kg)なので自分ではあまり気にしていなかったのですが、ドクターから、

「痩せ過ぎだ!もっと食べて!強制収容所から出たばかりのようだ!笑」

と言われています。笑

たしかに、こう見るとひだり脚が宇宙人みたいですね。ひだり下腿の一番太いところの円周を図ったら26cmで、痩身美女で有名な桐谷美玲さんと同じでした。。。

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【↓手術②術後41日の歩行練習】

【↓手術②術後43日の歩行練習】


術後20日前後の動画では、自力で歩行器を前に出すことが出来ていませんでしたが、術後30日あたりから可能になりました。

術後40日にもなると、だいぶスムーズに歩けています。

それでもまだ尖足は依然あるし、大腿フレームが付いている左脚は膝がほとんど曲がりません。

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計算上、50mmの骨延長が完了する日(9/27)、CT検査をしました。
プラス3日分の骨延長で50mm達成だと分かったので、骨延長継続し、9/30に骨延長が遂に完了しました!

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遂に10cmの延長が完了、創外固定器が外れる!


10/5、遂に創外固定器が外れました!

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延長した骨はまだ完全には固まってないけど、LON法で挿れた髄内釘が骨を支えている状態です。

3時間位の手術だったようで、手術①②に比べれば、ラクです。

それでも術後はしばらく気分が優れませんでした。

【↓創外固定器が外れた翌日】

まだまだ尖足があります。とくにみぎ足首。

ドクターいわく「これが最大の問題点だ。君がこれまで十分に歩かなかったからだ。これから頑張るしかない」とのこと。

手術の2日後に、アパートに移動しました。


【↓ひだり脚(直前まで太モモに創外固定器)】
まだ全然膝が曲がらない。45°くらい。
ドクターいわく「ちゃんと戻るから大丈夫」。

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【↓みぎ脚(直前までスネに創外固定器)】
かなり膝曲がる。135°くらい

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【↓手術③術後10日目の傷の具合】

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【↓今更ながら、こんなパンツ履いてました】
創外固定器あると普通のパンツは着脱できないので。

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10/18(創外固定器を外す手術の13日後)に、飛行機で日本に帰国します。
尖足もあって、まだまだ歩行どころか、二本足で立つことが出来ません。帰国の際には、まだ松葉杖が安定しない可能性が高く、歩行器でないと無理そうです。空港では歩行障害者のために「車椅子サービス」があるようなので利用します。

帰国後もリハビリが必要です。自力だけでは無駄に時間がかかっちゃいそうなので、トレーナー的な人を探すつもりです。
ドクターいわく「がんばれば、一ヶ月で普通に歩けるようになる」とか!

半年~1年後に髄内釘を抜くための手術のために、アルメニアにまた来るつもりです。

ところで、他の患者の話を聞く機会があったのですが、
・スケジュールより数ヶ月単位で遅れる
・予想以上に痛くて後悔する
・眠れなくて精神的にまいる
といったケースも有るようなので、楽観視はしないでください。僕は運が良い方なのかもしれません。

ちなみに、アルメニアのチームは現在(2018年10月時点)患者を17人くらい担当しているそうで、うち5人が美容的骨延長だそうです(日本人3人、ハンガリー人1人、アルメニア人1人)。
他は外傷後遺症や先天性疾患に対する、手術のようです。

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【帰国後の流れ】
⇒創外固定器を外してから3ヶ月は松葉杖で歩くように言われます。
また、帰国後6ヶ月~1年の頃に、髄内釘の抜去手術が必要で1週間程度の入院+その後1~2週間の松葉杖使用が必要です。
髄内釘抜去はアルメニアだと1本$1500だそうです。

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ただいま、JAPAN


10/5に創外フレームを外し、10/18にエレバン空港発・羽田行・カタール航空で帰国しました。
カタール航空では車椅子サービスが利用でき、移動時は介助スタッフがついてくれました。
松葉杖で歩く練習も挑戦しましたが、不安定で転倒リスクがあったので、歩行器のまま帰国しました。
帰国後は実家で家族に住んでいます。

10/30頃(術後25日)には、尖足分をかさ上げするためのインソール靴を履けば、踵が床につくようになったので、支えなしでも歩幅10cmくらいでヨチヨチ歩けるようになりました。
念の為、転倒予防にAmazonで1000円の杖(お年寄りが使うようなやつ)を2本(両手分)買って、外出時などに使っています。
介助者ありで映画を見に行きました!そのくらいは動けます^^

フレーム外した直後には、ひだり膝(直前まで大腿フレームあり)が30度ほどしか曲がりませんでしたが、10日毎にプラス15度程度曲がるようになってきて、術後30日で(30度→)75度まで曲がるようになりました。

【↓創外固定器が外れて22日後】
歩行器から手を離しても歩ける

【↓創外固定器が外れて30日後】
杖なしでも歩ける

【↓創外固定器が外れて30日後】
手すり使えば階段も昇れる

【↓創外固定器が外れて45日後】
ほぼスムーズに歩ける


【↓創外固定器が外れて45日後】
・ひだり膝も90°近く曲がるようになった
・みぎ膝は135°でそんなに変わらず
・両脚とも太くなってきた

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【↑創外固定器が外れて45日後】

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帰国して3ヵ月、独立日常生活


創外固定器が外れてから、100日経ちました。

かなり回復してきて、3km連続で歩けます。もちろん杖なしで。

階段は登るのは問題なくて、降りるときはぎこちないので手すりを使っています。

尖足はまだありますが、日常生活に支障ないレベルです。

まだ体重が50kgぎりぎり無いので、意識してたくさん食べるようにしながら、できるだけ歩くようにしています。

手術前は体重57kgでした。筋肉量がだいぶ落ちたせいだと思います。

毎月1kgずつは増やして、少なくとも元々の体重までは戻したいです。


【↓帰国3ヵ月。創外固定器外れて106日】


【↓帰国3ヵ月。創外固定器外れて106日】

2019年1月24日(創外固定器が外れて111日後)に、整形外科クリニックで脚のレントゲン検査をして、骨はほぼ固まっていることも確認できました。

整形外科の先生曰くは、

「髄内釘もう抜けるレベルに骨できてますね」
「最近は髄内釘取り出さず、一生そのままが多いですよ」

とのこと。

Dr.ミルゾヤンは「半年~1年後に抜く」と言っていたので、かなり早く順調な骨形成です。

もう一度手術したり、ましてやアルメニア渡航するのは大変なので、髄内釘は入れっぱなしにします。(結局、2020年1月にアルメニア再渡航して抜きました)

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2019年3月(帰国して半年くらい)

身体測定したら「もとの身長+9.4cm」でした。

測定誤差もあるし、十分許容範囲だな。

自転車乗れました。それくらい十分に膝曲がる。

【↓帰国1年後の歩き】


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アルメニアに再渡航して抜釘


アルメニアに再び10日間滞在して抜釘してきました。

チケットは前回と同じく、Expediaで買いました。

「抜釘が必要か否か」は諸説あります。

・若い患者なら抜くべし
・一生入れっぱなしでOK
・抜くなら3年以内に(生体組織との癒着が生じてくるから)
etc...

だいぶ迷ったのですが、残りの人生モヤモヤするのも嫌なので、抜くことに決めました。
可能なら国内病院で手術したかったのですが、日本で扱っていないメーカー製なので断られてしまい、再びアルメニアへ行く運びとなりました。
ちなみに、道具さえあれば技術的には国内病院で可能だし、医師の裁量次第では保険診療で可能です。

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←Dr.ホレン / Dr.ミルゾヤン / Gen / Dr.ガリク / Dr.ガルセバン→

【1日目】
深夜0時過ぎにエレバン空港着。
アエロフロート:成田→モスクワ→エレバン
到着時間は伝えていたので、スタッフが迎えに来てくれる。
そのまま車で病院へ。病院に泊まる。
翌朝から、術前検査(採血、レントゲン、CT、腹部超音波)。
午後は暇だったので、病院周辺を散歩。
他の日本人患者が滞在中のアパートに遊びに行って、雑談。
【2日目】
抜釘手術当日。
朝7時にナース迎え着て、8時には全身麻酔で手術開始。
硬膜外麻酔はナシ。
手術時間は3~4時間。昼過ぎに回復室で目覚めた。
夕方には個室へ移動。

【↓手術後の包帯交換の時に撮影】

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【3日目】
抜釘手術の翌日。
レントゲン撮り、問題なし。
歩いてOKだが念のため本日は歩行器で。
病院食はマズいので、デリバリーを頼む。ウーバーイーツみたいなやつ。

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【4日目】
歩行器なくても歩ける。一応持参した杖は利用。
病院のWIFIは遅すぎると伝えたら、ポケットWIFIを持ってきてくれた。
これならネット環境も快適。
【5日目】
手術の3日後。病院からアパートへ移動。
骨延長中の日本人患者と同じアパート(1日目に遊びに行った所)。
杖なしでも歩けるので、普通に歩いて移動。
アパートでの食事はメイドさんが作ってくれる。
病院食より遥かに美味しいが、レパートリー多くないので徐々に飽きてくるかも。
根気よく好みを伝えていくと、熱心にいろいろ料理してくれる。

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【6日目~9日目】
毎日ちょっとずつ抜糸。
ガーゼ→絆創膏という風にどんどん身軽になる。
ティータイムや食事は同じアパートの患者で一緒に過ごした。
あまり他人と関わりたくない場合は個室で食べることももちろん可能。
9日目の夕食はDr.ミルゾヤンと中華料理店へ。

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【10日目】
抜糸すべて完了。エレバン空港へ。
帰国後はすぐ日常生活可能。

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●note
https://note.com/gen_ilizarov

【Genの骨延長経過】
2018年5月~10月、アルメニアに滞在し骨延長イリザロフ手術を経験。10cm(大腿5cm / 下腿5cm)をLON法(Lengthening over nails)で。
帰国後3ヶ月で日常生活に復帰。
費用は全部込みで500万円。

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