子供はズルい
子供ってさぁ。当たり前だけど、なんにも知らないんだよね。
なんにも知らないから、何事にも興味津々。
しょっちゅう「あれなにぃ?」とか「なんでぇ?」とか聞いてくる。
知らないんだからしょうがない。けど、たまにびっくりするような、俺たちも知っているけど、どう説明すればいいのか分からないような質問が飛んでくることもある。
「夜になるとなんで暗くなるの?」
ほ~。そう来たか。
これはなかなか難しいぞ。
「太陽が沈むからだよ」
「どこに沈むの?」
そこではたと気がついた。「日が沈む」というが、それは正確ではない。正確でないことを子供に教えるのは教育的に良くないのではないか?
じゃあなるべく正確に教えよう。
「まず太陽と地球があって、それは球体で、地球は自転していて、それでいて太陽の周りを回って…」
「わかんなーい」
はいでた。
こんな説明をしたって伝家の宝刀、「わかんなーい」を抜かれるわけだ。
「それは、太陽さんがかくれんぼしちゃうからだよ」
結局、おそらく世界中の親たちがしてきたような、「子供向け」の説明をしてお茶を濁す。
これで良いのかと思うが、結局これが無難なんだよね。
「もっとおっきくなったらわかるよ」という先送り作戦も有効だ。
ズルい大人のやり口だ。
だけど子供もズルい。
自分は「なになになんで」って聞いてくるくせに、自分が聞かれたら「わかんなーい」で終わり。ズルい。
「この絵はだれ?」
「おかあさん!」
「じゃ、これは?」
「お父さん!」
「じゃ、このお父さんの後ろにいる全身真っ黒な人はだれ?」
「わかんなーい」
いや、分かれよ!
お前が描いたんだろ!
こえーよ!!
子供はズルい。
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