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一級建築士製図試験は試験会場へ携行可能なものが変わりました(令和6年版)

皆さんこんばんは、記述研究所の源です。今日は建築士試験会場への携行品についての話です。

令和6年度一級建築士試験受験要領が建築技術教育普及センターから発表されました。

昨年(令和5年)、受験要領が発表された際、試験会場で使えないものとして具体例が示され、筆箱やペンケース、三角定規やハケなどの製図用具を入れる収納ケースは机の上に置けないこととなりました。

追加された事項は、以下のことが掲載されています。

携行できないものとして、筆記用具等収納ケースが追加されています。イラスト による例示もされており、ペンケースや筆箱だけではなく、過去には認められていた製図道具の収納ケースも追加されています。

a 必ず携行するもの
受験票、黒鉛筆(HB又はB程度、シャープペンシルを含む。)、消しゴム
b 携行できるもの
製図板〔45cm×60cm程度とし、傾斜用の軽易なまくらの使用は可とする。ただし、使用に際しての製図板の傾斜角度は30度以下とする。〕、T定規(60cm程度)、平行定規、その他の定規(直定規、三角定規、勾配定規、雲型定規)、円・だ円・正三角形・正方形及び文字用の型板(テンプレート)、三角スケール、分度器、コンパス、ディバイダー、ハケ、画びょう、製図用テープ、しんホルダー、鉛筆ケズリ、消し板(テンプレートとしての使用は不可)、計算尺、電卓(加減乗除、ルート、メモリー、%機能、関数機能を限度とし、プログラム機能を有せず、小型で音のしないもの)(PDF:91KB)、問題チェック用の蛍光ペン・色鉛筆(解答するに当たり、蛍光ペン・色鉛筆で作図しないで下さい。)、滑り止めマット(他の受験者の妨げになるものは不可)、時計又はストップウォッチ(小型で時計機能のみのものに限る、アラーム等音の機能の使用は不可)
c 携行できないもの
ドラフター、問題用紙つり器具、認められる図形及び文字用以外の型板(テンプレート)、点線・破線等を引くことができる型板(点線スケール)、ソロバン、メモ用紙、トレーシングペーパー、電動消しゴム、筆記用具等収納ケース、その他上記a、b以外のもの
※上記bの定規やテンプレート、三角スケールに目印としてマークしたもの、シールを貼ったものの使用は認めません。

試験当日の注意事項:建築技術教育普及センター


試験当日の「携行できないもの」追加について/建築技術教育普及センター

例4例5は、今まで三角定規、三角スケール、ハケなどを机上でまとめておくために使っていた収納ケースを示すものと判断できます。

自作でこだわったケースを持ち込む方も多くいましたが、令和5年からは許可されません

結果として、机の空いたスペースに並べる事となりますが、厳選した文房具で挑むことが得策のようです。

さらに、令和6年の実施要領では「機能が類似しているものを含む」と、議論を呼びそうなものは全て認めないとされています。

また、衣類のポケット等を使用して、筆記用具等を収納する行為も「不正行為」とされていますので、注意が必要です。

全国の令和5年の本試験会場では、いろいろ揉めたことから、このような発表になったのではないかと想像します。

まとめ
机の上に置けるもの
「必ず携行するもの」及び「携行できるのも」のみ

机の上に置けないもの
製図用具を収納できるもの、及びそれに類するもの

その他不正行為とみなされること
衣類のポケットに筆記用具などを収納すること

製図試験のために必要な文房具(製図板、定規、筆記具など)の記事はこちらのマガジン(全て無料記事)をご覧ください。


製図の準備としては、作図手順を覚えてスピードを上げる事と、エスキス基礎となる製図特有の法規、建築計画のルール、建築設備の基礎などを理解しておくと、本格的な課題への対応する時に余裕が生まれます。


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