私は今と“にらめっこ”している。 笑いを堪えて我慢している。 思わず吹き出せば自分が解放される。 ほら、笑えるじゃない。 それが本当の私。 それが本当のあなた。
後ろ姿であなたかと思ってしまうの。 でもあんなに背は高くないし、 あんなに痩せてもない。 今のあなたは知らないけれど、 あの頃のあなたは知っている。 別れていてもあなたを思い出してしまうの。 今でもあなたが好きだという“証拠”じゃない。 ふとした時にあなたと比べてしまうの。 あなただったらもっと優しいし、 あなただったらもっと構ってくれる。 あぁ、私はあなたしかいないんだと思ったわ。 これが正解じゃない。 私は今でもあなたが好きで、 忘れられないんじゃない。 こ
他の誰でもない。 唯一無二の存在。 いくつもの中に“あなた”が居る。 そんな“あなた”は私を“好き”と言ってくれた。 他の誰でもない私を。 たった1人のかけがえのない存在。
人を“好き”になるってどんな感覚なんだろ。 ふとした時に思い浮かぶその人が私の“好き”な人? 苦しい時、辛い時に思い浮かぶその人が私の“好き”な人? 今でも私は分からない。 その人に会えば無性に抱き付きたくなる。 その人に会えば無性に涙を流したくなる。 その人に会えば、私は素直になれるのかもしれない。 じゃあ、これは、 “好き”…? やっぱり今日も私には“好き”が分からないままだ。
雑踏の中、暗闇を行き交う人々。 その心のうちは誰にも分からなくて…。
天「だからここは違うって何度言ったら分かるの?前も同じ間違いしてるよね?」 「す、すみません…。直して、」 天「もういい…。私が作るから。」 「…。」 天「ったく…。」 「また怒ってる。」 「ホントだ…。あんなに眉間にしわ寄せて、彫り深くなっちゃうんじゃない?」 天「そこ!口じゃなくて手を動かして!」 「は、はい!」 「おぉ、怖っ…!」 天「まだ何か?」 「何でもないです…。」 「早く行こ…。」 「うん…。」 天(はぁ…。何でこう上手くいかないの
プロローグ 人は自分では分からないことがたくさんある。 人に言われて気付かされることがたくさんある。 人は誰かと出会って、新しいことを知って、 成長していく。 人の出会いは人生の財産だと思う。
あれはいつだったかな? “好き” と言って、手を繋いで歩いた浜辺。 夕日に照らされて、 お互いに頬を赤らめて… あの日がずっと、今でも思い出される。 行こう。 2人で。 どこまでも。 ずっと一緒に。 #短い物語 #海で2人 #想像の世界へようこそ