【読書記録】三島由紀夫:レター教室

5名の人物の間でやり取りされる手紙を通して描かれた作品。
最初に5名の人物の簡単な紹介以外は、すべて手紙の文章として描かれている、なかなかない作品です。

三島由紀夫、結構友達になりたい。
絶対ひねくれてる。世の中斜めにしか見られないタイプだとおもう。
喫茶店でたばこ吸いながら世の中を斜に構えたようなきしょい話したい。

物事をかなり偏った眼で、(主には悪いほうから)一方的に切り取っちゃう感じが大好きなんですよね。
でも愛がある。

登場人物全員くるってるけど、人間味があって、いそいそと手紙を書き交わしている感じ。愛せます。
手紙という形式だけで、話の全体像がつかめるか不安ではあったけれども、全然そんな心配は必要なかった。

まとまらないけど、ひねくれものにはおすすめの本です。

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