守宮泉

小説を書いたり、本を読んだり。日常にて思うことをつれづれと綴ります。人間が好きです。

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マガジン

  • ヤモリの読書生活

    読書を中心とした日々の生活。

最近の記事

9月某日 一人になりたい

 一人になりたい、と思うことが増えた。それはきっと、連日の面接疲れなのかもしれないし、寝不足のせいかもしれない。  一人になりたい。できるなら人の気配だけ感じていたい。一定の距離があり、一人と一人の関係でありたい。踏み込んだり、踏み込まれたりはしたくない。ただ「提案」や「意見」の形で声を発したい。  人間である以上、一人で生きていくことは不可能だ。誰の助けもなく立つことはできない。だけれど、その助けはできれば私が望んだものであってほしい。私が両足で立つためのものであってほ

    • 9月某日 人生の目的

       写真は、唐突に食べたくなって作った豆乳麺です。おいしかった。  面接に書類作成と就職活動に忙しく、まだ1週間しか経っていないことにびっくりする。いろんなことがありすぎた。  たとえば、希望していた職が本当はそんなにやりたくなかったと気づいて方向転換したり、私の中で燻っていた人生の目的を発見したり。今までが「こんなことやってみたいな。やれたらね」ぐらいの気持ちだったとすれば、「これやったら絶対楽しいし、向いている気がする。やりたい、やろう」となかなか本気である。手段や方法

      • 8月某日 誕生の日

         8月の末。夏休みがもうすぐ終わるだろう頃、私は誕生した。    誕生日というものは、忘れたり、来るのが怖くなったりすることもあるらしい。私はといえば、8月に入った瞬間楽しくなるし、あと何日と数えるほど待ち遠しい日の一つになっている。何かとバタバタしてしまう8月という月のご褒美のような感じだ。パーティーを開いたり、大きなケーキを食べたり、そんなに特別なことはしない。けれど、何かが特別で、心が浮き足立ってしまうのだ。  今年は好きな詩人の享年と同い年になるということで、少し特

        • 8月某日 原稿合宿in城崎③

           旅とは冒険のようなものだと思っている。知らない町に飛び込んでいくけれど、いずれは帰らなければならない。期限付きの冒険だ。  今回は、経路が冒険であった。だが、滞在期間はみんなで決めたスケジュールの中で動いた。家族旅行より自由度は高いが、一人旅にはない制約がある。ハイブリッドな旅だったように思う。 2日目目覚め  私は大抵夜の9時から10時には布団に入り、朝5時半に一度目が覚める生活をしている。そのリズムに身体が慣れているのか、カーテンの隙間から差してきた日の光が眩しか

        9月某日 一人になりたい

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          2本
          ¥500

        記事

          8月某日 原稿合宿2024in城崎②

           旅の記録の続きを書こう。1日目は"緊張"が強くあったような気がする。なんせ久々に帰省以外で旅をしたのだ。乗り換えに失敗したらどうしよう、という思いで駅員さんに聞きに行ったり、電光掲示板を何度も確認したり、私にしては積極的に動いていた気がする。  「わからないことを聞く」ということが気軽にできるようになったのは最近のことだ。あまりにも物事が円滑に進んでいくのでびっくりした。私は自分で自分のことを縛っていたのだな……。 1日目お宿の夕食バイキング  あまり苦労することなく原

          8月某日 原稿合宿2024in城崎②

          8月某日 原稿合宿2024in城崎①

           8月某日。私は夜行バスの車上でうとうとしては目を覚ます、ということを繰り返していた。創作者フォロワーとの原稿合宿にいよいよ向かうのだ。 参加者紹介 守宮泉 →私。小説を書いたり本を読んだりしている人。 高坂悠壱さん(以下、高坂さん) →今回の合宿発案者。小説を書いたり全国のイベントに出没したりしている人。 定上栄さん(以下、栄さん) →小説を書いたりTRPGシナリオを書いたりしている人。 来栖稚さん(以下、きさいさん) →小説を書いたり絵を描いたりキャッチコピーを書いた

          8月某日 原稿合宿2024in城崎①

          8月某日 上半期+α創作活動振り返り

           暑い日が続いている。私は比較的暑さに慣れてきて、不快感はあるものの、体調は安定している。過度な夜更かしも減り、SNSとの距離も保てている。万事快調だ。  しばらくは転職活動に注力するつもりでいるので、創作のペースは落ちるだろう。そこそこがんばっていた7月までの創作活動について振り返ってみる。 1月・2月 長編を進める  1月、2月はプライベートがバタバタしていてろくに書いていない。年越し前から書いていた(本当の書き始めは去年の2月である)章を書き終えたくらいだ。迷走して

          8月某日 上半期+α創作活動振り返り

          7月某日 私に似合う色とは

           オフィスカジュアルについて調べていたはずが、パーソナルカラーの森に迷い込んでいた。近々遠出をする予定もあり、どんな服装が似合っているのかを客観的に知りたくなったのだ。ひとまず自己判断の範囲なので違っている可能性もあるのだが、ひとまず書き残しておこうと思う。  パーソナルカラーはWEBで簡単に診断できる。その結果、私は「ブルベ冬」が当てはまるようだった。透けて見える血管は見るからに青いし、「それ地毛?」と言われるほど髪色は黒くて艶々している。実際、紺や黒、白などモノトーンの

          7月某日 私に似合う色とは

          服の話、明日投稿します!! ブルベとかイエベとかについて自己流ですが、いろいろ考えました。

          服の話、明日投稿します!! ブルベとかイエベとかについて自己流ですが、いろいろ考えました。

          7月某日 桃を食べる

           今年初めての桃を食べた。二つ入りの桃は、一つ必ず冷凍する。そしてもう一つは冷蔵庫に入れる。  少し熟したものが美味しいと聞いていたので、食べる30分ほど前に常温で置いておく。種をキッチンばさみで取ろうとしたら、果汁がぼたぼたとこぼれてもったいない気持ちになったからもうやらない。  柔らかな桃は口の中で溶けていく。種の周りが酸っぱくて、皮の周りがすこぶる甘い。果実は身と皮の間が一番甘いと祖母に教わった。だから皮は剥かない。子どもの頃の桃は丸かじりするのが当たり前で、切った

          7月某日 桃を食べる

          7月某日 好きな小説50選&読書の思い出

           好きな小説50選というようなタグがXで流行っていたので、あげてみた。流行っていたときは見るだけだったのだが、先日の読書会で「読書にハマったきっかけの一冊」を聞かれたことで、今まで読んだ本が走馬灯のように流れてきた。どうせなら、と読んだ年代順に並べてみた。  今回は小説ということで、小説以外の本を省いています。 ※参考URLでは現在手に入る版を紹介しています。 ※見出し画像はこれから読む本の棚。みっちみち。もうはみ出ている。 小~中 1『エルマーの冒険』シリーズ ルース・

          7月某日 好きな小説50選&読書の思い出

          7月某日 夏生まれの性

           私は夏が嫌いだ。それなのに夏が来ると、否応なく元気になるのはなぜだろうか。私が夏に生まれたからだろうか。本当に謎なのだが、暑くなってくると活動が増えるのは間違いない。日が昇ると間もなく目が覚め、夕方になっても体力を持て余して踊っている。  反対に、夫は暑さにすこぶる弱い。外に出るのも嫌がるし、へとへとになって帰ってくる。大体の人間が夫のようだと感じている。  そもそも私が夏を嫌っているのは、汗をかくからだ。油脂が多い肌なので、汗をかくと臭う。暑いからというより、暑さがも

          7月某日 夏生まれの性

          7月某日 自己評価基準の作り方

           私は自己評価ができない人間だ。正確に言うと自己評価自体はできているのだが、現状を変えるまでにとても時間がかかる。「駄目だなあ」「どうにかしなきゃなあ」と思いながら何もしない、結果ストレスを溜めて体調不良を起こす。そういうことまでわかっているのに、今日もSNSを見て一日が終わろうとしている。とことん他人の目がないとできないのだ。少しずつ変えようとはしているものの、まだまだ未熟である。  夫と「他者に評価されるってそんなに大事なことなのか?」という話をした。夫が言うには「何か

          7月某日 自己評価基準の作り方

          これはシチリアレモンのサワー。 5月から詩を書き始めて2ヶ月が経った。何気に毎日続いている(次の日書いたりもしているが)。 小説を書く楽しみをまた見つけた月だった。 7月は企画に参加するつもりだ。書く習慣がつけばいい。

          これはシチリアレモンのサワー。 5月から詩を書き始めて2ヶ月が経った。何気に毎日続いている(次の日書いたりもしているが)。 小説を書く楽しみをまた見つけた月だった。 7月は企画に参加するつもりだ。書く習慣がつけばいい。

          6月某日 調理と創作は似ている

           調理と創作は似ている。  材料を手に入れるのは資料集めに似ていて、プロットはレシピと段取り、執筆はさながら味付けである。どちらも作ることばかりに興味があって、作ったものはすぐに食べてしまうところも似ている。反芻はしない。  小説が書けなくて、ずっと詩を書いていた。詩も感情と情景の組み合わせだが、もっとずっとコンパクトで、なにより理論がなくても成立する。料理で言えば、マンゴーや桃を切って並べるくらいの手軽さがある。素材の味を楽しむタイプだ。  詩で気づいた。私は感情を書く

          6月某日 調理と創作は似ている

          6月某日 朝ドラの話

          ※NHK連続テレビ小説「虎に翼」53話までのネタバレを含んでいます。  4月から、連続テレビ小説「虎に翼」を見ている。朝ドラを見るのは今回が初めてではない。実家にいた頃は「ゲゲゲの女房」や「花子とアン」、「カーネーション」、「とと姉ちゃん」などを見ていた。だから今回もそこまでの期待はなく、「法律が出てくる朝ドラかあ」というような印象だった。知識を学べる、と思った。  見ているうちに、猪突猛進な寅子の生き方が好きになった。私には絶対にできない生き方だ。最後まで見守ろうと決め

          6月某日 朝ドラの話