見出し画像

5thライブ「If I_wings.」で特に期待したい3曲を選んだら浮かんできた共通点[シャニマス]

シャニマス5thライブまで残り1ヶ月ほどになりましたが、そのなかでも個人的に特に推したい・聴きたい曲を3つ選んでみます。もちろんキャラの好みやどのユニットが好きかで、どの曲を聴きたいかは人によりけりだと思います。なのでこの記事も個人的な主観は入ります。

しかしどちらかというと、「5年目が終わるシャニマスという作品」として、すなわちアイドルマスターシャイニーカラーズというIP(Intellectual Property)全体として考えた場合に推したい曲を選んだつもりです。特に演者さんが全員揃うday2を想定して聴きたい曲を選びました。余談ですが「PANOR@MA WING」ではノクチルの「Catch the Breeze」が特に気に入っています。

シャイニーカラーズとしての1つの極致

1つ目に推したい曲はこちらです。ベストアルバム「WING COLLECTION」が発売され、2023年のシリーズが「CANVAS」シリーズが予定されていることからも、おそらく「PANOR@MA WING」が最後のWINGシリーズになるでしょう。その表題曲が「虹の行方」です。筆者はシャイニーカラーズの全員曲・表題曲のなかでも「Resonance⁺」を最高傑作の1つだと絶賛していますが、「虹の行方」も「Resonance⁺」とはまた異なる形での1つの到達点だと思っています。

「Resonance⁺」や「Spread the Wings!!」も5thライブでの優先度は高めですが、表題曲のなかで1曲選べと言われたら今回は「虹の行方」を推します。もちろん「シャイノグラフィ」も好きな曲ですが、フェスなどいたるところで演奏されすぎているので「Ambitious Eve」などいい加減別の曲が聴きたい気持ちが強いのもあります(どの表題曲も昨年の4thライブ初日にやってますが)。

ユニットの歌唱パートごとに可変する旋律、歌詞全体から伝わる物語やメッセージなど、どこをとってもこの曲の完成度の高さには目を見張るものがあります。「PANOR@MA WING」の表題曲として、堂々と5thライブの柱になってくれるはずです。さらに理想を言えば、最後の曲じゃなくても良いですが公演の終盤で演奏されるとなお嬉しいですね。クライマックスにふさわしい1曲だと思うし、それだけの力がこの曲にはあります。

「虹の行方」はもともと4thライブでも声優全員での歌唱が予定されていましたが、諸事情により実現はできませんでした。今回はday2で声優が全員揃うので、もし両日やらない場合はday2のほうが演奏する可能性は高いと思います。大方の人が思っているでしょうが、できれば自分が聴きたい曲は演者の数が多いday2で聴いてみたいでしょう。

「無限の可能性」の原点

「瞳に輝く、無限の可能性」はイルミネーションスターズの紹介文ですが(キャッチコピーという言い方はなんか広告っぽいので紹介文とします)、このユニットの原点ともいえる曲こそが「ヒカリのdestination」です。5thライブのユニット曲で聴きたい曲を1つ選べと言われたら迷わずこの曲を選びます。シャイニーカラーズの各ユニットの旅路はこの曲から始まったといっても過言ではないでしょう。2つ目に推したい曲はこの曲です。

例年のシャニマス周年ライブはユニット曲で何をやるか分かりやすすぎます。周年ライブのことを「でっかいリリイベ」と揶揄されるぐらいには、その年にリリースされたシリーズの2曲しかやらないです。パンデミックで中止・延期になった2ndライブを除けば、過去のセットリストを見ればそれは明らかです。その観点で、周年ライブにおけるマンネリ感を打開できるかに注目してみたいです。

最後に登場したユニットのSHHisの持ち曲も4曲になり、各ユニットそれなりに持ち曲の数も貯まってきたように思います。これまでのライブでは各ユニットが持ち曲数が最も少ないユニットの曲数に合わせていたセットリストでした。もし今回のライブで両日通して2種類ではなく3、4種類の曲を演奏してくれれば、「PANOR@MA WING」以外の曲も可能になるはずです。

また、出演者の都合上フルメンバーの声優が最も揃いにくいのがイルミネーションスターズです。なのでせっかくフルメンバーが揃う5thライブのday2では既存曲の演奏を特に期待したいユニット曲でもあります。既存曲といえば、「Spread the Wings!!」もシャイニーカラーズの原点として演奏される可能性は高そうに思います。「Multicolored Sky」も同様です。

とはいえ、これまでの4thライブまでがユニット曲は同シリーズの曲しか歌わない制約があったので、それを今回ガラッと変える可能性が高いかは微妙です。例年に倣うのであれば今年も各ユニットは「PANOR@MA WING」の2曲をやって終わりでしょう。保守的な采配の場合はその可能性のほうが高いと思います。

大切な彼女たちの「未来」

3曲目に選んだ曲はこれです。WINGシリーズの表題曲とそのカップリング曲は全てやった4thライブですらこの楽曲は披露されませんでした。いつになったら単独ライブでのこの曲の声優全員での歌唱は実現するのでしょうか。WINGシリーズの節目になる今回こそ、満を持しての出演者全員での歌唱が実現されてほしいと思います。

パンデミックの影響で巣篭もり中にVTuberの影響でノクチルから入ったファンのなかにはこの曲の存在自体知らない人もいるでしょう。最後に書きますが、5年目となるとソーシャルゲームとしては折り返し地点になると思います。その節目に、アイドルたちからの感謝のメッセージがこれでもかと詰まった「FUTURITY SMILE」を演奏されれば感無量になると思います。「WING COLLECTION」でもついに25人歌唱ヴァージョンが収録されましたし、演奏するタイミングとして今回はうってつけな気がします。

3つの楽曲の共通点

今回の3曲は、「もし友人に3曲だけ勧められるとしたら5thライブでどの曲を期待したいだろうか」という話題がきっかけで選びました。3曲とも好きですが、この3曲と同じかそれ以上に好きな楽曲もあります。しかし今回のセレクトでは、できるだけ自分のなかで担当アイドルだったり旋律の好みを度外視し、5年目が終わるシャイニーカラーズという作品・IPでみたときに特に推したい曲を選んだつもりです。

選んだ3曲の戦慄や歌詞に何か関連はないかと考えていたら、ある共通点が浮かびました。それは楽曲のタイトルが未来について題されたものだということです。「行方」は、向かっていく先や将来という意味。destinationは行き先や目的地、futurityは未来とか将来の意味のはずです。よっていずれの曲名も、過去でも現在でもなく未来を歌っている曲なのです。

未来という共通項で楽曲を選んだのではなく、たまたま5年目終了間際の声優ライブで特に聴きたい3曲を選んだ偶然の産物です。この結果には驚いたし、同時に面白いなと思いました。筆者がこの作品・IPの将来を案じている心境だからなのか、ある種節目である5年目の声優ライブを締めるために無意識にベストな曲を選んだからなのか。それはわからないですが、ともかくパノラマとしてみた結果このようなセレクトになりました。

また、1年目にリリースされた「ヒカリのdestination」の4年後に「虹の行方」がリリースされていることも非常に興味深いです。メタ的に考えれば、ヒカリとはイルミネーションスターズと考えてもよさそうに思いますが、その「光の行方」に6つの色が加わり、「虹の行方」となったのではないかとも考えられると思ったからです。「手のひらに降りた羽根」だったり、「一人一人が探し集めた輝き」が「明日を照らす小さな光」になったように、かつては駆け出しでまだ小さかったこのIPがここまで発散・拡散されてきた過程を思い浮かべると多少は感慨深いものがあります。

今後にとって重要な5年目の締め

5年といえば、世間一般的にはソーシャルゲームとして成熟した部類に入ってくるでしょう。もう新人とは言えません。2011年からサービス開始したモバゲーのシンデレラガールズもサービス終了が決まっています。続編が出るとはいえ2013年からサービス開始したラブライブ!のスクフェスのサービス終了も決まっています。このように他IPをみてみると、約10年をソシャゲのスパンと考えれば6年目からはソシャゲとしては折り返し地点でしょう。

「WING COLLECTION」も出て「PANOR@MA WING」も完走し、WINGシリーズにも一区切りつきました。サービス開始時は20代前半が多かったアイドル声優も今ではほとんどが20代後半になり、あと5年もすればほとんどの人が30代です。アイマスのファンはこれまでと変わりなく容姿で声優を応援できるかもしれないですが、彼らと同じく若い女性目当てで参入する新規ファンを獲得するのは難しくなる一方でしょう。

筆者にとっての声優ライブは、IPにおいてアニメやゲーム同様メディアミックスのうちの1つに過ぎないと思います。しかし声優ライブに他の何よりも重きを置いているファンも少なくないでしょう。そんな人たちにとって、今回のライブは5年目を締める意味合いが強いはずです。シャニマスというIPが将来どうなるのか、その行く末を冷静に注視するための1つの機会として5thライブを捉えています。「虹の行方」はやると思いますが、推したい他の2曲が演奏される可能性は低いと思っています。4thライブの演出はよかったので、これまで通り過度には期待しないものの、昨年のライブ前よりは遥かに期待しながら待つことにします。

本記事で使用されている画像はすべて©︎BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?