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白鵬の三本締め

白鵬が優勝インタビューで三本締めをやった件について、賛否両論あろうが、これまた日本社会の縮図的なものが垣間見える。

自分の感想としては、横綱が三本締めをやるのは違和感。おそらく幼少期の横綱のイメージかもしれないが、ドカンと構えてあまり余計なことはしない。インタビューも物静か、という感じだからだ。これは誰ってわけじゃなくてなんとなくと言えばそれまで。

あとは「白鵬三本締めとか好きだな」という感想。

だからおかしいことはおかしいんだけど、お客さんもやっているしいいんじゃないという気はする。

白鵬に物言える偉い人々で、この違和感を感じた人が伝統を守りたいとか言ってギャーギャー言うことは想像できる。

強ければ何をやってもいいというわけじゃないけれど、白鵬が結局相撲界を支えて(白鵬だけじゃないけれど)、彼が良かれと思ってやったことを評価してもいいかなとは思うよ。

彼がスタンドプレーでやったのではないことは、あまり白鵬の人柄を知らない俺でもわかっているつもりで。

守られていく伝統も大事で、相撲がなくなることはいくら相撲取りの寿命が短いとか言っても、残念な気がする。

横綱の三本締めが伝統になったらそれはそれでいいけれども、おそらくならないだろうし、何をやったかよりも何のためにやったかと言うことを理解することが大事かなと思う。

でもこういうのって感情が理論武装をして対立をして、そして数とか権力の論理で生き残ったりつぶされたりするのよ。

好き嫌いで議論をしたほうが清々しい。「俺は嫌だからやらないで」。反対する人の奥底にはこれがある。

所詮この世は快不快。白鵬はもう三本締めはやらないだろうね。白鵬が納得してやらないのなら良い。なんか空気読んでやらなくなって、不愉快な気持ちで土俵に立ち続けるのは、可哀想ではある。

「第三の方法」だっけ、ここにはあるのかな?白鵬がお客さんを盛り上げて、かつあまり文句を言われない、次優勝したら二本締めぐらいで様子を見てほしい。ごめんそれくらいしか思いつかない。

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