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編み物への恋を語る〜さや香新山・後編〜

ステイホーム中に出会ってしまった“編み物”に夢中になるさや香・新山。が、現在は編み物に対して“愛”よりも“恋”くらいになってしまったそう。
それは自分の中で発見したことがあったから……。

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実は、ステイホームが解除されて仕事が再開してからはあまり編んでないんです。3台も編み機を購入したんですけど(笑)。
決して飽きたんではなく、やり始めるとずっとやってしまうので、その時間が最近、あまりなくて。
でも、ホームセンターや手芸売り場とかへ寄った時は「次、何作ろうかなぁ」と毛糸をチェックしたりはしてますけど。

今回、編み物やピアノとかをやり始めて気づいたことというか思い出させてもらったことがあったんです。それは自分が”没頭できる”ということ。
もともとひとつの物事に集中できるタイプだったんだと。

それまでネタを書き起こすタイプではなかったんですよ。
頭の中で思い浮かべて進めるタイプやったんですけど、それが間違ってたってことに気づかせてくれた。自粛期間中にネタをちゃんと書き始めたんですけど、めっちゃ進むんです。割と何時間でも没頭して書くことができて。

思い返すと小学校の時からそうやったんですよ。物を作っていくことに関して、本当は集中することできてたのに、いつの間にかそういうことがめんどくさくてやめていたなと。
で、それが自粛期間中に「俺、物を作ることがめっちゃ好きやった!」って。図工とかめっちゃ楽しかったのに、大人になって、なんかそういうことを忘れてたというか、蓋をしていたことを今回開けることができて。
大げさに言えば、失われていた才能が蘇った感じです(笑)。

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頭の中で作っているだけで、工作に近いと思ってたし、満足してたんですね、いや、思い込んで、勝手に納得していたんでしょうね。
ちゃんとネタの台本にしろ、なんにしろ、書いたり、形にすることによって、随分と変わるんやろなってはっきり思いました。それが早速ネタ作りにも反映されてきましたね。

編み物に恋していたはずなのに、それがきっかけとなっていつの間にか封印していた才能を改めて開封させ、自分自身のネタ作りまで変化させる。コロナ禍だからこその賜物、まさに災い転じて福となすと言うべきか。

これまで、ネタ作りに関しては、「俺がこんな感じで喋るから怒っといて」って感じの口立てでやってたんで、書くことによって覚え方も変わってくるんやなぁってわかりました。

話戻って編み物ですけど、やってみてとにかく落ち着くんです。
心に温もりを感じるというか。安心感を抱くというか。もしかしてこれが母性? って思いながら気になって調べたんです。そしたら自律神経を整えるし、それにとって免疫力がアップするそうで、俺が感じてたことはこういうことかと妙に納得しました。
それで、一応、指編みや、かぎ針編み、棒編みにも挑戦したんです。
そしたら難しくて、特に棒編みは本当に難しかった。だから逆にちょっとイライラしたりもして(笑)。まぁ独学なんで、ちゃんとがっつり教えてもらって習得したら、また違ってくるんやと思いますが。

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とにかくこのコロナ禍で手を動かして物を作り出すってことが楽しいし、自分に合っているとわかったのでこれからもいろんなことを試して自分に合った趣味を見つけたいですね。もちろん年末にはマフラーを完成させたいと思います。

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■さや香プロフィール
新山(左)と石井(左)のコンビ。
2014年結成。新山の特技は恋愛相談。石井の特技はダンス。
2020年ABC「第41回ABCお笑いグランプリ」 決勝進出
2020年MBS「歌ネタ王決定戦」 優勝

さや香INFO

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取材・構成/仲谷暢之(アラスカ社)
撮影/月刊芸人編集部


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