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ゲーム愛を語る~さや香石井・後編~

生まれた頃からテレビゲームに触れ、ゲームというものが体の隅々にまでしみ込んださや香・石井。ゲーム現在進行形の彼が、満を持して!?ゲーム愛を語ります。

大学に入ってからは、ゲーム仲間ができて、FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム ※操作するキャラクターを本人目線で戦うゲーム)にハマり、ゲームして、寝て、起きて、ゲームしての生活を繰り返してました。

僕は基本、ロングスリーパーなんで、死ぬほど早起きが苦手なんですが「コール・オブ・デューティ」というゲームをやりたいがために自然と早起きをしてました。

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さらにやりたすぎて夢にまで出てくるし、道を歩いていて角を曲がる時もクレイモアが置いてないかを確かめるほど、ゲーム世界と現実との境が曖昧になるくらいどうかしていました。ほんまにFPS脳ってのがあって、日常生活でも目線がずっと建物の角下に行く状態で、大学構内を歩いてても目線は下でキョロキョロ、自然と戦闘態勢モードに入ったり、公園やビルの広場に出くわすとリアルでやれば、めっちゃ面白いのになぁって常に考えていて、完全に取り憑かれてたと思います。

そんな大学生活を経て芸人の世界に入ったわけですが、学生時代に一緒にやってた友だちとは卒業しても“絶対やろうぜ“”みたいな感じやったんですけど結局、就職してゲームから離れていって、大人になっていってたみたいな。

やっぱ寂しかったっすね。あの時は。意外とみんなやれへんやんって。反対に僕は時間があるし、芸人の仕事はなく、バイトしてるだけやから時間はあったんですけど、みんながそんな感じやったんで、なんとなくその頃はゲームをやる時間は自然と減りましたね。

芸人となった石井のゲーム人生はそのままフェイドアウトするのかと思いきや新たなゲーム世界の扉が開く。

楽屋にいた時かな、何がきっかけかは忘れたんですけどワイワイ話してたら「そういや石井はゲームをやってんねんなぁ」っていうので、ゲームのLINEグループに招待してもらったんです。そこでそれまで接点のなかったロングコートダディさん、大自然のロジャーさん、シカゴ実業の山本さんなどとゲームを通じて仲良くさせていただくようになりました。

特にFPSの「レインボーシックス シージ」ってゲームがあるんですが、オンライン上で5人チームを組んで家に立てこもる側と、押し破る側に分かれて戦う内容なんですけど、それをやることによって、めちゃくちゃ団結できて、一気に仲良くなりました。結構そのライングループは、僕のゲーム人生を変えてくれましたね。それこそ東京のシソンヌ・じろうさんやパンサーの菅さんとかもゲームだけの繋がりで、たまに東京でお会いしたら、そこでゲーム仲間としてあいさつして色々話したりしてます。

芸人同士でゲームをしていると、それぞれの個性が出て面白いなと思います。
大胆にガツガツ遊撃に出て、相打ちになってもいいからガンガン勝手に行く僕がいて、それをすっごい後ろから見守ってくれながら指示を出してくれるロングコートダディの堂前さんがいて、ここは無理やっていうときに、ロケットランチャーを担いで「俺に任せろ」って来てくれる大自然のロジャーさんがいてとかっていう瞬間は多々あるので、あり意味、舞台のコーナーの仕組みと似てますね(笑)。ロジャーさんはずっとリーダーです!

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だいたいゲームをやるメンバーが固定しているので、誰がフレンドになってるかがわかります。セルライトスパの肥後さんは、ずっと肥後さんですし、最近よくやっていて世間でも流行っている「アマンガス」という10人くらいでやる、人狼ゲームみたいなのがあるんですけど、宇宙船を修理するクルーが、8人くらいいて、そこに普通のクルーになりすました宇宙人が2人いて、みんなが見てないところで殺す。そして死体を発見したら通報し、会議する時だけ喋ってという内容で、それは個性と癖がすごく出て、肥後さんはずっとクルー側やのに人狼みたいな動きをするんです。それってマンゲキの舞台上でもみんな混乱させることをするんですけど、そのまんまですよ。ここでもそうなんや!ってみんなかき乱されて、もうええって。ずっとそんな感じですね。

石井にはゲームをする上のこだわり、ルールがあるようで……。

攻略は見なくなりました。学生の時は新作ゲームを誰よりも早く買って、とにかくガムシャラに早くクリアして、ちょっとでも早く高く売って、次のを早く買うっていうのをやってたので、インターネットが普及しだし、攻略サイトができだしたら、攻略をチェックして完璧にクリアするっていうのを、それまでは売る為にやってたんですけど、だんだん何してんねやろなって感じて。ただゲームをクリアする作業になるので……例えば映画を見て、先にインターネットでネタバレを読んで見ても、ただ見たという行為と一緒やないかと。めちゃくちゃ愚かなことをしているなと、気付いてからは見ないですね。あくまで自力でやるようにしてます。

家でのゲームについて……。

今も奥さんは仕事をしています。ゲームをやっていて良かったのは、彼女、一回寝たら朝まで本当に起きないんです。それはすごく助かってます。ゲームしていると結構、声が出てしまうんですけど、全く動じない。本当に起きない。一瞬で寝ますし。そこは本当に良かった。

彼女には理解してもらう為にゲームもちょっとずつやってもらってるんです。で、一緒にやって楽しそうなゲームをチョイスしてやる時もあります。
将来、子どもができてもゲームは絶対にやりますし、一緒にやりますし、絶対に負けへんしって思ってますし(笑)。あくまでゲームをやるときは自分自身は子どもなんで少年の心は忘れてないので本気でやろうと思ってます。ちなみに最初に子どもにやってもらいたいのはやっぱり「ドラゴンクエスト」ですけどね。

ゲーム大好き芸人として、今ハマっているのを聞いた。

「Apex Legends」ですね。あとは「Dead by Daylight」。非対称型4対1でやるゲームで、芸人も結構やってますね。

「ドラゴンクエスト」と並行して、何かしらやってますね。自分の中でドラクエ枠があるんです。何かしらずっと1からずっと繰り返しやってます。ドラクエループです。そこはブレていない。自分の根幹にドラクエがあるのでこれからもずっとやり続けます。

では最後にゲームとは?と聞いた。

生きる上で楽しいなと思わせてくれるかけがえのないものですね。ただ、老眼えぐいっす。目を使い過ぎてるからか、眉毛に白髪が出てきてるんで、程々にって感じでやり続けたいと思います。あ、次はゲーム芸人で座談会させてほしいのでよろしくお願いします!

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■さや香 プロフィール
新山(左)と石井(左)のコンビ。
2014年結成。新山の特技は恋愛相談。石井の特技はダンス。
2020年ABC「第41回ABCお笑いグランプリ」 決勝進出
2020年MBS「歌ネタ王決定戦」 優勝

さや香INFO


取材・構成/仲谷暢之(アラスカ社)
撮影/月刊芸人編集部


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