【4月号】山あり谷あり渋谷を歩く ~相席スタート~
ヨシモト∞ホールで隔月のトークライブ『相席ナイトクラブ』を開催している男女コンビ・相席スタート。あの“悪魔の双子”漫才師(!?)との苦~い思い出とともに、大人な2人が渋谷の印象を語ってくれた。
——以前からケイさんが来たいと思っていたお店だそうですね。
ケイ:渋谷のおいしそうなお店を、いろいろとチェックしていて。ここは“渋谷バー”で調べたら出てきたんですけど、劇場近くにこんなステキなお店があったなんて!
山添:めっちゃいい!けど、金のない若手の視界には入らなかったんでしょうね。
ケイ:ヨシモト∞ホールにガッツリ出てた頃が、一番お金なかったもんね。予算2000円とか、そんな居酒屋あるのかって基準でしか調べてなかったから。
——渋谷はどんな印象の街ですか?
山添:すっごくキラいな街です。
ケイ:なんで?(笑)。
山添:人混みがすごい、チャラチャラしたヤツが多い、キャッチが多い......。
ケイ:まぁ、たしかにね。奥渋とかヒカリエの奥は静かでいいお店も多そう。あと、このお店みたいに地下や2階以上でステキなお店もありそうだけどね。
山添:そうですね。キラいと言いつつ、ヨシモト∞ホールに出させてもらった10年間で仲間たちとの思い出がたくさんできた分、好きにもなってきました。
ケイ:14期生行きつけの居酒屋があったよね?1回行ったことがあるけど、14期性に会うのがイヤで行かなくなった。
山添:ケイさん、僕と同期の14期生、期ごとNGですもんね。
ケイ:うん。私と同期の13期って柔らか~いタッチの人が多いじゃない?けど、14期は芸人!って感じで合コンとかパチンコの話ばっかりしてるから、下品だわ~って思ってたの。だから、NG(笑)。
――ケイさんがダイタク・大さんと大ゲンカしたのも、渋谷の居酒屋だったと伺いました。
山添:地下のお店じゃなかったですっけ?
ケイ:そうじゃーん!イヤなこと思い出しちゃった!うちらの単独の打ち上げに来て、大と言い合いになって。で、私が許さないって大泣きしたんです。『キラいな芸人聞かれても、お前の名前は挙げない。それくらいキラい!』って号泣して。
山添:最後、ケイさんと大、2人で抱き合って終わったんですけど、ケイさんは酔っ払ってたから覚えてなくて。次の日から3日間、『お前が大を呼んだからあんなことになったんだ』って散々、怒られました。
ケイ:しかも私、次の日から大と拓の見分けがつくようになったんですよ。こいつだ、ムカつくのは。こいつだ、平気なのはって。
山添:憎しみから、双子を判別できるようになったんや(笑)。でも、どっちも“こいつ”なんですね。
ケイ:そうだね。最近、怒りが冷めてきたのか、またよくわからなくなっちゃった。
山添:え、ほんまに?まぁ、大は拓よりとにかく明るい安村さんのほうが似てますもん。最近、安村さんのほうが近いんちゃうかなって思ってます(笑)。
■相席スタート PROFILE
2013年結成の、自称「ちょうどいいブス」山崎ケイと、自称「クズ紳士」山添寛で構成する男女コンビ。男女コンビならではの恋愛模様をリアルに描写したネタに定評があり、人気急上昇中。
2016年「M-1グランプリ」決勝に進出。
■今回のスポット:八月の鯨
映画をテーマにしたオリジナルカクテルを提供するバー。好きなワンシーンや登場人物、全体的なイメージから、その作品に合ったカクテルを作ってくれる。今回は仕事の合間にお邪魔してこともあって、山添は『恋のデジャヴ』、ケイは『エターナル・サンシャイン』をノンアルコールでオーダー(価格は900~1200円)。バーテンダー曰く、「本来はアルコール入りのほうが、オーダーに幅広く対応できます」とのこと。
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ライター/高本亜紀 撮影/越川麻希
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