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ジェラードン西本の“ちょっとエッチな”個展が開催中「『9キモい、1エロい』って思ってくれたら」

ヨシモト∞ドームステージⅡでは、3月21日(日)まで『アタック西本のちょっとエッチなイラスト展』を開催中。

ジェラードンアタック西本が手がける、芸人とエッチな絵を融合させたオリジナルイラストを展示する本イベント。西本の絵の才能を十二分に堪能できる内容で、“エッチなのに面白い”、“面白いのにエッチ”という不思議な感覚を味わえる魅力的な空間となっている。今回、個展を開催するにあたって、西本本人に話を聞いた。イラスト展の潜入レポと共にご覧いただきたい。

115点の“ちょっとエッチな”イラストがあなたを待ち受ける!

無限大ドームに展示されたイラストは、漫画原稿を含めて115点。

一瞬、入るのに躊躇してしまいそうな個展ではあるが、一歩足を踏み入れれば、そこはアートの世界。
水着、制服、裸など、多種多様のシチュエーション・ポーズを決めている芸人の絵がずらりと並んでおり、じっくりと眺めてみると、細かな工夫やテクニックが絵に反映されていることが分かる。

会場を見た西本も「100点です。雰囲気作りもすごくいい」と太鼓判。
「お客さんが入っていく様子を見たんですけど、もう(顔が)ポッとなっていて、楽しんでくれているなって思います」と自信満々。

そして、このイラスト展にインパクトを与えるのが、いわゆる【R18】ゾーンである。
彼が描いた漫画原稿を見ることができるほか、とんでもないイラストが……。

どんなものが展示されているのか? それは現場で確かめてほしい。

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人気漫画を模写して実力を伸ばしたものの…

ーー昔から絵を描くのは好きだったんですか?

そうですね。学校の机は落書きだらけ。茶色というよりは(絵で)真っ黒でした。
井上雄彦先生が好きで、漫画『SLAM DUNK』の桜木花道、ゴリ(赤木剛憲)とかを描いて……。
たとえば、流川(楓)が描けるようになったら、次は沢北(栄治)を練習して、オリジナルで二人の1on1を描いたりしていました。

ーーそんな学生時代、絵に関する思い出深いエピソードは?

中学の時、自分で絵が上手いって認識し始めたので、オリジナルでエロ漫画を描き始めたんですよ。
エロ本は大人にならないと買えないけど、自分で描けば、お金を出さなくても見られるし、親の目を気にしなくてもいいって気づいて、休みの日はひたすら自分の部屋にこもって描いていました。

でも、(自作の)エロ漫画を机の引き出しにしまっていたら親に見つかっちゃって。ゴミの日に新聞と一緒にまとめられていたんですよ。
そこで母親に「たけちゃん、普通の人間になって……」って泣かれました。
俺も“親を悲しませてしまった”と思って泣いて(笑)。

ーー(笑)。芸人さんになってもイラストを描くのは続けていたんですか?

ちょくちょく描いてはいたんですけど、2、3年前にiPadを買ってから作業効率がめっちゃ上がって、のめりこむようになりました。

ーーそうした西本さんの絵が、芸人さんのライブのポスターに使われたり、YouTubeのオープニングに使われたり、さまざまな仕事に繋がっています。この状況についてはどう感じていらっしゃいますか?

めっちゃ嬉しいですね。
芸人さんって優しいから、描いたら絶対使ってくれるし、めちゃくちゃ宣伝してくれるんですよ。ありがたいです。

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嬉しかった千鳥の反応

ーー西本さんの絵の才能が世間に認識されたのは、パラパラ漫画を描いた『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)や、『本気エロ漫画王決定戦』企画でインパクトを残した『チャンスの時間』(AbemaTV)だと思います。それぞれ番組を通して、出演者の方からどんな反応がありましたか?

『チャンスの時間』は、カラーじゃなくて白黒でエロ漫画を描いたんですけど、そこに日焼けしているおじさんを出したら、千鳥さんが「ゴルファーの青木(功)プロの黒なんじゃ」「これは普通、白黒では表せないんじゃ」って言ってくれて、嬉しかったですね(笑)。


ーー『チャンスの時間』では、雑誌連載を目指して編集部に持ち込む企画もありました。画力もアップしたのでは?

汗とか体液とか、エロ漫画に出てくる要素をプロの漫画家さんに教えてもらったんですけど、そこで“真似しないと描けない”ということが分かって。
ひたすら練習していました。

ーー今回、その努力が個展に展示されているイラストに反映されているわけですね。個展では、芸人さんがセクシーな衣装を着たり、女性の裸になっていたり、さまざまなイラストが展示されます。そもそも、この組み合わせを描き始めたきっかけは?

一番最初に描いたのが、シシガシラの脇田(浩幸)なんですけど、脇田をJKにしたくて……。絶対カワイイと思ったんですよ。

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ーー(笑)。

脇田の体に合うものがあるだろうなっていうところから“女子高生にしよう”と。
脇田がスカートをめくっているイラストにしたら“やっぱり合うな”って思いました。
これで、他の芸人にもできるなと思って描き始めたのがきっかけですね。

ーー今回、展示される絵の中でもお気に入りのイラストは?

GAGの福井(俊太郎)さんはいい感じにできたなって思います。
福井さんは黒タイツにしようって決めていました(笑)。

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トラウマを植え付けたい『R-18』ゾーン

ーイラスト書くときに気をつけていることやこだわりを教えてください。

“キモい”って思われたいんですけど、キモいにいきすぎると、ウケを狙いすぎているって思われるので、そのあたりは気をつけています。
個展のタイトルに『ちょっとエッチな』って入っているんで、全エロじゃなくて「9キモい、1エロい」って思ってくれたら嬉しいですね。
友だちと見ていて「なんだよコレ!」とか言っているけど、心の中ではムラムラするというか。

ーー男性はもちろん、女性にも来ていただきたいですよね。

そうですね。むしろ「キャーキャー」言ってほしいです。

ーー個展には成人向けの『R-18』ゾーンもあるそうですね。

これはマジでヤバいです。
インパクトがないと普通のイラスト展になっちゃうから、人の脳裏にトラウマを植え付けるくらいのものをしたくて(笑)。
てか、よく支配人がOKをしてくれたなって思いますね。

ーーどんなものが飾られているんですか?

『チャンスの時間』で出したエロ漫画と、激ヤバイラストも3、4点出しています。
その中の1つは、ななまがり・森下(直人)さんのアソコを現代アート風に描いていて。
本当はリアルに描きたかったんですけど、ビビってポップに描いちゃいました。まぁ、全然ポップじゃないんですけど(笑)。

ーー確かに(笑)。

夜中、森下さんに「すみません。アソコの写真を送ってもらっていいですか?」って連絡したら「ごめんな。今、コインランドリーやねん。あと20分したら家に帰るから、ちょっと待ってな」って返ってきて(笑)。
そしたら、本当に20分後に、いろんな角度から撮った写真が10枚くらい送られてきて“絶対に完成させよう”って思いましたし、めっちゃ優しい先輩だなって思いました。

ーー今後、イラストで描いてみたい芸人さんはいらっしゃいますか?

『有田ジェネレーション』(TBS系)でお世話になっているくりぃむしちゅーの有田(哲平)さんですね。
有田さんは、化粧品売り場で働いているイメージです。パンツスーツでピチッとした白Tに黒ジャケットを羽織って夜会盛りの感じ。しゃがんで化粧品入れ替えているみたいな。

――最後に本個展のPRをお願いします。

エッチなイラスト以外もあるので、その辺は気にせず来ていただきたいですね。
普通のイラスト展、個展では味わえないまがまがしい、気持ち悪さが楽しめると思います。
普通の個展に飽きた人にもおすすめです!


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初日の13日には『アタック西本のちょっとエッチなイラスト展 記念イベント「のぞき部屋」』を開催。

西本がどのようにして絵を描くのかモニターを使って見たり、ジェラードンでイラスト伝言ゲームをしたりと1時間たっぷりと来場者を楽しませた。

ゲストには、インタビューでも語った脇田も出演。
そして、会場と中継を繋ぎ、カラタチ・前田壮太がレポーターとして、個展のおすすめポイントを紹介する一幕もあった。

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「アタック西本のちょっとエッチなイラスト展」
会場: ヨシモト∞ドームステージⅡ
日時:2021年3月13日(木)~3月21日(日)
時間:平日16時~20時 土日祝12時~20時(入場はともに19時30分まで)
入場料:前売&当日ともに300円(税込)

チケットよしもとにて発売中


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ライター・撮影/浜瀬将樹

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