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クレバス2020 稽古ノート0825 「稽古はじまりました」

劇作家女子会。feat.nooクレバス2020、稽古が始まりました。
こちらのnoteでは稽古記録や公演に関わるあれこれについて、主に本公演で脚本を担当するモスクワカヌが書いていきます。
9月27日の初日にむけて、創作過程の記録というだけでなく、より公演をお楽しみいただけるようなノートになればと思いますので、本番と一緒にお楽しみ頂ければ幸いです。

さて、クレバス2020の稽古初日。
読み合わせにはいる前に、その日参加可能だったスタッフキャスト、劇作家女子会。メンバーで、合同会社syuz'genの植松侑子さんによる、ハラスメント講習会を受講しました。
今回の座組は、声掛けやオーディションで集まった17名の舞台出演者と6名の映像出演者、スタッフ陣という大所帯。
世代やバックグラウンド、所属の異なる多様な人々が、これから一つのチームとなって健やかに舞台作品をクリエイトしていくために、大切なお話がたくさんありました。
植松さんも仰っていたように、講習は、受講したからといってハラスメントが絶対に起きない、という魔法ではありませんが、講義をうけるだけでなく、講師の方から投げかけられた問いについて隣の人と話す時間などもあり、健やかな創作過程のために考えたり、なんとなく習慣として受け入れていたことに疑問をもつのに、すごくよい時間をもてたのではないかと思います。

最初の読み合わせでは、演出の稲葉さんの「まずは皆さんの声を聞いて全体の地図をつくっていきたい」という方針で、台詞でないト書部分や映像になる部分は演出助手の大月さんが代読しつつ、頭から終わりまで脚本を読んでいきます。船で例えるなら、準備しすぎずにまず海に航海にでてみる、というイメージです。

今回の公演には、舞台上に体のある舞台出演者の方々だけでなく、映像出演をされるキャストの方々もおり、脚本内に登場する人物は総勢41名。
様々な人が登場して、通り過ぎて、あるいはとどまって、一瞬交錯して、近い場所にいながらすれ違って、また出会うこともあって…と。
俳優の体を通した声に言葉があわさることで、脚本家が1人で書いたり黙読していた時とは全く違う印象があったり、イメージを想起させられています。
まだ座った状態での読み稽古ですが、すでにこれから立ち上がっていく劇世界が見えそうな瞬間もあり。自分の書いたものが、自分の手を離れてふわっと離陸する瞬間や、手を離れて飛ぶ感覚はいつもエキサイティングです。

クレバス2020、これからどんな劇世界が立ち上がるのか、私もとても楽しみです。
皆様のご来場も、心よりお待ちしております!

チケット予約
Confetti(カンフェティ)
confetti-web.com/crevasse2020

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劇作家女子会。は「死後に戯曲が残る作家になる」を目標に集結した、坂本鈴、オノマリコ、黒川陽子、モスクワカヌによる劇作家チームです。 演劇公演やイベント、ワークショップ、noteで対談記事を公開する等の活動をしています。 私達をサポートして頂ければ幸いです!