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バーゼル3と、銀行の真実

100日間チャレンジ(いまでは110日間)の、8日目。
今日から、2週間目に突入…になりますが。
いまのとこ一人も「てめぇ、ふざけたことぬかしてんじゃねぇっ!」みたいな人は、現れてません。
まぁ、読者が少ないせいが大きいんでしょうねぇ。
元々、相手にされない前提で書き始めたので別に、全然いいんですけど。
激しくからまれることを予想してたので、ちょっと肩透かしを食った感じがあります。

さて、話は変わりますが。
いよいよ、株式市場で動きが出てきましたねぇ。
日経平均、昨日のところは868円安まででしたが、私はそんなもんではとてもとてもすまないと思ってます。
まずは中国の不動産バブルがはじけ、その株の大部分を持っていたブラックロックやバンガードなど資産運用会社が逝ったことで、世界じゅうの大企業ほとんどが大打撃をこうむるのが必至の大波がもう動き出してる。
なのにも関わらず「日経平均4万円台目前!」みたいなこと言って、国がNISAなんて勧めちゃうんですから、やっぱり日本って欲に踊らされた魑魅魍魎たちが跋扈する地獄そのものだよなぁと思います。
給料の半分以上を税金として召し上げといて、ようやく貯めた貯蓄までむしり取ろうとしてるわけですから、まさしく国や役人は鬼以外の何でもない。
なのに、税金を裏金として着服してたことがバレてる政治家たちを、まぁだ信じるんですか?って話です。
報道に腹たてて「税金なんて払いたくねーわ」って言いつつ「なんかいま、みんなNISAやってるよねぇ」と、いっちょ噛みできる神経が理解不能です。
とはいえ、ニュースではNISAの説明会に人が大挙して押し寄せたみたいな話題を取り上げてるみたいだけど、さすがにそんな話にホイホイ乗っちゃう人なんて、ほんの一握りですよねぇ?
私、社会から離れちゃっててよく分らないんですけど、多くの人は他人事って感じで離れて見ていてくれてるといいなぁと願っています。

ところでみなさん、ずっと〆切が伸び伸びになってた「バーゼル3」って知ってます?
銀行の世界的なルールを決定・監視するバーゼル銀行監督委員会っていう組織が取り仕切ってる、銀行の資本規制の枠組みなんですけど。
実はリーマンショックを機に派生した新しい取り組みで、あんなふうにいきなり銀行の資産が暴落しちゃった場合、預金の一部だけでも守れるように、銀行は資産を持つようにしてくださいねって話なんですよ。
最新のバーゼル3は、超絶ざっくり言うと「銀行としての要件を満たすためには、自己資本比率が20%以上でなければならない」って内容なんだけど。
これってなんか、おかしな話だと思いません?
「銀行なんだから、資本なんて持ってるのが当然でしょ。なのに、なんで20%なのよ?」って、思いますよねぇ?
もちろんこの規制、目指してるのは自己資本比率100%ではあるんだけど。
「…ってか、リーマンショック以前は資本に対する規制がなかったことが、そもそもおかしくない?」ってなるでしょ?
しかも合わせて考え始めると「アレ?」ってなるのが、預金保護制度です。
1,000万円までの預金は保証しますよっていうの、聞いたことありますよね?
この制度、運用してるのは「国」なんです。
お、鋭い人はもう気付いてますね、つまりこれ税金ってことです。
税金でもって預金保護されはするものの、1,000万以上は定かじゃないし、銀行には資本規制なんてなーんにも設けられてない状態ったんです。
そう、リーマンショックが起きた2008年までは…。
さらに掘ると、預金保護制度ができたのだって1996年なんですよ。
「えぇーーーーっ!」って思うでしょ。
でも、それ以前は何の資本要件も求められてない銀行が、全額保証しますよってことで、誰もなぁーんの疑問も持たなかったんです。
だってそのころ、日本経済は右肩上がりで、いろんな会社がどんどん銀行に借金して、設備投資してた時代ですから。
貸せば貸すほど、銀行の資産も倍々ゲームで増えて行ってたわけです。
というのも銀行って、貸したお金も銀行の資産に計上できる建付けになっている(実際はもちっと複雑)ので、借りてくれる人がいればいるほど元手が増え、さらに多くのお金を貸せるようになるんです。
そして当然、銀行の資産も同時にふくれ上がり、見掛け上は客の預金を全額保証してもぜんぜん余裕があるように見えていた。
分りますかねぇ?
これが世界金融を支えてきた、銀行の役割です。
つまり、銀行がお金を貸すことで、世の中にお金という「数字」だけを増やすことができたわけです。
だって実際、札やコインなどの現物のお金がなくとも、銀行の口座に数字としてのお金さえあればモノは買えますよね?
つまり、この世は実態にはまったくもって即してない、まぼろしーぃ!のお金であふれ返ってるってことなんです。
しかも日本では、バブルがはじけて以降、この数字と実態経済との開きが飛んでもないことになっちゃった。
しかも経営難に陥った企業からは貸したお金が回収できず、とうとうつぶれる銀行まで出てきた。
そうすると、銀行って存在自体を一般大衆が、信用しなくなりますよねぇ。
実際、銀行から資産を引き上げて、タンス預金にする目端の利く人がたくさん出たんですよ、当時。
それ見て、仕方なく国が、預金保護制度をつくったわけです。
だって銀行がなくなっちゃったらもう、預金という名の「数字」で、社会を回すことができなくなっちゃうでしょ。
そこに、こんどはリーマンショックが起きて「銀行の負債を国が肩代わりするのっておかしいでしょ、ちゃんと自分で資本持てよ」って、ようやくまともな議論になってきた。
でもねぇ、もはやそれだけじゃとてもじゃないけど、長年でっちあげてきたまぼろしーぃ!のお金システムは立ち行かなくなってるわけですよ。
ってか、そもそも預金者を踏み台にしたそんなシステム、維持してく価値ないでしょ!って至極まともな判断で立ち上がったのが、いま世界じゅうで進行してる通貨革命なんです。
いやぁ、バーゼル3の説明だけしようと思ったら、まさかの「銀行とはなんぞや?」まで行っちゃいましたが。
みなさん、ご理解いただけましたでしょうか?

ムッチャ長くなっちゃったけど、最後にバーゼル3の話に戻りますね。
2024年3月11日つまり昨日、伸び伸びになってたバーゼル3が、とうとう〆切となりました。
つまり、要件を満たしていない銀行はこれから、業務を続けてゆけなくなるということです。
なので先に述べた中国発の、世界を飲み込む不動産バブル崩壊による大企業直撃の大波に、この銀行の激震が加わり、遅かれ早かれ株式市場をはじめ先物や債券、FXなど、あらゆる市場を、未曾有の大嵐が襲うことになります。
そうなる前に、一刻も早く逃げたほうがいいと、私は思いますっ!
…って、それだけ言いたかった。

いやぁ、長くなっちゃったのでいないとは思うけど…。
もしも最後まで読んでくれた方がいたら、ありがとうございました。
では、また明日。

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