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これでいいのかな?

去年の春、20年以上も生活を共にしてきたパートナーを亡くした。

急性骨髄性白血病だった。

そのとき病院に通っていて私が感じた違和感は、検査による数値だけを根拠に順を追って“当てはめられてゆく”治療方針と、それに対し選択肢がまったく示されなかったこと。

そして、最後まで“死”というものをオブラートに包んだままの、先生からの説明だった。

がん患者に付き添い、看取ったのは生まれて初めてだったので、それがノーマルな対応なのかは定かでないけれど。

こちらから質問しない限り、最良の結果だけしか告げられることなく。

先生からの説明だけでは、病気の全体像を把握することは不可能だった。

確かにガン告知というのは、仕事と片付けるには、重すぎる役割に違いない。

そして医療というのは、患者を救うためのものだ。

だから本人や家族からは見えないよう、“死”をブラックボックスに入れてしまいたい気持ちは分らないでもない。

でも、残念ながら、医療は万能ではない。

だから私は、目をそらしてはいけないと思う。

あらゆる可能性をしっかり把握したうえで、最良の選択を、みなで模索するべきではないだろうか。

でないと、残された人には悔いが残るし。

医者の責任も、あまりに重くなってしまう。

私はそう思うのだけれど、みなさんはどうだろう?

いきなりこんな重い話をしてしまい、申し訳ないけれど。

どうかいちど、考えてみてほしい。

そしてぜひ、あなたのご意見を書き込んでいただけたらと思う。

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