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【ポテサラ他己紹介⑤】147 by西田かをる

演出の西田です。147(ひよちゃん)の紹介をしていきます!ひよちゃんとかひよ、と呼んでいます。たまに「ぴよ!」になります。名古屋の某有名なケーキを見るとひよちゃんを思い出します。
ひよちゃんは音響兼小道具として参加してくれています。背が高くてスタイルが良いのですが、個人的には目が好き。真剣なときも、焦っているときも、あまり目が変わらない(ように見える)のです。表情が無いとはまた別の、不思議で魅力的な目です。
内面の話をします。音響係をしている彼女は、私から見ると度胸があるなあと思います。音響係って、役者と同じで「音で演技をする」人なんですよね。そして、舞台上の役者の演技よりも音響の演技のほうがお客さんに強い印象を与えることもしばしば。ある意味すごい役者さんです。私にはそれをやる勇気がないな・・・。
そのうえ演出たる私の音楽センスはとても残念な感じなので、彼女の音楽センスに頼りきり。「ここはこんなシーンにしたい」と、私から彼女への指示がふんわりであっても、複数のパターンをつくって音の演技を提案してくれる、頼れる音響です。この複数ってところが本当にありがたいです。それぞれのパターンを検討することで、シーンを複数の目から見ることができ、自分に無かった視点を獲得することもあります。自分のもともとのイメージと、彼女が新たに提案したイメージとで検討して、もともとのイメージを捨てて新たなイメージを採用したことも多いです。お芝居の広がりに、彼女の提案が確実に影響していますね。
そのように彼女が提案してくれた音楽の中に、特にお気に入りのものがあります。前回公演「フィルタリング」で使用した音楽が今回のお芝居の中でも一部使われているので、前回公演を御覧いただいた方は、今回公演でどの音楽が使われているか、よろしければ探してみてください。
SE(いわゆる効果音)もおもしろいですよ。著作権フリーの効果音を、お芝居のイメージに合うように編集してくれる彼女の技術。今回のお芝居の中では、喫茶店のドアベルの音がすごい。ドアベルとは違う素材から編集して作っています。彼女は錬金術師なのかもしれない。本当の純金も錬金してほしい。
その彼女の編集技術がキラッキラにキラめいたのは、前回公演「フィルタリング」でのこと。音響、もちろん稽古中に何回も練習してしっかり仕上げています。ですがいざ本番直前、劇場でのリハーサルで「稽古中には音の尺が足りてたのに、劇場だと尺が足りない!」ということが発生し、ひよちゃんは本番が差し迫ったなか短時間かつ正確に音の編集、調整をしなければならないという状況でしたが、見事乗り切ってくれました。しかも、本番中にも「音の尺が足りない」と判断し、その場で音を編集して尺を伸ばしたという・・・。神か?そんな彼女のおかげで、フィルタリングは無事幕をおろすことができました。
そんな彼女の音による演技を観に、ぜひイカロスの森に足をお運びください。お待ちしております。

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劇団ON 第5回公演
『ポテトサラダ』
作:田中千代之助
演出・脚色:西田かをる

▼日時
2023年
3月4日(土)13:00〜/17:00〜
3月5日(日)13:00〜/17:00〜

▼場所
イカロスの森

▼料金
ご予約:1000円
当日券:1500円
(当日支払い)

▼ご予約はこちらから!
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSepreXGqINb9XSHeLb2qESNs3pFPRx-QJKBSNHXDmbnOdaRcw/viewform

▼キャスト
カブキストレッチマン
かおる
赤松遼子
鳴海遥真(どんぐり企画)
井上峻佑
高橋メロス(はちの巣座)
シアン
夏並ゆうり(はちの巣座)
おもち(はちの巣座)
さや
O木谷佳昭
二村萌

▼スタッフ
演出:西田かをる
舞台監督:O木谷佳昭
照明:二村萌
音響:147、高橋メロス
舞台美術:カブキストレッチマン、シアン、鳴海遥真
小道具:147、さや
衣装:西田かをる
制作:鳴海遥真、夏並ゆうり、赤松遼子
宣伝美術:二村萌、おもち
撮影:鷲尾光

▼あらすじ

時代の波がおそいかかる。その流れに抵抗して必死に向こう岸を目指す人。その人に、あたたか
な交流をもたらす人。近づいたり離れたりしながら、その時代を生きる。ときには、ひみつを内包
したまま。社会の光と影がまざりあう濁流の中で見えるものとは?
小さな街の小さな店、喫茶梨花子。女主人が切り盛りするこの喫茶店の名物は、リンゴ入りのポテトサラダ。「おいしい」という愛に包まれたこの店に、ある日、侵入者がやってきた。

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