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【保存版】裏磐梯の奇跡と呼ばれるキャンプ場 過去現在 前編
あれは2016年8月のこと。
当時、我が家は新たな営地の開拓に
躍起になっていた頃だった。
いいや、そのスタイルは未だ
変わりはないけれど
気に入ったキャンプ場に出会う度
当然リピートも増えてゆくため
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新規開拓の絶対数は少なくなってゆくもので
結果この年、明らかに新たな営地の開拓が
疎かになってしまった。
その原因となったキャンプ場…それが…
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ほとりの遊びばキャンプ場だった。
2016年8月当時は本当に情報がなく
『ほとりの遊びばキャンプ場』
という名称がGoogle mapにすら載っていない
そのような状況で先代のお祖父さんが経営の頃の吉春キャンプ場という名称もネット時代の中、置いてけぼりとなり忘れ去られる一歩手前、営業しているかどうかという事すら
怪しくネットでは恐らく閉業であろうと、そんな情報が当時の最新のものだったのを覚えている。
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初めて電話を入れた時には現管理人である
佐藤君のお祖母さんが電話に出
孫から折り返し掛け直させるからと
そんな対応で「大丈夫か?ここ?」
妻と顔を見合わせたもの
それもそのはずこのキャンプ場は
僅か数組の常連さんのみが知り
その常連さん以外には訪れる人もいないキャンプ場というよりも景色の良過ぎる空き地に近い状態だったわけで
年に数回訪れる客を365日の態勢で
待つわけもないという状況だったのだ。
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ただこの地、この景色の美しさは
これまで訪れたどのキャンプ場よりも
抜きん出て素晴らしく
このまま閉業を待つには余りにも惜しく
いずれキャンプ場でなくなってしまう事など
考えらない私は尋ねたものだ。
このキャンプ場を有名にしたいのか?
このキャンプ場で食っていきたいのかどうか?
このキャンプ場の価値は決して軽々しいものではなく、きっと将来大ヒットキャンプ場となる事が第一印象で分かったからだった。
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それが当時のほとりの遊びばキャンプ場
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未だ過去の情報がアップデートしきれておらず
様々な憶測や先入観で足を踏み入れるのを
はばかる人も多々いるとの事
今や情報は行き渡りある程度、東北キャンプを経験した誰もが知る所となったが、キャンプブーム終焉と囁かれる中、未だ来場者を増やし続ける大ヒットキャンプ場のパストフューチャーを改めてお伝えしておこうと思った次第
情報としてご覧頂ければと思います。
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振り返れば懐かしいものだが
前述した通り、このキャンプ場を初めて
訪れた時の衝撃は本当に凄まじいものだった。
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景色景観はキャンプ天国東北において
文句なくトップレベルであるにもかかわらず
全くの無名
そんなキャンプ場オーナー佐藤君は当時このキャンプ場自体の価値を全く理解しておらず
「お客さんも来ないしもう辞めようかと思ってるんですよ」
そんな有様だった。
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「おいおいなんてことを言うんだよ」
そりゃマーケティングの知識も商売のノウハウもない状態でキャンプ場を運営しろと言われてもどこをどうやって良いのかも到底検討もつかず、ただ草を刈りに没頭し綺麗に整えておく、それだけに注力していた現状だった。
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何せ様々な問題が山積していたのだ
先ずは集客の方法が全く分からないという事に尽きるのだが…
当時は入り口にあるペンションオーナーさんの申し入れで一部というか半分以上をドッグランとして共同管理していたもの。
そりゃ誰も使わない土地だったわけだから有効利用するというのはやぶさかではないが、これだけの広場がキャンパーのためではなく
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ドッグランのために占有されているとなると
既にしてキャンプ場としての利用ではなくなっている
そして大きな問題点がもう一つ
設備(特にトイレ)が老朽化し過ぎている事と
簡易過ぎていた点は通常のキャンパーにとっては非常に敷居の高いものに違いなかった。
無論、客足がない状態、つまり売上のない状態で刷新するには余りにリスクと資金がかかり過ぎる現状があった。
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それでも絶対にここには多くの人がいつか必ず集まり、大人気キャンプ場になるいやしてみせるそう約束したのが2016年だった。
以降、当ブログにてひたすら紹介するという
プロモーションの一助を担う運びとなった。
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そんな2016年は日曜泊の私達を除けば誰一人いない寂しいキャンプ場だった。
2017年
いよいよ当ブログによる
プロモーションの成果が出始める。
佐藤君からは問い合わせが増えた事、私のブログを見た人が一人また一人と訪れ今度は独自にSNSでこのキャンプ場の良さを拡散し始めた事を教えてくれた。
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前年にGoogle mapへの登録をしていた経緯もあり認知は相当に大きく広がった。
当時に私がGoogle mapにUPした写真の閲覧数も軒並み急上昇し多いもので30,000閲覧
少ないものでも3000閲覧という状態が見て取れた。
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東北のキャンプ地にあってこれほどの閲覧数に達することは稀な事でそれはそれは大きな手応えを感じたものだった。
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そしてこの年はナチュロガーとして未だ尊敬してやまないヘリさんとひなこさんご夫婦を
この地にお招きし拡散に協力して頂く事に…
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この三組でのグルキャンは実に思い出深く当日は当ブログを見てここにやって来たという他のキャンパーさんともお会いする事に
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この地で他人と顔を合わせる事自体初めてだった。
あいにくの曇り空で磐梯山がなかなか顔を出さなかったけれど…湖の本当にギリギリほとに張れるこのキャンプ場を相当気に入ったようだった。
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この年の終わり、問題となっていたドッグランは撤去が決まった。
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2018年
数々の問題点が一つ一つ解決の糸口を見出し
人気に火がつき始める。
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大きな問題だったトイレが簡易水洗という形でリニューアルされた事は実にインパクトがあった。
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腐りかけた床板、鍵のかからないトイレは取り壊され
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管理されたキャンプ場らしい清潔感のあるトイレへ
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別に昔のままでも
私達には決して問題ではなかった。
だって管理人佐藤君が掃除だけはいつも欠かさずキチンとしていてくれたから。
ただこれで普通のファミリーキャンパーを誘客可能となった事実は大きかったように思う。
しかもこの頃にはInstagramのビッグネーム達がこぞってやって来ては拡散の連鎖が始まったのだ。
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そして訪れた三度目の8月は客足の変化に心から驚く事となった。
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この年の6月に出稿した私のブログ記事は23000pvを超え当ブログ歴代13位の大ヒット記事となったのだが…
これまで見た事のないテントの数に本当に仰天したものだった。
この頃には、ほとりを知らずして裏磐梯を語るべからず誰が言い出したかは定かではないがそんな伝説じみた格言を方々から聞くようになっていた。
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このキャンプ場には一等地なる場所が昔からあるのだが…私達がその一等地を初めて明け渡した夏
その事実が心から嬉しかった2018年8月だった。
前編終了 後編に続きます
是非前後編合わせてお読み頂ければと思います
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