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スクリュードライマー(Elements of Rhyme)featuring Boss The Mc / Audio Active

基本的に自分がDJで使う曲をレコメンドしてますので、使いやすいことも大事なので、これまでのレコメンドは使いやすさがだいたい○以上なのですが、では使いにくい曲もレコメンドしてみようと思いついたのが今作です。



情報

スクリュードライマー(Elements of Rhyme)featuring Boss The Mc / Audio Active
リリース:2000/09/27
BPM: 113 (or 226)
ジャンル:HIPHOP?DUB?
使いやすさ: △

Japanese Dub BandのAudio Activeの演奏に、THE BLUE HARBのBoss The Mcがソロで淡々とRAPを刻むといった構成の曲。
ブレーキ音のようなSEから静かに始まり、DUB処理されエフェクトのかかったSEからベースがなり響き、Bossの「Audio Active」という声とともにドラムがはじまり、はじめは大人しいですがじわじわと徐々に熱くなるBossのRAPと演奏で、だんだんとリズムもはっきりしてくる、曲のテンションに引っ張られるような感覚を覚える曲です。
Rockっぽいけど、そこまでの主張は無く、HIPHOPと言われれば規定のクラシックなスタイルでも無く、ジャンルの概念が難しい、しかし熱量を感じる熱い曲です。

アーティストについて

1987年から活動を開始した日本のDUB BAND。当時からREGGAEだけではなく、NEW WAVE ROCKなどを取り入れながら独自のサウンドをリリースしていた模様。
イギリスでReggaeを中心に古くから活動しているプロデューサーのAdrian Serwoodにより、プロデュースされたWorldデビュー作が、UKのDJチャート1位を獲得し、その後世界的なフェスにも数多く出演という経歴。
やはり、日本はなんだかんだと、DJ KRUSHしかりこういうシックな音楽の方が強いんじゃないか??国内ではあまりにもPOPSカルチャーしかないけどね。。。
Dry & Heavyのバンドメンバーもサポートメンバーとして所属している模様。

コメント

HIPHOP文脈からもDUB BAND文脈からも話せますが、ここはDJなのでDJとしてのコメントさせていただきます。
かっこいいけど、本当に使いにくい!!相性の良い曲もあまり思いつかないし、なにより曲の入れ方がわからない。徐々にフェードインしていくような曲にエフェクトでエコーかけて、ふわんふわん言うてる間に、イントロからかけるぐらいしか思いつきません。

でも、この曲は知ったのは、自分が遊びに行ったイベントで、DJがこの曲をかけたからでした。

現名古屋のDJでConomarkさんが京都のWest Harlemという箱でのDJの際にこの曲をかけてまして。その前後もJAZZとTRAP(!!)をかけたり、TECHNOまで持って行ったりと、ジャンルはかなり横断というか、ほんと色々織り交ぜてかけられてましたが、音感が近いものをセレクトされているので、違和感なく聞こえてました。そんな中、この曲も違和感なく入れてのDJで、このスクリュードライマーの曲調のように、「静かに、しかし熱く」首を振らせるようなDJでした。
自分のDJスタイルとかなり違い、一曲10分ぐらいある曲も頭からかけるようなスタイルですが、きっと自分の行き着く先はこうなるのだろうと勝手に思ってます。
今回のレコメンド書くにあたり、色々調べるのですが、この曲に12in Versionがあるようで、それだとイントロの早い段階でビートがはじまるので、mp3で自分の持っているものよりは使いやすそうでした。それでも相性や入れ方が難しいだろうな。

この曲を聴くと、いつでもその頃の「センス」と「技術」の差にやられたことを思い出します。少しは近づいてたらいいんだけど。

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