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ネットワークビジネスあるあるに要注意!「製品が素晴らしいから簡単に売れて広がる」は悪魔の囁き

先日、あるネットワークビジネスの勧誘を受けました。

健康をテーマにしたお話しで、昔の生活や先人の知恵なども教えてくださり、楽しくお話しを聞かせて頂きました!

そのネットワークビジネスは、サプリメントがメイン(サプリだけかな?)の会社で、中国か台湾に本社があるようです。

名前もあまり聞かない、小さな企業のようでした。

製品が素晴らしい、人間が病気となる要因を明らかにし、そこに働きかけているので健康になれる、という内容でした。

元ネットワークビジネス企業の社員としては、薬機法抵触祭りだった表現が気になりましたが、

今回は、その方もしきりに言っていた、ネットワークビジネスあるあるの、

✨「製品が素晴らしいので、これを紹介するだけでどんどん広がって売れていくんだ!」✨

ネットワークビジネスあるある言葉

は事実なのか!?について解説していきたいと思います。


製品が良いから勝手に広がっていく…わけがない!


今から約20年前、ネットワークビジネスを2社経験した私ですが、2社からともこの言葉を言われました。

当時はまだ社会に出たての初々しい私。お肌もピチピチだったなぁ😆

何も知らない、よく言えば純粋無垢だった私は、その言葉を聞いて「そうなんだ!結構簡単に売れるもんなんだ!」と思ってしまったのです。

あぁ、黒歴史w
アホすぎましたw

その結果はどうだったのか???

もちろん売れませんでした😆

想像以上に売れませんでしたし、売るのは本当に難しかったw

そしてメンバーさんでも売れる人はいませんでした。

あなたはいかがでしょうか?

製品はとても良いのに、なぜ売れないのか。

それには理由がありますので一つずつ見ていきましょう。

まず、ネットワークビジネスの継続率は1年でたったの4%です。

仮に10人がそのビジネスや製品に可能性を感じてスタートしても、1年後にそのビジネスを継続している人は、そのうちのたったの4人。

他6人は辞めているのです。

製品を買ってくれたお客様やメンバーさんができたとしても、その大半以上が辞めていく現実。

ビジネスは辞めても製品を購入し続ける人がいたとしても、その数は決して多くないのはご存知かと思います。

そもそも論として、ネットワークビジネスでは、製品を売り続けることがいかに難しい状況であるかがこの数字から分かりますね。

そして、TVやSNSなどでコマーシャルを大きく展開している大手消費財メーカーの商品の1年継続率はどれくらいなのでしょうか?

約12~16%だそうです。

・・・たったの12~16%!

いかにリピートが難しいのかが見えてきますね。

リピートが難しいのであれば、売る側は新規顧客を獲得し続けなければいけないけません。

だからコマーシャルをがんがん打っている訳ですね。

これがネットワークビジネスになった場合、そのコマーシャルをするのが代理店・ディストリビューターの役割です。

しかしどのように紹介していくのか?売っていくのか?などを、理論的に教えている企業やグループは殆どないのではないでしょうか。

ネットワークビジネス企業の社員だった私でさえ、そのような教育を行っている企業やグループを見たことは残念ながらありません。

ではどのようにしたら製品を売ることができるのでしょうか?
製品を売るには何が必要なのでしょうか?

新規顧客を作るには「マーケティング」と「仕組み」が重要


巷では良い商品は自然と話題になり、それがSNSなどを中心に広がり、購入者が増えていっているように見えますね。

まるで「良い製品・商品は自然と広がっていく」が実現しているかのようです。

しかし、実はこの現象にも、実は商品を消費者へ伝えるマーケティングの力が働いているんです。

企業は商品を世に出す前に、どのように顧客へ情報を届けるか、魅力的に感じてもらい、購入してもらうのか、などのマーケティングプランを考案し、それに沿って商品を広めているのです。

「自然と広がっている」訳ではないんですね。

逆に言えば、何もせずに、新製品をポンと出したままで勝手に売れる、ということはあり得ないのです。

では商品を購入してくれる新規顧客をどう集めるのでしょうか?

新規顧客を集める「仕組み作り」

例えば、昔の保険屋さんは、大手企業オフィスの休憩室や食堂などに入ることができました。

大手企業には毎年新入社員が入社してきます。

休憩室や食堂などで新入社員に声をかけていくことで、継続的に新規顧客を獲得できていました。

私も食堂を出たところで保険のお姉さま達が立っていて、よく勧誘されたなぁ😄

今では個人情報保護法などの関係で、保険屋さんはオフィス内に入ることが出来なくなりましたが、このように継続的に見込み客や新規顧客を獲得できる「仕組み作り」がされていたんですね。

いわゆる「リスト集め」にもなりますね。

見込み客のリストです。

このリストはただ集めるだけでは無意味になってしまいます。

リストに集まった見込み客に対し、価値提供を行っていきます。

見込み客が潜在的に感じている課題を解決できる価値を提供していく

そうすることで、ファンになってもらい、反応して頂き製品を購入してくれるようになります。

今ではLINE公式でリストを集め、そこに定期的に価値を提供していく(情報発信など)ことで、LINE公式に集まった見込み客が反応していく、という流れが王道になってきていますが、正にこれに該当しますね。

「お~、そうか!LINE公式みたいな流れでやればいんだ!」と思ったあなた、これで安心してはいけませんよ~。

そもそも新規顧客とは誰をターゲットにしているのか?
何をしたらターゲットがリストに集まってきてくれるのか?

例えば、美意識の高い女性のリスト、健康意識の高い人のリスト、副業をしたい人のリスト、など。

これを明確化することも重要なんです。

STP分析/マーケティング

これらを明確化、細分化する時に使われるのが「STP」です。

✅STPマーケティングとは、効果的に市場を開拓するためのマーケティング手法の事。マーケティングの目的である、自社が誰に対してどのような価値を提供するのかを明確にするための要素、「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の3つの頭文字をとっている。フィリップ・コトラーの提唱した、マーケティングの代表的な手法の一つ。

セグメンテーション(segmentation、セグメント化)

市場における顧客のニーズごとにグループ化する、市場をセグメントする。様々な角度から市場調査し、ユーザ層、購買層といった形であぶり出し、明確化していく。簡単に言うと切り口という意味。マーケットセグメンテーションも参照。

ターゲティング(targeting、ターゲット選定)

セグメント化した結果、競争優位を得られる可能性が高い、自社の参入すべき市場セグメントを選定する。選定には、複数のセグメンテーション軸を組み合わせて行なうことが一般的である。その際には、ターゲットの経済的価値(市場規模、成長性)やニーズを分析することが重要である[1]

ポジショニング(positioning)

顧客に対するベネフィット(利益)を検討する。自らのポジションを確立する。そのためには、顧客のニーズを満たし、機能やコスト面での独自性が受け入れられるかがポイントとなる。

Wikipediaより

いや、、む、ムズカシイ、、、💦

聞きなれないと、まるで呪文のようにしか見えませんね😆

でも大丈夫!

事例を見るとイメージができて理解しやすいですよ😊

とても分かりやすいSTP活用例(しかも大企業の例!)が13事例も掲載しているWebサイトがありました!

ユニクロさんやスターバックスさんなどのSTP活用例が掲載されていて、どのようにターゲット設定されているのか、店舗展開などの背景などがとても面白いですよ!
👇👇👇

良い製品なのか、悪い製品なのかを選ぶのはお客様

上記の事から、「製品が良いから勝手に広がる/売れる」ではないことがご理解いただけたかと思います。

製品・商品には様々な種類があり、それぞれのターゲットが異なるわけですが、

どの製品・商品が良いのかを決めるのは、あくまでもお客様です。

売り手側のあなたではありません。

ネットワークビジネスでは自社製品をこよなく愛し、相手へお勧めすることが多いと思いますが、そもそも相手の方のニーズに合っているのでしょうか?

製品を売りたい一心で、ゴリ押しになっていませんか?

✅お客様のニーズを確認し、それに対して価値提供をする
✅お客様にそれを喜んで頂き代金をお支払い頂く
✅そこから収益を上げていくのがビジネス

です。

自分が売りたい製品だからと、相手のニーズを確認しないまま、ただ「すごくいいよ!」と売っても、お客様は心から喜んでくれるのでしょうか?

仮に製品を購入してもらっても、継続購入にはならないのではないでしょうか?

それがネットワークビジネスの現状かと思います。

「価値提供が出来ていない」という表れでしょう。

まとめ

ネットワークビジネスを始めた背景に、副業として、収入の増加を目的としてスタートされた方が多いかと思います。

しかし、実際には「ビジネス」とはどういったものなのかが分からないまま活動し、結果がなかなか出ずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

実際私はそのような方々を多く見てきましたし、自分自身もネットワークビジネスをやっていた頃は、何をどう進めたらよいのかが全く分からないままでした。

あなたの活動は「サークル」としてでしょうか?

もし「ビジネス」であるならば、収益を上げることはどういったことなのか、基本からまず知識を得ていくことが大切だと、私自身の経験からもそう感じています。


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