2024年年初に
2024年が始まりました。
新しい年とういことで、心機一転、これからの一年に思いを馳せている方も多いのではないでしょうか?
今年の出だし、関東は穏やかな晴れの始まりでした。子供の頃に比べると正月自体はだいぶ小規模になってきたことを方方で感じました。これは時代の流れで仕方ないのでしょう。
盆と正月は基本商店が全て閉じてしまっていた頃は、年末に年越しのために大量に食料品を買い込んで、正月はそれを食べて何もせず(初詣ぐらい)に家でのんびりしていたものでした。
いつしか、元旦も営業する店舗が増え出し、年末の買い込みもだいぶおさまった気がします。(そんな時も越え、今や人手不足で三が日はだいぶ休むように戻ってきましたが…、コンビニはやっていますしね。)
年末の買い出しに出かけると感じるのが、物の価格が正月仕様に高くなることです。当然商品自体も正月の特別品に変わりますし、買い手側も年末だから高くなるのは仕方ないなぁとなる訳です。物の価格は思っている以上にあってないようなもので、お互いが納得すれば成り立つものだというのを、こういうときによく感じます。
さて、今年はどんな年になるのでしょうか?
昨年悩まされてきたのが、円安だったと思います。この背景には様々な要因がありますが、一番有力なのが、日本の金利が低く、アメリカの金利が高いために、価値の高いドルが買われ、円が売られる傾向にあったためと言われています。日銀がおこなっている金融緩和は、金利をマイナスにすることで、お金を市場へ多く放出することです。市場に多くお金が回ればそれだけ経済活動が活発化されるので、そこからものが売れ、賃金も高くなることで、国民が裕福になることをある意味狙っています。
ただ、市場に円が増えると、円の国際価値が下がるので円安となって、外貨に比べて弱く、輸入に多くを頼っている現在では、原材料や、原油か実際に世界的なインフレ感はあるうえに、円安でさらに高く感じることで、家計を直撃しているのが今になります。
円安は悪なのかと言うと、そうとはいえないのが、輸出する場合です。このケースでは、海外から見ると日本の商品に割安感を与えるため、売れるようになっていきます。以前からここで日本製の品質の高さと言いたいところですが、これに関しては、他国も品質がかなり上がってきているのが実情です。(その質を上げるために日本企業がかなり寄与していますけどね)
とはいえ、日本製の安心感は強みなので、それを持って海外から割安感を持って購入されるのは一つのチャンスと言えます。
もう一つは、インバウンド需要の高まりです。10年以上前に、日本もこれから観光立国を目指すと言うことを政府が打ち出した時は、やや懐疑的でしたが、その後外国人観光客の数は増えてきて、今や都内の主要箇所に行くと外国人の方が多い状況です。(今年のカウントダウンで渋谷は外国人で溢れていたと言う話も)いちぶ、ややオーバーツーリズムになっている箇所も出てきているようです。これも大きなチャンスですね。
これらのチャンスを活かして、うまく外貨を取り込むことが、一番効果的なのかもしれません。輸出業はもちろん、国内企業もインバウンド需要を取り込むことは可能ですし、海外販路開拓も以前よりしやすくなってきています。まずは企業が稼げるようにならないと、賃金へ回す原資が作れません。なので、まずは円安状況で出来ること利益を確保していくこと、それを賃金へ還元していくこと。これが循環していくことが正常化への道筋だと思います。
ただ、理論だけ並べるのは簡単ですが、これをどう実践していくのか?そこは、各企業ごとの状況見据えて考えていかなければならないので、むずかしいところですね。
年初の時間で少し思いを巡らしてみてはいかがですか?