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原油にまつわる話

昨日の私のブログではSAFのことをテーマに書きました。書いた意図としては、SDGの名のもと社会の常識が変化していることと、その中で価値がなかったものに価値がつく時代なので、それをチャンスにしていきましょうと言うことでした。

原材料の話となるとどちらかといえば製造業向けのような気がしますが、技術が進んでさまざまなものが資源として活用できるようになったところが、この話のポイントでもあります。SAFについては、飲食店や家庭の廃油から生成できるので、単にゴミとしてお金を取られていたものが、逆にお金になる可能性があります。

とうぜん、バタフライ効果な部分があるので、これが進むことで廃れる産業が出てくることも頭の片隅に入れておく必要はあります。(この例でいけば油を固める商品とか)

SDG関連で切っても離せないのが二酸化炭素の排出でその代表が化石燃料利用によるものです。この万能な原材料は現代のものづくりでは欠かせなくなっているのはみなさんご存知の通りかと思います。これに変わるエコなものを探す活動のいっかんで、さまざまなもんもが候補になっているとも言えます。

そのため、原油は私たちが経済活動を進める上で外すことができない要素の一つになっています。この1年近くは原油高高騰で多くの事業者が困っているという話にはなっています。
実際に世界銀行の統計から推移を20年間で見ていくと以下の通りで、波はありますが、この数年間では上昇基調になっています。ただ、前回の値上がりした2011年〜13年ごろと比較すると1バレルあたり110ドル近辺なので、史上最大の原油高というわけでもなさそうです。


今、自治体などでは、経営者への緊急支援融資として原油物価高に起因するものがでています。ただ、こう見ると確かに原油高ではありますが、そこまで大きなインパクトなようには感じません。また、世界の物価は年々上がっているはずなので、1バレルあたりの原油高もそれに合わせて高くならなければいけないはずですが、そうなっていません。これは、石油産出国同士がうまくコントロールして価格調整をしている部分が大きいのだと思います。

一方で、物価高なのは確かだと思います。今の日本は多くのものが海外からの輸入に頼っている状況ですので、それらの仕入れ価格が高騰しているために、物価高になっていると考えられます。こちらの原因は円安であることはわかりやすいですね。

事実、日々支援している現場でも原材料費の高騰や、仕入れ価格の高騰、輸送コストの高騰などで苦しんでいる事業者様からの声は多く聞きます。これは明らかに円安の影響だと思います。合わせて、人件費が高騰していてという話も出てきていますが、こちらは物価高騰とは一線おいて国の施策として賃金引き上げを要請している部分に起因しているように思えます。(最低賃金は年々上昇)

こう考えると、原油自体はそこまで値上がりしているわけではないと言えそうです。
よく今のペースで使い続けると地球に埋蔵している原油を使い切るのに◯年という話が出てきます。私が子供の頃聞いていた年数はとっくに過ぎている気がしますが、そうなっていないのは、省エネルギーのもの新しい各種機械ではエネルギー効率が高まって、その想定ていた頃よりも原油の使用量が下がったということと、新たな原油の鉱脈が見つかった(使えるようになった)こと、そして、原油以外のエネルギーによる代替ができるようになったことがあります。

それに加えたSDGなので、ひょっとしたら今後は原油への依存度は下がるかもしれませんし、技術次第では海外へのエネルギー依存度を下げることが可能になるかもしれません。(この点はまだまだ憶測レベルですが)
まだ見えない、新エネルギーの鉱脈が自分のすぐそばになるものかもしれないといことは、ちょっとアンテナを張っておくと意外なところからチャンスが来ると思います。

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