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売れない時代に考えること

季節と感情はリンクしていると思います。春から夏にかけては何かと色々やりたい気持ちが大きいのですが、秋から冬はどことなく動きだしもゆっくりで、物事の進みにくい気がしています。日本の年度の考え方が春始まりというのもあるのかもしれませんが、この時期から新しいことに取り組もうとしても、気持ちがついていかないということがありますね。

そうはいっても、4月始まりの企業にとっては10月から下期の始まり。この10月から大きく変わった方も多いのではないでしょうか?

世の中的には、この10月で一番大きな変化は「インボイス制度」が本格的に開始されたこと、と、酒税の変更でビールが若干安くなり第3のビールがそれなりに値上がりしたことでしょうか?もともと、物価高でなんでも値上がりしているので、その一環のようにも見られてしまうでしょうけど。

先日の厚生労働省の発表では実質賃金が17ヶ月連続ダウンとのこと。一応、給与所得は1.6%増で政府主導の賃金引き上げが功を奏していると言えるのかもしれませんが、それ以上に物価高で実質的な賃金がダウンという結果になってしまっています。

小規模事業者にとっては、インボイス制度の影響がこれから半年でじわじわと出始めてくると思います。こちらは消費税の免税事業者の多くが実質、課税事業者へ変更となるものです。とは言えいきなり10%と言うわけではなく、時限的に2%利益(簡単に言えば)の消費税分に対してかかるイメージです。

元々消費税の免税制度自体が中途半端に導入された(時の政権が導入する時の批判をかわすためで免税の根拠も乏しく、そもそも、買い手側が消費税として払ったものが、免税事業者の売上になることがおかしい)もので、今回の変更でようやく本来の姿になると言う話もあります。最も、この数年のコロナ対応で国の財政がさらに悪化している状況で、致し方ないと言う意見もあります。

なので、中小企業にとっては自助努力でやっていくことが、今後ますます求められてきます。

これ具体的に言うと、「どう利益を確保していくか?」と言うことになります。
自社ができることで、どうやっていくのかを考えましょうと言うことですね。

事業環境は、会社によってさまざまで、今すぐできること、数年かければできること、できないことがあります。これを、制約条件と言います。

この制約条件を厳しくし過ぎると、可能性がなくなってしまいます。現実的にどうかと言うことは、やってみなければわからないのですが、ここは経営者の方の考え方が結構反映する部分だと思います。

今は国内の消費がものすごく冷え込んでいます。それでも繁盛しているお店はあります。そこはなぜ繁盛しているのかを聞いていくと、結構、経営者の方が考えに考えて自分なりのスタイルを確立していることが多いのですが、この「考える」ということと、それを実行してきたことがとても重要だと思います。なので、やっていることは結構シンプルだったりするのですが、他者が同じように真似しても、成功しにくいものです。そこに独自の強みがあるわけです。

逆に言えば自分を知り、何が特徴なのかを把握することですよね。その特徴を活かして、あまり制約条件を厳しくしすぎず、少し自由な発想で未来を予知していくといいのかもしれません。

今は、国内消費が冷え込んでいると書きましたが。でも消費されている部分はあります。また、今日本は海外から見るとだいぶ割安な国になっています。サービスであれば、海外からの旅行者を取り込めないか?物販だったら海外へ販売できないかを検討してみることも有効です。

これまでの常識が通用しなくなってきているので、自分なりに常識にとらわれない行動をすることが求められてきますね。


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