見出し画像

リモートワークが下火?

ここで、noteを書き始めてそろそろ3年が経ちます。(途中全く書いていない時期はありましたが・・・)
きっかけは、コロナにより困っている経営者をなんとか助けられないかと情報提供をしようと思ったからですが、あれからだいぶ時が経ち、社会の状況も変わりました。今思うと、あの時はまだまだ変化の入り口で、その後コロナがここまで長期化するとも思っていませんでした。
よく日本の経済状況を「失われた10年」とか「20年」とか言いますが、このコロナの3年はその期間以上のインパクトがあったと思います。
映画の中の世界ではパンデミック的なことは起こっても、現実的にこれが起こるとは誰も予測できませんでした。診断士が学ぶ知識体系の一つに「BCP」と言われるものがあります。「Bussiness Continuity Plan」で「事業継続計画」ですが、不測な事態が起こったときに、どのように対処するのかを事前に計画立てておくことです。しかし、当時のBCPでは感染症を扱ったものはなく、まさに「不測な事態」でした。BCPの観点で言えば自然災害も予測できる範囲を超えたものが起こるようになってきているので、BCPで想定する範囲の見直しが最近はよく言われています。

さて、不測な事態が起こってしまうことも良いことがあって、なかなか進まなかった、物事に取り組まざる得なくて進むことがあります。その一番大きかったのが、飲食店でのテイクアウト対応と企業におけるリモートワーク(IT活用)ではないでしょうか?テイクアウトはその直前から流行りつつあったUberEatsに始まる各種サービスが伸長していきました。こちらはコロナが治ってもその便利さを知って多くの人が今も活用されています。(これに合わせて、キッチンワゴンも結構流行りましたね。こちらは、東京の街中ではだいぶ飽和状態とか・・・)

そして、リモートワーク(テレワーク、オンライン)です。コロナ以前は「テレワーク」という言葉の方が主体でテレワークの導入促進のために実は「テレワークデー」という促進期間を設けて運動などしていましたが、導入するのは大手企業の一部のみでした。それが、コロナによる外出自粛のために、仕方なしにテレワークに踏み切った企業の方は多かったと思います。この当時は、東京都ではテレワーク導入助成金で10割補助があったので、普段設備投資することが難しい中小企業の多くが、これを活用してリモートワークできる環境を備えた思います。(当初予算ではコロナ前なので300社分でも使い切れるかというのが、申し込みが殺到し枠を大きく広げたと記憶しています)

では、テレワークが進んだのかと言えば、コロナの間はそれなりに使われたと思います。コロナが長期化し大手企業を中心にリモートワークを活用するための社内制度がそろっていったことと、業務効率化の名の下、本来は不要だった業務をなくしたり、リモート前提にすることで、交通費や賃料の削減効果にもなりました。
では、中小企業はどうでしょうか?中小企業の場合はオフィス業務よりも、店舗や営業、製造などの対面中心とした業務をおこなう割合が高いので、そう言った業種の方々はそこまで進まなかったのではないかと思います。また、オフィス業務中心の会社(ITなどはそれなりにある)でも、コロナ中はそれなりにリモートワークに取り組んでいましたが、コロナが明けた今、リアルに戻したという声もそれなりに聞きます。理由としては、社内制度にまでならなかったケースと、経営者がやはりリアルでないと不安があるというケースが多いみたいです。特に、後者はリモートワークの導入を長期的に支援していく人がいないと、なかなか難しい面があるみたいです。
結果としては、そこまでリモートワークが進むことはなかったのではないでしょうか?ただ、IT化という面では、行政のIT導入が進んだ(特に、補助金系は電子申請が基本)ことで一定の効果はあったのではないかと思います。

さて、たまたま昼食で入ったお店の店員さんが上手で、パスタのみのつもりが、コーヒーとケーキまで注文してしまいました。こういう営業ができるのは対面での強みではありますね〜

サポートいただけると嬉しいです。サポートいただいたお金は移働する資金に使わせていただきます。