【詩】「あなたが溶けた海」

真水でふやけた私はここじゃ浮いてくるの
初めての経験、見えない命
あなたは知らぬ間に溶けてしまった

気ままに揺れる姿に呼吸が浅くなる
時間を掛け慣れ親しんだそこはもう
私の居るところよりも心地良いみたいだ

月が照らさないと私は近くには行けない
でもそれもなにかの過ち

私も近くに行けるだろうか
でも
もう行けない

羞恥をもう見せられない

天邪鬼の私をどうか救って

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