【詩】「聖夜」

ある冬の日
降り注ぐスパンコールは
この場所を私だけの聖地に変えてみせた

高鳴る心臓の音と笛の音
雑踏が外界から私を一人に攫って
浮遊感で真っ白な夢

白鳥が舞うみたく
氷が溶けるみたく
私は今日真っ白へと生まれ変わる

塗りたくった白をみて
私は恍惚とするのだ

遠くに見えるエンジェル
吐いた息で霞んでる

私もそこからあるきだす
待ってなんていられない

燃える心臓が無情にもとめるのだ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?