【詩】「移ろう」

窓を開けると 爽やかで少し強い風
万華鏡みたく光る世界
揺らすと零れ落ちそうな淀みない世界
ぼやけくすんで またぼやけ
滴る汗

言い訳は口から溢れ
風に靡く

フラットに行こう
そして不公平で斜めな世界へと

窓を開けると 普段通り過ぎる雑音
風に消され 瞬く空へと
悪いことなんかなにもない
ただ 良いことだってなんにもない

変わらない
きっと
また
変わらない

相変わらず
滴る汗は僕らを濡らすのだ

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