光速道路

ハイウェイの上
閃光が輝く道の上
止まっていたのはわたしだけに思えた

長く暗い道をトワイライトが
照らし続ける限り
走らなければならない

ついていけないと
止まってしまったあの日から
私は私のことを臆病者だと罵ることにした

そうすれば
誰もが許してくれると思っていたからだ

でも
誰も私なんかを見向きもしなかった
私を追い越した者たちは
私などはなから居なかったように
前を見ているのだ

なにかに
許してもらいたかった私は
結局自分自身を許せなかった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?