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滞在日記08:3日目アーティストトーク「トークで旅する」

アーティストトーク「トークで旅する」を開催しました。

現在、バッチのおばさんと名乗っている高橋さんは、昔は編集のお仕事をしていました。そんな中でのメキシコとの出会いや、お母様の遺品に残っていたかばんがきっかけで、バッチ作りをはじめたそうです。
「アッチコッチバッチ」を作って12年。
その経緯をスライドを使って丁寧にお話しくださった後、マイクを首からかけて、参加者と一緒に鑑賞ツワーに出かけます。

▶︎最初に「布の森」へ到着。
天井から吊り下げられたカラフルな布、国によって刺繍に違いがあり、実際の生活ではどんなことに使われていたのかなど、旅の話を交えつつ説明をします。お客さんは高橋さんの声を聞きながら、布の森の中を自由に動き回ります。
▶︎続いて「バッチの脳内」へ。
こちらは、高橋さん曰く「自由研究みたいになっちゃった」という白い壁面の展示。分類分けされたバッチが白い壁一面に配置され、そこにこれでもかというほどの文字がマジックで書き込まれており、見応え十分です。
バッチを作るとき、布を通して異国のつくり手の性格や姿を想像して布をほどいているという。ほどいて、さいて、縫って、ひっくり返して、分解して、切って、、ありとあらゆることを試しながら作られていくバッチたちは、まるで生き物やウィルスのように変容していきます。その様子が文字を読み込んでいくとよくわかります。
「自分の手の内を見せることは怖くない。誰かが同じような物を作ったとしても、決して同じものはできないから。今までに8000個以上作ってきた自信があるから、こうして堂々と脳内をお見せできます。」というような言葉に大きく首を縦に振って頷く参加者たち。
▶︎そして、階段に設置してあるバッチたちのこと、最上段に投影されている巨大バッチ画像のことなどに触れて、時間ピッタリにトーク終了。

「話し出すと止まらなくなるから、時間になったら止めてくださいね。」とお願いされていましたが、そんな必要は全くなしで、30名ほどのお客さまが高橋さんの話を熱心に聞いて下さっている様子が見られ、会場全体が熱気に包まれた時間でした。

高橋さん、参加者の皆さんありがとうございました。
トークを聞いたあと今まで以上にバッチがカッコ良く見えてきました。

mon  2022.3.21mon


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