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Spotify。

出勤前の慌ただしい時間は、心を一定にしつつも気分を上げる音楽を聴きたいので、毎朝Spotifyにその日の気分の単語を入れていく。
例えば今だと、「朝、春、さわやか、Jazz」というように。そうすると絶妙なセンスでもってこちらの気分をくすぐる音楽がセレクトされるので気持ちの良い朝がスタートできる。
ところが、今朝のSpotifyは少し様子が違っていた。ゆったりとしたとてもスローで低温の音が少しずつ流れてくる。顔を作ったり、朝ご飯を作ったりしながら聴いてはいたが、待てど暮らせどいつものような軽快な音楽が流れてこない。

流れていたjazzは何というか、週末の金曜日のかなり遅い時間に、まだ知り合って間もない男女二人がちょっと緊張しつつもお互いの距離感がつかみ切れていなくて、ぎごちない会話を交わしながらもお互いに好意があるのは間違いないよねというような、そんな空間でのBGMにぴったりだったのだ。

今週はまだ始まったところ。朝の7時にそんなちょっぴりいやらしめのけだるさを前面に出されても困る。
Spotify、どうした?
いつも私の期待に応えてくれていたではないか。
心の余裕などない時間帯に、春の風を感じさせる爽やかな曲を提供してくれるはずではなかったのか。

もしや、私が無意識で入力した単語にそもそもの誤解があったのか。となると、間違っていたのはSpotifyではなく自分ということになる。

連日の重たい悲しいニュースからくる何とも言えない哀しさと寂しさが身体と心をじわじわ浸透させていたが、年度末も無事に終わり、春のスイッチが入ったのか。

今日元気でいられても、明日も元気とは限らない、そんな危機感の時にこそ忘れてはいけないと古来からのDNAである生存本能がむくむくと動き出したのかもしれない。

紅き唇褪せぬ間に              熱き血潮の冷えぬ間に            明日の月日はないものを

Carpe diem.
今を生きよう。

温かいお気持ち、ありがとうございます。 そんな優しい貴方の1日はきっと素敵なものになるでしょう。